ナットク!とかちchは「私困っています 新型コロナウイルス」をテーマに十勝の皆さんの疑問や困りごとにこたえるコンテンツを目指しています。
10月27日の放送で、入り口に手洗い場を作った飲食店の取り組みをお伝えしたところ、放送後に投稿をいただきました。以前、取材に答えていただいたアルコール消毒によって体調を崩してしまう女性からです。
女性(40代)
「取り組みにびっくりしました。手洗い場を作ってしまうなんてすごいです。まして、コロナで外食を控えている人が多くて、お店の経営的にも大変な状況かもしれないのに…。
『ご飯を食べる前に手を洗おう』と、皆さん親から言われていたと思いますが、なかなか外食では実現できていません。『手洗い』と『消毒』、2つの選択肢ができたことで、アルコール消毒できる人も、アルコールが使えない人も、両方とも、安心して食事を楽しめると思います」
投稿ありがとうございます。
「手洗い場」を作った飲食店のように「withコロナ」の時代を見据えた対応はバス会社でも行われています。
バスの安全性をPR
新型コロナウイルスの感染者が急増している北海道。道は11月17日、感染のリスクを避ける対策がとれない場合、札幌市と道内のほかの地域との行き来を控えるよう道民に要請しました。
札幌と十勝を行き来する手段の一つが都市間バスです。そのバスの感染防止対策はどうなっているのでしょうか。10月に十勝地区バス協会などが、バスの安全性をアピールしようとイベントを開きました。

新型コロナ対策として欠かせない換気。しかし、冬を迎える中、寒さで窓を開け続けるのは難しいのが実情です。そこで、求められるのが空調による換気です。
この日は、バスの換気の性能を広く知ってもらおうとデモンストレーションが行われました。

バスの換気能力は?
デモンストレーションでは、ドアを閉めたバスの車内に煙を充満させた後、空調を動かしました。

すると、どんどん煙が薄くなっていき、7分ほどで車内は見通しがきくようになりました。

バス会社によりますと、換気は大型の観光バスで5分から7分、路線バスだと3分程度で完了するということです。
北海道拓殖バス 寺山康浩総務部長
「最新の車は換気に優れています。冬の北海道でも安心ではないかと思います」
利用客減に悩むバス会社
バス会社では毎日の消毒などの対策も徹底していますが、利用客は回復していません。

北海道拓殖バスによりますと、ことし4月から9月までの利用客は、前の年と比べ、貸し切り観光バスで9割、都市間高速バスで6割余り減っているということです。各社は今後も安全性のPRを続け、利用客の回復につなげたい考えです。
北海道拓殖バス 寺山康浩総務部長
「“安全なバス”と皆さんに思っていただき、再度乗っていただけるような形になればいいなと思っています」

取材した佐藤恭孝記者は
バスの換気能力については、情報としては知っていましたが、実際にバスの後部から煙が吹き出して、車内の空気がどんどん澄んでいくのには驚きました。バスに限らず、列車、飛行機などは、どうしても密閉空間で危ないというイメージを持つ人もいるかもしれませんが、実際には強力な換気能力があって、感染リスクはかなり低いのが実情です。
道が札幌との往来自粛の前提にした「感染のリスクを避ける対策がとれない場合」というのは一般の人にとっては抽象的な表現です。ウイルスは目に見えないだけに、乗り物に限らず、イメージで感染リスクを判断しがちです。実際に感染のリスクがある場所はどこなのか、何がリスクがある行為なのか、きちんと情報を伝えていく必要があると感じました。
2020年11月17日放送
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