NHK札幌放送局

大鵬の故郷・弟子屈町が孫の王鵬にかける思いとは?

ほっとスポーツプラス

2020年12月22日(火)午後0時26分 更新

大横綱・大鵬の孫、王鵬は祖父のしこ名から一文字もらい、新十両として来年1月の初場所に臨みます。祖父の出身地の弟子屈町から王鵬に化粧まわしが贈られました。町の人たちがその化粧まわしに寄せる思いに迫りました。
(札幌局 高山 大吾)

大鵬の孫の関取昇進

北海道出身で、大相撲界で幕内優勝32回を数える昭和の大横綱・大鵬。その孫の王鵬は押し相撲を武器に、11月場所では幕下で6勝1敗の好成績をあげ、十両に昇進しました。

関取になって感じる祖父・大鵬の偉業

王鵬は、十両昇進の報告をするため、12月に祖父・大鵬の故郷・北海道の弟子屈町を訪れました。関取になってからでは初めて、大鵬記念館を訪れた王鵬は飾られた大鵬の優勝額などを見て回りました。

王鵬
「一番最初に相撲がかっこいいと思ったのはおじいちゃんなので、憧れが強いです。こんな記念館を作ってもらってすごいなって思います。弟子屈町の人たちはみんなよくしてくれますし、東京で生まれて東京で育っていますけど、ここがふるさとという感じがします」

”町を復活させたい”王鵬に寄せられる町民の期待

王鵬には、弟子屈町民から祖父・大鵬と同じくらいの大きな期待が寄せられています。大鵬は昭和30年代後半から40年代にかけて幕内で6連覇を2回達成するなど黄金期を築きました。当時は高度経済成長期で大鵬の活躍に比例するように、温泉地の弟子屈町は観光産業が発展し、町には人があふれ活気を帯びていました。

それから60年。バブルを境に宿泊客が5分の1に減り、町の人口も半分近くに減少。新型コロナウイルスの影響でホテルが倒産するなど町の経済は大きく落ち込んでいます。

王鵬とともにもう一度町を復活させたいと弟子屈町の徳永哲雄町長が町民に呼びかけて王鵬を応援する会を立ち上げました。

弟子屈町 徳永哲雄町長
「巨人・大鵬・卵焼きといわれた時代に観光がどんどん伸びて、黙ってでもバスで人がきて一世をふうびするくらいの時代がありました。それから町がどんどん寂れて、これからなんとかしようという矢先にこういう力を発揮するような人が出てきてより盛り上げてくれればありがたいなと思いました」

町の思いを込めた化粧まわし

さらに今回、町民から寄付を集めて王鵬に化粧まわしを贈りました。化粧まわしには地元の観光名所の湖をあしらっています。実は祖父の大鵬が新十両の時にも、町から、同じ湖をデザインした化粧まわしが贈られていました。このふるさとの力を借りた大鵬はその後快進撃を続け、わずか2年半で横綱に昇進しています。

王鵬の化粧まわしを手がけたのは、弟子屈町出身の木下大門さん。化粧まわしに屈斜路湖と摩周湖を描きました。2つの湖を描いたところ、大きな屈斜路湖は大鵬の立ち姿が、摩周湖は、孫の王鵬の顔が浮かび上がってきたといいます。木下さんは、大鵬のように王鵬も番付を駆け上がってほしいと願いを込めて作り上げました。

木下大門さん
「化粧まわしの中に大鵬が入り込んでいる。王鵬が土俵に上がるときにおじいちゃんと一緒にあがっていくので心強いと思います」
王鵬
「色々な思いが込められた化粧まわしをつけて土俵にあがると思うと身が引き締まる思いです。しっかり自分らしい相撲を取れるように頑張ります」

王鵬は弟子屈町から贈られた化粧まわしをつけて1月10日から始まる初場所に挑みます。

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