NHK札幌放送局

NHK北海道の中の人たち 旭川放送局 映像取材 髙﨑 哲次郎

札幌局広報スタッフ

2020年12月2日(水)午前10時38分 更新


道北唯一の潜水カメラマン

■入局何年目ですか?
髙﨑:2017年入局の4年目です。

■なぜ報道カメラマンになろうと思ったのですか?
髙﨑:「見たことがないものを見たい」「知らなかったことを知りたい」という気持ちが、もともととても強かったんです。そんな自分の特性を活かせる仕事にはどんなものがあるのだろうと考えている中で、大学の先輩がNHKの報道カメラマンになったことを知りました。「いろんな場所に行って、いろんなものを撮影し世の中に届ける仕事だ」と先輩から話を聞き、関心を持ちました。

■記者でもディレクターでもなく、最初から報道カメラマン志望だったのですか?
髙﨑:そうです。見たことのないもの、知らなかったことを届ける上で方法はいろいろあると思いますが、私は見た景色や人の表情を「映像」で切り取って届けたいと思いました。それができる職種を考えると、報道カメラマン以外の選択肢は思いつきませんでした。

■現在はどのようなお仕事をしているのですか?
髙﨑:主に道北エリアのニュースの撮影です。「ほっとニュース北海道」などで放送される1〜2分程度のニュースを思い浮かべていただくとわかりやすいと思います。災害や大きな事件などの発生時には、全国どこへでも取材・撮影に行きます。ヘリコプターに乗って撮影や中継をすることもあります。
そして今年からは潜水班に入りました。道内の海や川、湖での潜水撮影も担当しています。外部のカメラマンもスタッフとしてはいるのですが、ヘリコプターでの撮影や潜水撮影は、職員でないとできないジャンルの撮影になります。北海道には潜水班の報道カメラマンが3人いて、道内の潜水撮影はエリアに関係なくその3人で行っています。先日は、洞爺湖でサクラマスの撮影をしてきました。

■潜水班になるのは難しいのですか?
まず、国家資格である潜水士の資格が必要です。私は、入局してから資格を取りました。その後に、伊豆大島で行うNHKの潜水研修を受けます。1週間の研修が3回あるのですが、これがなかなか大変で……私個人としては、国家資格の試験よりこちらの方がハードでした(笑)。基礎的なダイビングスキルやタイム測定などの試験があり、これらに合格すると潜水班に入ることができます。潜水班には体力が必要なので、体力維持のために、日々トレーニングするようにしていますよ。


医療的ケア児の存在をもっと広めたい

■これまでで一番、心に残っている仕事は何ですか?
髙﨑:人工呼吸器の使用、チューブを使い胃に直接食べ物を入れる胃ろうなどが必要な「医療的ケア児」についての取材です。最初は、医療的ケア児の一時預かりをしている施設が、欧米から新たな器具を導入したという情報を得まして、器具についての話を伺いに行ったんです。でも、それを機に子どもたちやその親御さんなど周囲の皆さんに関心を持ち、取材企画を提案しました。医療的ケア児は日常的にケアが必要で、それを担うのはやはり親御さんになるわけですが、親御さんだけでケアを継続し続けていくのは大変です。サポートする施設が必要ですが、施設にもサービス提供にあたってさまざまな課題があったりする。取材していく中で、そういった実情や暮らしていく上での大変さを知り、問題意識がどんどん湧いてきました。

■取材を通じて影響を受けたことや、印象に残っていることはありますか?
髙﨑:たくさんあるのですが、一番印象に残っているのは、密着取材をしていたお子さんのことです。話すことができなかったので、最初はどんな子なのか、なかなかつかめなかったのですが、長い期間取材していくと、どんどんその子が「見えて」いく感覚がありました。話せなくても、表情や動きで「うれしい!」とか「つまらない」とか、気持ちをこちらに伝えてくれる。嬉しかったですね。

■取材は今後も継続していくのですか?
髙﨑:制度はどんどん変わっていきますので、取材も継続していきたいですね。取材で出会った子どもたちや、そのご家庭とも関わり続けたいです。子どもたちの成長を見守りつつ、一カメラマンとしても追い続けていきたい。私は、子どもたちには平等に生活・成長していく場があるべきだと考えていて、医療的ケア児と呼ばれる子どもたちの場合も、もちろんそうであってほしいと強く思います。自分が取材し発信することで、少しでも医療的ケア児のことを多くの方に知ってもらえたらと思っています。


感情を大切に、自分にしか撮れない画を

■仕事をする上で大切にしていることは何ですか?
髙﨑:自分の気持ちや感情に素直になることですね。一番大事にしていて、なおかつ課題にしていることでもあります。私は、景色を見ても心底「きれい」と思っていなければ、きれいに撮ることはできないと思うんです。そのためには、自分は何を「きれい」と思うのか、自分自身の感情をきちんと読み解くことが大切です。人の話を聞く時も、自分はどういう感情なのかを見失わないように心がけています。それを見失ってしまうと、何も伝えられなくなってしまう気がするので。

■NHKの報道カメラマンとしては、どのような思いで仕事をしていますか?
髙﨑:今は、“一億総カメラマン時代”。スマートフォンやカメラで誰でも手軽に映像を撮ることができます。でも、私たち、NHKの報道カメラマンにしか撮れない映像はあります。それは、取材相手との「関係性」があるからこそ撮れる映像です。報道機関が自社でカメラマンを抱え、なおかつそのカメラマンが番組やニュース企画を提案するということは、世界的に見てもかなり珍しいんですね。カメラマンが取材も行い、信頼関係が芽生えたからこそ撮らせてもらえる表情やシーンなどはある。そういう映像を撮ることを、大切にしていきたいですね。

■今後、やりたい仕事はありますか?
髙﨑:利尻、礼文、天売、焼尻などの離島は、まだあまり取り上げられていないので、ぜひ旭川放送局にいる間に取材したいですね。潜水取材で、まだまだ知られていない道北の海、川、湖の魅力を皆さんに届けたいです!


【髙﨑哲次郎 プロフィール】
■局歴 :2017年入局。仙台放送局(2017年~)⇒旭川放送局(2019年~)
■出身地:埼玉県
■旭川のここが好き:
すばらしい自然!そして街もにぎわっていて、若者の活気が感じられるのが魅力です。
■趣味:
散歩、写真、スキューバダイビング
■学生時代取り組んでいたこと:
大学時代からスキューバダイビングをしています。ダイビング歴は7〜8年になりますね。


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