NHK札幌放送局

クラスターから1年 現状と課題

オホーツクチャンネル

2021年3月2日(火)午後3時40分 更新

北見市で初めて新型コロナウイルスの感染者が確認されて1年。 この1年を振り返り、 現状と課題をお伝えします。

クラスター発生 北見市長は

去年2月22日、オホーツク地方で初めて北見市で感染が確認されました。感染は、道内で初めてのクラスターにまで発展しました。

北見市 辻市長
「ショックでびっくりしました。こういうことが北見市内で起こったという部分でも認識せざるを得ません。手洗い、せきエチケットとか、できることを皆様にしていただけるようお伝えするしかない」

突然の事態に対し、北見市は国に支援を要請。北見市の全世帯およそ6万世帯に対し、およそ40枚のマスクが届けられましたが、当初は7枚しか届かないといった混乱もありました。

そして、道や国による緊急事態宣言も出され、市内の公共施設は次々と臨時休館に追い込まれました。多くの人が外出を控え、地域経済にも大きな打撃を与えました。

医療機関が直面した“困難”

医療機関も困難に直面しました。

北見赤十字病院 荒川院長
「まったく予期せぬ状態の中で非常に広がっていったという状況でどこまで拡大するかというのが まったく予想つかなかった」

こうした中、去年8月には北見市でPCR検査センターが設置されました。運営には、公的医療機関のほか民間の医療機関からも医師や看護師が参加しました。

荒川院長は、新型コロナウイルスの対策には地域の医療機関の協力が重要だったと振り返ります。

北見赤十字病院 荒川院長
「このオホーツク地域は全国的に見ても医師が非常に足りない、少ないいわゆる医師の過疎地域なんですね。医療そのものがそういった地域の中でもともと連携されていたのが一番大きかったと思います」

医療態勢を整備する中で、浮かび上がってきた課題もあります。それは新型コロナウイルスに感染が確認された場合の受け入れ態勢です。北見市を含めたオホーツク海側では新型コロナウイルスの感染者はことし2月22日までの1年間に227人にのぼりました。

このうち北見市では卸売市場や接待を伴う飲食店、診療所でクラスターが発生しました。医療機関の受け入れ態勢は徐々に増え、感染者を受け入れる病床は、当初の8床から75床まで増えました。

しかし、生活環境の整わない病室での生活は患者本人にとっても精神的な負担がかかります。また、病床が軽症や無症状の患者で埋まってしまうと重症患者への対応がおろそかになるリスクもあります。

北見赤十字病院 荒川院長
「コロナウイルス自体は80%の人が無症状もしくは軽症者と言われています。非常に閉鎖的な空間の中で10日間過ごしてもらうことになりますので、それであればホテルでシャワーがあってテレビとか携帯もできますし、そういう中で療養して頂いて医療機関がバックアップする態勢が取れればベストだと思う」

北見市のホテルが宿泊療養施設に

その対策として導入されたのが、宿泊療養施設でした。当初、受け入れ先のホテルの確保は難航しましたが、北見市のホテルが名乗りをあげ、去年12月に運用が始まりました。

設置に関わった、地元選出の船橋賢二道議会議員です。コロナ対策を議論する
道議会の保健福祉委員会の副委員長を務める船橋議員は、地域が総力を挙げて
態勢を整備する重要性を訴えます。

船橋賢二 道議会議員
「去年2月のクラスターを体験した地域としてはいつあるかわからない。当然ながら余力を医療機関も地域としても持つことはとっても大事。地域のためにうちで良ければ貢献しますと、力にならせてくださいと空けてくれたホテル・社長・従業員には頭が下がる思いです」

地域の医療機関、行政、政治が連携して乗り越えてきたこの1年ですが、今、新たな局面に移ろうとしています。

ワクチンはいつ届く?

新型コロナウイルスのワクチン接種です。道内の医療従事者を対象にことし2月から始まっています。国や自治体は、4月から65歳以上の高齢者を対象に、順次、実施することにしています。北見市にも、2月中旬、ワクチンを保存するための冷凍庫1台が届きました。ことし6月までに8台が届く予定です。冷凍庫は、高さ94.5センチ、横幅が58センチです。1万9500回分のワクチンをマイナス80度前後で保存することが可能です。ただ、肝心の中身、ワクチンがいつ届くのかという連絡は、まだありません。

北見市新型コロナウイルスワクチン接種推進室 片平事業推進課長
「ワクチンの供給量ははっきり見えていない。4月以降予定の高齢者向け接種に向けて北見市でも準備を進めている」
北見市 辻市長
「国からの指示のもと地元においては市民の皆様のご理解、医療機関との連携みんな力を合わせてこの接種事業をきちんと前に進むように取り組んでいくのが最大責務だと考えています」

2021年3月1日
取材:北見局 加藤雄一郎

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