NHK札幌放送局

厚岸町出身 スピードスケート佐藤綾乃「ありがとう、ただいま」単独インタビュー

ほっとニュースぐるっと道東!

2022年4月8日(金)午後5時04分 更新

北京オリンピックのスピードスケート女子団体パシュートで銀メダルを獲得した佐藤綾乃選手。地元・厚岸町に戻った3月末、NHKの単独インタビューに応じてくれました。オリンピックの激闘の舞台裏、そして地元への思いを聞きました。 本文の最後には「ほっとニュースぐるっと道東!」のタイトルコール動画も特別公開していますので、ぜひご覧ください。 (聞き手:伊原弘将アナウンサー)

<以下インタビュー全文>

【ありがとう、ただいま】

ーーー地元に戻って来てどうか

「(厚岸町の人たちは)本当に知っている方ばかりで、小さい頃から面倒を見てくれた方ばかりにお会いすることができたので、どこか懐かしい思いも感じながらやっぱり厚岸町はあったかい人ばかりだなって思いました。すごく心が休まりましたね」

ーーー厚岸町で行われたパレードでは、沿道に多くの人が集まっていた

「直接、皆さんが『おめでとう』って言ってくれて、私も『ありがとう』と応えました。(新型コロナの影響で)大きい声では伝えることはできないんですけど、手を振って気持ちを伝えることができる場っていうのは今は本当に多くない。短い時間ではあったけどメダルも見せることができて、感謝の気持ちを厚岸の皆さんに伝えることができたのかなと思います」

(写真) 3月27日 厚岸町パレードにて

ーーー4年前のピョンチャン大会では金メダル。あのときもパレードがあったが、前回と今回で違いは

「4年前は金メダル、今回は銀メダルだった。ピョンチャンの時は『こんなに集まってくれたんだ』とか『本当にすごいな』と圧倒された。私1人のためにこんなに集まって、みんなおめでとうって言ってくれたこと自体にすごい驚きが大きかった。それに比べると、今回は少し落ち着いた雰囲気で、本当に『ありがとう、ただいま』という気持ちが特に大きかったのかなと思いました。今回はコロナ禍の状況で、ピョンチャンの時よりは人数が集まらなかったけど、それでも温かい気温でもなく怖い思いもある中で、たくさんの方が集まってくれたので本当に感謝したい」

ーーー地元に戻って楽しみにしていたことは

「一番はやっぱりお母さんの手料理を食べることですかね。なかなか食べる機会がないので。まずは私が一番好きな茶碗蒸しを作ってくれました。お母さんが作るオムライスも好きなので、次はそれを作ってもらおうかなと思っています」

(写真)左から兄・翔さん、母・恵子さん、父・文則さん、佐藤選手

【『悔しい』オリンピック】

ーーー北京オリンピックを振り返って

「時間が経ってみると、全体的に悔しいっていうかちょっと残念だったなって思いも、(大会)直後より、徐々に出てきているなっていうふうに感じます。もちろん(パシュートでの)銀メダルも悔しいし、1500メートルの4位も3位とは0.1秒差だったので。『あの時、ああしたら』とか『あのコーナーでもうちょっと行ってたら』とか、もうタラレバになっちゃうんですけど、どうしてもそういう思いが出てきてしまう」
「100%出し切った北京オリンピックだったんですけど、納得いくかって言われるとやっぱりそうではないなと思う自分もいる。それでも、それに勝るくらい楽しめたっていう自分がいるので。『納得いかない』と思う自分もいますけど、やっぱりそれよりも『やりきって楽しかった』という気持ち、達成感が大きいのかな」

【地元の応援 パワーになった】

ーーー地元・厚岸町では熱い応援を送っていた。

「その雰囲気を見られたわけではないけど、SNSだったり、家族とのコミュニケーションの中で『誰々が応援してくれたよ、こんなにたくさん応援してくれていたよ』と伝えてくれていました。コロナ禍でなかなかパブリックビューイングができない状況でも、小さいグループで集まって応援してくれたのは『本当に幸せ者だ』と改めて感じることができました」

ーーー地元の声は競技にはどう働いたか

「日本のみなさんが応援してくださっているのはもちろん力になりますし、嬉しいんですけど、地元の方々っていうのは、やっぱりどうしても特別なところがあるなって私は思っていて。他の誰よりも身近に感じられますし、もちろんオリンピックに出たからだけじゃなくて、小さい頃のスケートをやっていない私も知っている方もいらっしゃいますし。ただの子どもとして普通に遊んでいる姿を見てきている知り合いの方もいるので。やっぱりそういった方々が、オリンピックという大きな舞台に立った時に心から『がんばってね』と言ってくれるのは、特別な思いというか、より大きなパワーになったと感じています」

【子どもたちに向けてメッセージ】

ーーーパレードに来ていた子どもたちが『誇りだ』『私も頑張りたい』と話していた

「パレード中、何人か小さな子どもたちが見に来てくれて、手を振ってくれたり、キラキラしたまなざしで私を見てくれたりして、やっぱりどこか感じるところはありました。子どもたちも嬉しいって思ってくれているのかもしれないけど、それ以上に私が本当に嬉しい。『頑張ってよかった、努力してきてよかった』と思える瞬間の一部でもあるので、逆に感謝したいですね」

ーーー以前、厚岸町からでもオリンピックに出られる姿を見せたいと言っていた。2大会連続で結果を残したことは地元の励みになっていると思うがどうか

「私自身がジュニア、中学生、高校生の時に、全国大会、国際大会で優勝やメダルを獲る経験をしてきたことは大きいことだと思うけど、(オリンピックのような)大きい舞台に立つとは当時は思ってもいなかった。ましてやメダルなんて獲れると思っていなかった。やっぱりどの競技においても可能性というものを子どもたちに感じてほしいと自分の経験を通して強く思った。諦めないでほしい。いろんなことに挑戦してほしい」
「厚岸町には今スピードスケーターが誰もいないということで、ちょっと寂しい思いではあるんですけど、スケートに限らず自分に可能性をもっともっと感じて、世界を目指してほしいという思いはすごく強くなった」

(写真)左から佐藤選手、髙木美帆選手、髙木菜那選手

【1年1年 こなしていきたい】

ーーーこれからの競技人生は今どのように考えているか

「今、本当に忙しいのもあるんですけど、まだ明確に今後の流れについて決めることができていないので何とも言えない。けど、まずは1年1年しっかりこなしていきたいなっていうふうに思うのと、まだ4年後(のオリンピック)がどうとか、目標というのはまだちょっと掲げることはできないなって思っていて。身体的にも精神的にもこんなに一生懸命スケートに向き合って自分に向き合って走ってきた4年間はなかなかなかった。なので、正直ちょっと疲労感というか。燃え尽きてしまったというわけではないけど、悔しい思いももちろんあるので、ちょっと一旦休みたいなって思いはどこかあるので、そこと次に向けてのトレーニングの量、割合を上手い具合にどっちも上手く取り組むというか、進めていけるように上手く調整していきたいなと思っています」

ーーー佐藤選手、お疲れさまでした!ありがとうございました。

2022年4月8日(金)

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