NHK札幌放送局

冬場のもやもやをアイデアに! #ナットクとかち

十勝チャンネル

2020年1月22日(水)午後5時40分 更新

冬でも気軽に出かけたい。冬の十勝の外出をめぐる「もやもや」を考えています。こんどは、「冬も楽しく集まれる場所」について。12月に帯広放送局が開いた「もやカフェ」で参加者から寄せられたお悩みから、たどり着いたのは冬限定のコンサート!?

高校生の発言をきっかけに
前回のもやカフェで、参加した高校生が、そのテーブルで出た、「もやもや」と「アイデア」をまとめてくれました。

「冬になると“お店が休業してしまう”というもやもやが出て、それなら、冬限定で店を作ってみたり、保存食を作ってみたりしたらどうなのかという意見が出ました」

冬の時期に、地域の魅力を増すことができたらいいな、という思いです。

冬場に閉まるといえば、野菜直売所なので...
「もやカフェ」で出たことばをヒントに、私たちは取材を進めることにしました。冬場に売り物がないとき閉めざるを得ない、野菜の直売所はどうなっているのか? すると、芽室町にオフシーズンだからこその人気のイベントが、直売所で開かれていることがわかりました。
その直売所とは、芽室町農協が運営する「愛菜屋」です。地元産の新鮮な野菜が人気で、夏場は大勢の買い物客でにぎわいます。

夏場のにぎわい

しかし、営業しているのは、十分な野菜がそろう5月から11月まで。収穫物のない冬の時期は休業を余儀なくされています。加工品などを売るにしても、暖房の燃料代や従業員の人件費を考えると、冬の経営は難しいのです。

冬場の集いの場所に
冬の間、使われていない直売所。広いスペースを使って、何かおもしろいことができるのではないか。思いついたのは、がらんどうの店舗を、コンサートホールとして活用するアイデアでした。
直売所の運営協議会の顧問の山上美樹彦さんは、野菜を提供する農家であり、なおかつ、コンサートの主催者に聞きました。

山上さん
「場所の広さも十分あるし、駐車場の広さも申し分ないので。直売所が休みで申し訳ないのですが、“コンサートやるからおいでよ”という思いです」

1月12日に開かれた「ファーマーズサンクスコンサート」に行ってみました。出演するのは、山上さんがギター兼ボーカルを務める「愛菜屋バンド」を始め、地元で活動するアマチュアバンドやプロの演奏家。ポップス・フォークから津軽三味線まで、多彩な音楽のイベントです。


会場には200人近くの客がやってきて、立ち見が出るほどです。急きょ、野菜のケースを椅子の代わりに並べました。
このコンサートは、いまでは、毎年新春の恒例イベントになっているそうです。

人気の秘密は、ちょっと演奏に失敗しても会場の笑いに変えてしまうような出演者の語りや親近感、お客さんを巻き込んで、楽しさを一緒に共有するという一体感だと感じました。
取材していた私も、飛び入りでステージの中心にあげてもらい、もりあがったお客さんたちと、手拍子で一体感を満喫しました。

山上さん
「きょうは、いつになく、たくさんの人でびっくりしました。夏になったら、このことを思い出して、買い物に来てくれるのではないかとも期待しています」

“冬の魅力アップ”移住でもポイントに
“冬でも気軽に出かけたい”という思いは、「移住」を考えている人にとっても重要なポイントだということもわかってきました。
この1月、十勝への移住希望者向けのセミナーが東京都内で開かれました。
参加者に「北海道の冬」について尋ねてみると、「寒くて外に出られないんじゃないか」とか「雪が積もって運転が不安」とか、とにかく不安の声がたくさん聞こえてきました。

「冬の不安」解消したい
実はこのセミナーは、そうした移住者の「冬への不安」を少しでも解消しようと、十勝総合振興局が初めて開きました。「北海道の冬の暮らし」の魅力を直接、発信するのが狙いです。
講師は帯広市の雑誌編集者、井出千種さん。井出さん自身も移住者です。移住者の目線で北海道の暮らしを説明しました。

井出さんのお話1
「オール電化が多いです。冬の電気代は高くつくが、夏にエアコンを使わないので、1年間で考えると、移住前と同じくらいです」​
井出さんのお話2
「車の運転は必要です。雪道の運手はこわいけど、ゆっくり走るしかない。慣れるしかありません」
井出さんのお話3
「冬は晴れる日が多い。へこんじゃうような時でも、明るい太陽と真っ青な空があると、がんばれるのは、この2年間実感した帯広の魅力」

身近な疑問には…個別相談会も
このセミナーでは、個別の相談会も開かれました。自らも移住を経験した十勝総合振興局の職員が、暮らしの身近な疑問の相談に乗りました。例えばこんなやりとりです。

50代男性のクエスチョン
「雪かきのため、出勤の何時間も前に起きなきゃいけないのでしょうか?」
十勝振興局職員のアンサー
「そんな心配はいりません。札幌から転勤してきた人が、帯広やっぱり住みやすいよね、雪はねしなくていいからって言われます」

担当:十勝総合振興局小長谷由之主査
「冬が移住の不安要素ではあるのは間違いないんでしょうけど、きょうの話を聞いて『思ったよりは…』と言う人が意外に多いのかなと思いました。いずれは移住・定住につながればと思っています」



取材した加藤誠記者は
農業が基幹産業の十勝の冬場は、日常の生活の中でも、出かける先が少なくなったり、子どもたちを遊ばせる場所がなかなかなかったりと、もやもやを感じる面はあるかもしれません。
それでも皆さんのアイデアひとつで、魅力的な場所がもっと増えるかもしれないと教えていただいた取材となりました。
取材した佐藤恭孝記者は
もう北海道の暮らしが10年を超えたとはいえ、私も本州出身の移住者の1人です。
ほかの移住者の方と話していて共感するのは、冬は大変だけど、冬こそ北海道が一番美しい、魅力的な季節だということ。冬の魅力をいかにアピールするかということは、移住者の呼び込みに限らず、北海道の活性化にとって重要な要素だと感じました。

2020年1月21日放送

「冬でも気軽にでかけたい」をテーマに「もやカフェ」やります!

1月23日(木)です 申し込み不要 入場無料 持ってきてほしいのは十勝への思いです。

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