先月、ほっとニュース北海道の「ほっと中継」でお伝えした中標津町の白いイチゴ。中継ではお伝えしきれなかった、農業用ハウスのこだわりやイチゴのアレンジ料理を教えちゃいます!
◇農業用ハウスの秘密!
白いイチゴを作っているこの農業用ハウス。

よく見るハウスとは、ちょっと違いませんか?
気になるのは、床の色。イチゴだけでなく床も白いんです。

理由は、“白い床”で太陽光を反射させてイチゴにたくさんの日光を当てるためだそうです。上の写真は太陽光ではなく照明が反射している様子ですが、確かに葉っぱにいっぱい当たっている(*^-^*)
この“白い床”、黒くなってしまわないように、農業用ハウスの中は土足厳禁なんです!靴を履き替える農業用ハウスなんてはじめて!驚きました!!
イチゴの苗の位置も工夫されています。ほかのハウスで見られるものと比べて高い位置にあるんです。働くみなさんが、かがむ姿勢で腰を痛めたりせずに、立ったままで収穫できるようにするためだそうです。

私にもぴったりの高さでした(*^-^*)
◇白いイチゴだけじゃない!!
ご紹介したのは白いイチゴでしたが、ここのハウスでは赤いイチゴも栽培しています。

すごく濃い赤で美味しそう!! そのうえ、色だけじゃありません!

これ、私の手に乗っているイチゴなのですが、めちゃくちゃ大きくないですか?
味も、もちろんピカイチ!とっても甘くてジューシーでした。
◇中継でご紹介した白イチゴも復習です!

このハウスでは2種類の白イチゴを栽培しています。
下の写真は、真珠のような白さと赤い粒が特徴の「パールホワイト」。
柔らかな甘さでとってもみずみずしい!

続いて「雪ぼたん」。粒も全体的に雪のように白いのが特徴です。
食感が柔らかく、他のフルーツの良いとこ取りをしたような甘さでした。

どちらも1パック4000円前後とかなり高級品(´;ω;`)
ですが、地元のスーパーなどでは少量で購入しやすい金額のものも用意されているそうです!
◇こんな料理はいかが?
地元の飲食店では、イチゴがちょっと変わった料理に変身しているんです。

料理を作ったのは前列の真ん中にいる黒い服の男性、江西浩太郎さんです。
(ほかの方々は後ほどご紹介します)
トマトの代わりにイチゴを使い、地元のモッツァレラチーズをあわせたカプレーゼや…

彩り豊かな、名づけて『ワーワー麺』。イチゴの下には平打ちの麺があり“まぜそば”のような料理になっています。

中継では紹介できなかったのですが、白イチゴを使ったサラダも!

実は、ドレッシングにも白イチゴが使われているんです!もともとピリ辛ですが、そこにイチゴが加わることで、辛さを甘い香りがほんのりと包んでくれているようで美味しかったです。
これらの料理は、先月下旬から地元の飲食店で提供されているそうです!
◇栽培しているのは風変わりな3人!?
今回ご紹介した料理を、イチゴ栽培に携わっている方々が“表情で”食リポしてくださいました!カプレーゼは、1年を通して質の高いイチゴを収穫できる技術を生み出した前田光樹さん。

『ワーワー麺』は、中標津町で実際に栽培作業をしている大能哲也さん。
お二人とも渾身の表情をしてくれました!!

そして、このイチゴの栽培に欠かせない方がもう一人!
白イチゴの売り出しなどマネジメント担当の川上理世さんです。中継ではインタビューに答えていただきました。

この3人が集まりイチゴ栽培が始まったのですが…。その経緯がちょっと面白いんです。
① 埼玉に住んでいる川上さんがコロナ禍で仕事がうまくいかず、知り合いだった中標津の大能さんに相談。
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② 大能さんが川上さんを元気づけようと中標津に呼んだところ、川上さんは中標津を大好きに!!
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③ 中標津で何か仕事がしたいと思った川上さん。奈良の前田さんが北海道でイチゴを作る土地を探していたことを思い出す!
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④ 仕事も出身地も違う異色の3人が集結!! お互いの得意分野で助け合い、イチゴ栽培を開始!
川上さんは、「コロナはとても大変だけど、僕たちはコロナになったからこそ出会えたメンバー。前向きに頑張りたい。」とおっしゃっていたのが印象的でした。

中継に関わってくださったみなさんでイチゴポーズ!
後列左から川上さん、江西さん、大能さん、前田さん。前列の私の隣にいるのが、イチゴ栽培などを手掛けている仲間でもあり会社取締役の石崎さんです。
ポジティブに頑張るみなさんと関わらせていただき、たくさん元気をいただきました!この方たちが作った中標津町の白や赤のイチゴがみなさんの前に届く日が楽しみです!

2021年8月5日
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