旭川市は、去年、市の中心部でヒグマの出没情報が相次いだことを受けて、市街地へのクマの侵入を防ぐ対策として市内の河川敷に電気柵を設置しました。
旭川市では去年、中心部を流れる美瑛川や忠別川、石狩川の河川敷などでクマの出没情報が相次ぎ、一時、付近の公園などが立ち入り禁止となりました。
クマは美瑛川沿いに市街地に侵入したとみられていて、市は美瑛川にかかる雨紛大橋付近の河川敷で300メートルにわたって電気柵を設置しました。
電気柵は高さが70センチで、クマが触れると感電し、追い払うことができます。26日は市の職員が電気柵やクマを撮影するカメラの設置状況を確認しました。

市は、市民に電気柵への注意を呼びかける看板を設置して安全を確保したうえで、今月中にも電気を流すことにしています。
旭川市環境部の松野郷正文次長は「電気柵のほかにもクマの通り道となりうる河川敷の草を刈るなどして市街地への侵入を防ぎたい」と話していました。

市は、クマの目撃情報や足跡などが見つかった場所を地図で示す「ひぐまっぷ」をホームページで公開していて、市民にクマへの注意を呼びかけています。