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公開生放送終了!極上のチェロの調べと北海道の食

  • 2023年12月11日

12月7日(木)の北海道まるごとラジオは、札幌放送局8K公開スタジオから公開生放送でお送りしました!当日は雨風のなか、約100人の皆様に会場にお越しいただきました♪

ゲストは、札幌市出身で関西フィルハーモニー管弦楽団特別契約首席チェロ奏者の向井航さん。クラシックは勿論、ポップスやジャズ、ロックなどどんなジャンルも弾きこなし、著名なアーティストのレコーディングに数多く参加されている日本屈指のチェリストです。
進行は、大河内惇アナウンサーと、私 寺前杏香が担当しました。

北海道まるごとラジオの公開生放送は、新会館に移転して今回が初めて!私自身、キャスターとして初めての経験で、番組開始までドキドキが止まりませんでした…!

今回のテーマは、「極上のチェロの調べと北海道の食」。国内外で活躍する向井さんの音楽活動についてはもちろん、自身のSNSで「日本最重量チェリスト」と名乗る向井さんが「世界で一番」と絶賛する“北海道グルメ”についても熱く語っていただきました!

また、放送ではチェロの生演奏も2曲、披露していただきました。曲中、さまざまな奏法で次々と音色が変化する、チェロの無伴奏曲「マークサマー作 ジュリーオー」。
そして、幅広い世代に愛されるジブリ作品「天空の城ラピュタ」より、「久石譲作曲 君をのせて」。演奏は、15日(金)正午まで、らじる★らじるの聴き逃し配信でお楽しみいただけます!(ジュリーオー:10分30秒ごろ~ 君をのせて:41分15秒ごろ~)

ピアノ伴奏は、千歳市出身のピアニスト、斉藤真佐子さんでした。

向井航さん チェロとの出会い

中学までを札幌で過ごし、現在43歳の向井さん。会場のお客さんやSNSによる投稿で、「なぜチェロを弾こうと思ったの?」という質問が多く寄せられました。
実は向井さん、最初に習い始めた楽器はピアノ。3歳から、友達のお母さんのもとで習い始めたそうです。ところが、ピアノは練習量が多く大変(練習が足りず叱られる様子を友達に見られるのも恥ずかしかった)という理由から、小学3年生の時にピアノをやめることにしました(しかも、兄妹3人で一斉にピアノをやめてしまったのだとか!)。
その際、向井さんのお母さんから「何か違う楽器をやってみたら?」と提案があり、妹が始めたバイオリン教室になんとなくついて行くことに。その教室に置いてあったチェロを見つけ、ギターのように弾いて遊んでいたところ、バイオリンの先生に「君はそっちの方が良さそうだね」と言われ、自分でも「チェロいいかも!」と感じ、チェロの指導を受けることになりました。
当時習っていた札幌交響楽団のチェロの先生はとても優しく、レッスンの途中でおやつを出してくれたそう!1時間のレッスンで、飽きてきた頃にお菓子とお茶が登場!そこから15分くらいおしゃべりをして、またちょっと弾いてレッスンが終了。…向井さん、「チェロ楽しいなぁ!」と、すっかりやる気になったそうです!
(話しながら、「不純な動機で始めました…」とおちゃめに笑っていました^^)

1.オールジャンルを弾きこなす その心得とは

関西フィルハーモニー管弦楽団特別契約首席チェロ奏者としてクラシックを極める一方、浜崎あゆみさんなど、著名なアーティストのライブサポートやレコーディングに参加するなど、向井さんはオールジャンルで活躍されています。
多様なジャンルで一流の人たちと演奏する中でどんなことを考えているのか伺いました。

向井)僕はオーケストラが一番好きなんですね。金管楽器、木管楽器、バイオリンやコントラバスや打楽器があって、すごいサウンドがするんです。その一員になって演奏するのは、本当に楽しいこと。一方で小学生・中学生の時から、ポップス、JPOPや洋楽のロックもとても好きだったので、そういうのもたくさん聞いていたんです。実はプロレスも大好きで、プロレスラーのヘビーメタルのテーマ曲、もう大好きだったんですよ。チェロでちょっとヘビーメタルの真似をして遊んでみたりとかもしていました。
仕事するようになってから、ロックミュージシャンばっかりいる現場、ジャズミュージシャンの現場は、2000年前後ぐらいの話ですけど、結構怖いミュージシャンのおじさんとかいっぱいいたんですよ。そういう人たちに「ロック大好きなんです」って言って、いろんなロックの素晴らしいところを教えてもらいたいから、どんどん仲良くなるようにしてたんですね。
でもある時、ロックバンドのサポートとしてツアーに回っていて、「おまえロックなんて分かるのか?」って聞かれたんです。「〇〇って知っているか?どう思う?」ってすごくマニアックなこと聞かれて、その時僕は分かったようなことを言ったんですよ。そしたら「あのな、知らないことを、知らないって言える大人になってくれよ」って言われたんです。この人の言葉がすごく刺さって、それ以来、知らないことを「知らない」って言えた方が、たくさんのことを教えてもらえるんだなと思って心掛けるようにしています。ベテランの人たちから色々な話を本当は聞きたいと思っているのに、ちょっと知ったかぶりをしちゃうだけで、すごく損すると思って、本当に気をつけています。

…向井さん、とっっっっても熱く語ってくれました!!
もっともっとお話しを聞きたかったのですが、時間の都合上、放送出来なかったお話しもありました。
番組内でも「一番話したかったことが伝えられなかった…」とお話ししていましたが、実は向井さん、ことし公開のジブリ映画「君たちはどう生きるか」のレコーディングに参加しています。ジブリの音楽が小さい頃から好きで、久石譲さんは憧れの人だったそうです。いつかジブリの曲に携わりたいと思っていた中で、今年、久石さんと一緒に音楽ができたことは集大成のような仕事だったと振り返っていました。弦楽器のメンバーを集め、まとめる立場も担ったそうで、向井さんは「今回のレコーティングはこれまで自分が音楽をやってきたことが一番生きた実感があった」と話していました。

2.世界で一番?!絶品ぞろいの北海道グルメ

冒頭にも書きましたが、向井さんは自称「日本最重量チェリスト」。(ご本人によると、体重は推定130kgオーバーなんだとか…)
しかし!10代後半~20代前半頃までの向井さんは、今とはだいぶイメージの違った、こんなお姿でした!

…正直、シュッとしていますっ……!!
向井さんになにがあったのでしょうか?

向井)2000年にハンガリーに留学したんですけど、食べ物がまたおいしいんですよ。グヤーシュという、パプリカをたくさん使った豆とかお肉がいっぱい入ったスープ、あと僕は「ニンニク豚」って呼んでいるんですけど、たくさんのニンニクで豚肉を焼いたやつ、最高においしいんですよね。
寺前)動物性脂肪…?
向井)そうなんです。動物性脂肪が非常に多いんですね。一個ロールキャベツを食べるにしても、札幌のラーメンのようにラードが浮いているんですよ!札幌出身の僕にぴったりだな、と思いながら、うまいうまいと思って毎日食べていたんですよね。そしたら1年でこうなっちゃって…笑 自分でもびっくりしました…。

演奏活動で稼いだお金を、すべて現地のおいしいものにつぎ込むこともある、という向井さん!!世界中でいろんな味を堪能してきた向井さんが「世界で一番なんじゃないか」と絶賛する、至極の北海道グルメをスタジオにご用意しました!!

その①回転ずし
まず向井さんに召し上がっていただいたのは、根室発祥の回転寿司チェーン店の「ホタテ」。
このお店では、「2階建て」という名称で、割いたホタテの貝柱を2段にして提供しています。

お店のおすすめ、のどに詰まらせないように気をつけながら、ぜいたくにひとくちで食べていただきました!

向井)めっちゃうまいですよこれ~♪回転ずし、ぶっちぎりですよ北海道が!こんなにおいしいホタテないですからね!

そして、向井さんからのリクエスト、「ボウズギンポ」というネタもご用意。皆さんご存じですか?お店の担当者によると、北海道では道東方面でしか水揚げがない、深海魚の仲間で、鮮度が落ちるのが早く、生で提供しているところはほとんどない、寿司では大変珍しいお魚なのだそうです!(※時期によって取り扱いがない可能性があります)

…と、私が説明している間にもスッとお箸が伸びる向井さん♬お味は…?

向井)うまいなぁ~!ほんとにうまい!ぼく最初にこのお寿司食べたとき本当に驚いて、なんてうまいんだろうと思って!とにかくこってりしています。「白身のトロ」と言われるそうなんですけど、お寿司で出すことはほとんど無いらしくて。僕、どっちかっていうと「こってりしたうまさ」が好きで、これもう大ヒットなんですよ!

ボウズギンポは、通年で水揚げがあるのですが、秋から冬にかけては特に脂が乗っておいしいそう。向井さん、最高の表情で召し上がっておられました!

その②スープカレー
次に食べていただいたのは、向井さんの実家の近く、札幌の平岸に本店があるスープカレー屋さんの本店限定メニュー「ラムカリー」。

向井)めっちゃおいしいですよ、これ~♪最近はいろんな具が選べるようになっていると思うんですけど、ぼくラム肉大好きで、スープカレーにラム肉なんて入っていたらもう最高ですよね!

お店によると、ラムは赤ワインとショウガで煮込んで、特有の臭みがないのが、おいしさの秘密なんだそうです!

その③チョコモンブラン
札幌市内を中心に展開する洋菓子やさんの代表メニュー、チョコモンブラン!
栗は一切使っていない、チョコレート味のモンブランです!

お店によると、この商品は、お客さんの「チョコレートのモンブランをつくってくれませんか?」という声から誕生。20数年前の発売当時、チョコモンブランは全国的にも珍しく、地元はもちろん、本州の北海道物産展でも大人気となったそうです。

向井)これほんとうまいんすよ♪このチョコモンブランに会ったときに、「なんて新しい形なんだろう」と思ったんです。すばらしくうまいんですよ!(店にお願いしたお客さんの)名前を公表してほしいですね!天才だと思います!

短時間にたくさん食べていただき、少々慌ただしいコーナーになってしまいましたが、向井さん、すべての商品を食べた後に「本当にすばらしいですね!世界中でおいしい食べ物を食べてきた自負があるんですが、北海道が世界で一番いいんですよ!」と、熱く語ってくれました♬

3.北海道から新たなチェリストを発掘 コンクールを立ち上げ

向井さんは、北海道で後進の育成にも力を注いでいます。その活動の一つとして、去年「北海道ジュニアチェロコンクール」を立ち上げました。
向井さんによると、かつて札幌で行われていたジュニアチェロコンクールがあり、向井さんも子どもの頃、毎年発表会のように出場していたそう。そのコンクールは1990年から10数年続いたのですが、現在札幌では行われていません。
大人になり、子どもたちにチェロを教える立場になった向井さんは、「あんなふうに切磋琢磨できるコンクールがあるといいな」と感じ、新たなコンクールを札幌で立ち上げたそうです。
向井さんに、コンクールへの思いを聞きました。

向井)僕がコンクールでやりたかったことっていうのは、音楽性しかみていないコンクール。それぞれの個性を生かせるのがチェリストの世界だと僕は思っています。コンクールに出ることで、楽しかったとか、今度はあんな曲を弾いてみたいとか、そういう風に思えるコンクールを続けていけたらなという風に思います。

…正直、まだまだ向井さんに聞きたいこと、たくさんありました!!
極上のチェロの生演奏に包まれた、あっという間の50分でした♬
会場にお越しの皆さんも、本当にありがとうございました!!

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