NHK札幌放送局

レバンガの新風 注目ルーキー山口颯斗

加藤 美穂

2021年10月1日(金)午後8時02分 更新

プロバスケットボール男子・Bリーグは9月30日に開幕を迎えました。レバンガ北海道に新加入した山口颯斗選手は、新人王を期待されるほどのスーパールーキー。昨シーズン東地区最下位だったレバンガに新たな風を吹き込むことはできるんでしょうか。幼いころからのプロになるという夢をかなえて歩み始める山口選手に思いを聞きました。
(札幌局 加藤美穂)

得点力に超期待!

山口 颯斗選手
「レバンガで勝ちたい!自分がチームに入って活躍して試合に勝ちたい!ファンの方々を喜ばせたい!ほんとに試合に勝ちたいっていう気持ちだけですね」

貪欲に勝利を追い求める山口颯斗選手は栃木県出身の23歳、大卒ルーキーです。身長1m94cm、体重90kgと恵まれた体格です。主なポジションはシューティングガードやスモールフォワードです。

山口選手は入団前から注目されていて、筑波大学の3年生の時には全日本学生選手権で『優秀選手賞』を、4年生の時には『敢闘賞』と『得点王』を獲得しています。昨シーズンは、大学生でも公式戦に出場できる特別指定選手としてレバンガでプレーし、大学生ながらも活躍を見せました。特に期待されるのは得点力で、ドリブルで切り込んだり、スリーポイントシュートを決めたり、中でも外でも、どんな形でも得点できるオールラウンドプレーヤーです。そんな大型新人にチームも期待を寄せています。

橋本 竜馬主将
「サイズの割にすごい器用でいろんなことができる選手じゃないかなっていうふうに思っています。試合中も頼りになります。新人王はとってもらいたいなというふうに思うし、それはステップぐらいに思っていてほしいです。そんぐらいスケールのある選手なんで。”日本人のエースになってもらわないといけない”」
佐古 賢一ヘッドコーチ
「まだ若さあって荒削りでもあると思うんですけど、非常にバスケットセンスのすぐれた選手だと思います。ドリブルもパスもシュートもなんでもできるんで、やっぱこのチームの”日本人のエース”としてがんばってもらいたいと思います。将来的には日本代表も十分可能性のある選手だと思います」
山口 颯斗選手
「それほど期待しているんだから、もっと頑張ってくれっていうメッセージだと思うので、その期待に応えられるようもっと頑張りたいです」

すべては父のおかげ

山口選手のバスケ人生が始まったのは小学1年生の時です。実業団の選手だった父・直人さんから教わってきました。

今はもうボロボロになり撤去したそうですが、山口選手の自宅の駐車場にはリングがありました。それは、ライバルに負けたくない、負けたくないと泣きながら言い続けていた山口選手が競技に打ち込めるように直人さんが作ったものです。リングには何度も補修を繰り返した様子がうかがえました。それらすべてが山口選手の努力の証です。

父・直人さん
「”もうやめろ”って言うまでほんとにボール触ってましたね。朝も早く起きて家の周りを走りにいってました。小学生の頃からずーっと”俺はプロになるプロになる”って言い続けてましたね」

そこから山口選手は高校で実家を出て寮のある高校で、そして筑波大学に進みさらにバスケに打ち込んできました。そしてプロとしてレバンガ北海道を選びましたが、そのすべては『自分が1番成長できるところはどこだろう』と考えての行動です。

父・直人さん
「いいことだけじゃないじゃないですか、プロって。やっぱり周りもうまいし挫折もあるだろうけど、それでもやっぱり負けずに前を向いてとにかく突き進んで”山口颯斗”っていう存在をアピールしてほしいなと思います」
山口 颯斗選手
「いまだにお父さんとはバスケットのことで連絡を取りますし、自分の父に自分のバスケットの基礎を教えられたといってもいいのでほんとに父には感謝しています。自分が活躍している姿を見せたいです」

プロとしての第一歩

シーズン開幕前、最後の調整となったプレシーズンゲームでもさすがの活躍を見せました。試合開始10秒でスリーポイントシュートを決めると、速攻やステップを巧みに使い、中へ切り込んでのシュートなど次々と得点を重ねました。

この日17得点の活躍でレバンガの勝利に貢献し、開幕に向けいいはずみをつけました。 幼い頃から言い続けたプロになるという夢をかなえて歩み始めます。

山口颯斗選手
「初めて60試合を戦うので、まずは60試合全試合出場を目指したいです。数字でいえば2桁得点はアベレージで残したいなと思ってます。これまでレバンガになかた”優勝”に1歩でも近づくために、自分がほんとうにチームを引っ張っていければなと思っています」

山口選手は、新人王について「とれたらいいなくらいです。それよりもプロとしてチームの勝利を優先したい」とも話していて、数々の力強い言葉に今シーズンの活躍が本当に楽しみになります。レバンガの開幕2連戦は10月2日と3日、アウェーで広島ドラゴンフライズと対戦します。また、ホーム開幕2連戦は16日と17日です。山口選手はホームでの試合の入場時のパフォーマンスを毎回代える予定とのことで、そこにも注目してみてください。

幼い頃から言い続けたプロになるという夢をかなえて歩み始めます。

《取材後記》
山口選手は、いろいろな期待をされている中でも『自分はまだまだ』と常におごることなく、謙虚な姿勢でした。『今すごく北海道に愛着があります!』と笑顔で答えてくれた山口選手が、その北海道でどんな新風を吹き込んでくれるのか、今シーズンの活躍を取材し続けたいと思います。

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