こんにちは!「ほっとニュース道央いぶりDAYひだか」道央担当リポーター、坂井里紗です。9月最初の「ななまるMAP」。伺ったのは農業が盛んな空知の南幌町です。夏の終わりを感じる今日この頃ですが農業への熱い思いを抱く地元の農業関係者が開いた楽しい農業体験イベントを取材しました。
お邪魔したのは8月最後の日曜日です。8月は毎週日曜日に開かれ、この日は親子連れなどおよそ20人が集まりました。企画したのは、「農猿(のうえん)」の皆さんです!

「農猿」は南幌町で農家など農業に関わる仕事している若者を中心に6年前に結成したグループで、これまでさまざまなイベントを行っています。メンバーの城地真吾さんにお話を伺いました。

「農猿」事務局 城地真吾さん
「僕たちの幼少期に南幌町で『米米祭り』という大きなお祭りがあったんですけど、そういうイベントを僕らの代でもやって地域の子どもたちに農業の楽しさや迫力を感じてもらいたいなと思って開催しています」
イベントで行われたひとつがハチミツの採取体験です。子どもたちは、全身を覆う白い服に着替え交代で遠心分離機を回してハチミツを集めます。子どもたちはブンブンと音を出して飛び交うハチにちょっと怖がりながらも一生懸命回していました。「ハチミツをつくるって大変だなー」という話す子どももいました。

ハチミツを採取したあとはさっそく試食をしました。自分で取ったハチミツはふだんの何倍もおいしいと感じたのではないでしょうか。小学1年生の男の子は「楽しかった。ハチミツはたまごから出てくるのかと思っていたからびっくりした」と話していました。

試食のあとは野菜の収穫体験です。丸々と育ったトウモロコシを収穫していきます。品種は甘いピュアホワイト。子どもたちは自分の手で収穫できてうれしそうにしていました。
わたしは生でいただきましたがシャキシャキとした歯ごたえとみずみずしさ、そして甘さに驚きました!おいしかったです(*^▽^*)城地さんによりますと、南幌町では茎のいちばん上にできるいちばんおいしい実しか出荷していないということで、子どもたちが楽しんで収穫する様子を笑顔で見ていました。

「農猿」城地真吾さん
「子どもたちにとっても、お店に並んでいる野菜を見るだけじゃなくて、こういうふうに実際に育っているものを自分の手で収穫することがすごく大事だなと思っています」

今回のイベントについて城地さんは「子どもたちの笑顔を見ていると開いてよかったなと実感します」と話していました。
「農猿」城地真吾さん
「イベントを通じて『野菜がどのように育ってどのように収穫されるか』を知ってもらいたい。南幌町のよさを知った子どもたちが巡り巡って次に僕らみたいな活動をしてくれたら南幌町がもっともっと発展していくんじゃないかなという理想というか夢があります。これからも思いついたことを行動に移していきたいと思っています」
楽しみながら農業を学ぶことができる南幌町のイベントについては、きょう1日(木)午後6時40分からの「ほっとニュース道央いぶりDAYひだか」でご紹介する予定です。ぜひご覧ください♪
取材後記
一番印象に残ったのは子どもたちの笑顔!ですが、大人も十分楽しめますし勉強になるイベントでした。たとえば「頭のふくらんでいるトウモロコシほど食べごろ」という話には子どもたちのお父さんお母さんからも「へぇ~!」という声が上がっていました。紹介した以外にも南幌町産の野菜をふんだんに使ったピザが食べられるなど南幌町の農業の魅力をたっぷり感じられるイベントでした。私も野菜などをこれまで以上においしく食べられるようになった気がします。さてこのイベントですが8月で終わりではありません!今月18日(日)と25日(日)にも開かれハチミツの採取体験などを楽しむことができます。さらに南幌町では9月3日(土)に3年ぶりに「野祭(やさい)」というイベントも開かれます!地元の新鮮な農産物の販売のほか縁日など楽しい催しが盛りだくさんです。気になる方はぜひ「野祭」か「農猿」で検索してみてください。農業の楽しさを存分に味わうチャンスですよ♪
道央いぶりDAYひだか
坂井里紗
2022年9月1日
前回は蘭越町で行われた「蘭越マルシェ」について準備の様子を取材しました。
主催者や出展する人たちの思いを取材したのでこちらも合わせてごらんください。