松前町で高齢の夫婦がヒグマに襲われて大けがをした事故で、このクマは2021年に隣の福島町で起きた死亡事故のクマとは別の個体であることが分かりました。
松前町白神で、7月15日、畑仕事をしていた高齢の夫婦がクマにかまれるなどして頭や腕に大けがをしました。
この現場からおよそ10キロ離れた隣の福島町では、去年7月、70代の女性がクマに襲われて死亡する事故が起きていて、道が道立総合研究機構に依頼して現場に残された体毛のDNAを調べたところ、このときのクマとは別の個体とわかったということです。
松前町は、人を襲ったクマが再び人里に現れる可能性もあるとして注意を呼びかけていて、猟友会のハンターが出て付近を見回っているほか、わなを2か所に設置するなど警戒を強めています。