ことし6月で亡くなってから15年になる、作家・氷室冴子。
10代の若者を主人公にした「少女小説」「青春小説」と呼ばれる分野で数々の作品を残し、累計売り上げは2000万部を超える大ヒットメーカーでした。
社会やルールの枠を超えて躍動する主人公たちの姿に、多くの若者が「自由」を受け取り、その精神はいまもリレーされ、息づいています。 番組では、かつて読者だった作家や友人、編集者のインタビューを通じて、氷室冴子の作品が放つ力と彼女の人生をたどります。
北海道道「没後15年 氷室冴子をリレーする」(再)
7月12日(水)午後2:05~2:32<総合・全国>
【MC】鈴井 貴之・多田 萌加 【出演・語り】酒井 若菜
※放送後1週間NHKプラスで配信
「氷室冴子をリレーする 少女たちよ自由に!没後15年・ベストセラー作家の人生と作品」※7月9日(日)放送・43分拡大版
NHKプラスで配信中(7月23日(日)まで)←道外の方もご覧頂けます!
<スペシャルインタビュー>
番組で取り上げる氷室冴子とゆかりのある人物のインタビューを、全6回にわたり詳しくご紹介します。
◆6月23日(金)公開
第6回 自由に、好きに生きなさい ~漫画家・萩尾望都~
◆6月22日(木)公開
第5回 「風が立った。さあ、生きよう」 ~作家・佐原ひかり~
◆6月21日(水)公開
第4回 氷室さんの功績に、もう一度、光をあてたい ~書評家/ライター・嵯峨景子~
◆6月20日(火)公開
第3回 彼女と私は、魂で惹かれあった ~編集者・村田登志江~
◆6月19日(月)公開
第2回 箱に収まらない熱量が、あふれていた ~漫画家・藤田和子~
◆6月16日(金)公開
第1回 あなたがいたから、私は生きてこられた ~作家・町田そのこ~
<番組概要>
岩見沢出身の作家・氷室冴子。1980~90年代にかけ、『クララ白書』『なんて素敵にジャパネスク』『海がきこえる』などの作品で、一世を風靡した。累計売上は2000万部を超え、とりわけ小学生から高校生にかけての少女たちに絶大な人気を誇ったベストセラー作家だった。作品の多くは、ティーンエージャーの女子が主人公。“社会”や“大人”や“男性”にあわせて、自分を変えてしまうのではなく、自立して自由に生きようとする姿を氷室はいきいきと描き出した。現在よりもはるかに男性中心主義だった時代、それは“大人”になる前の若者たちを勇気づけた。2008年、がんのために、氷室は51歳の若さで亡くなる。だが、女性が、あるいはすべての個人が生きることをエンカレッジするような氷室からのバトンは、今に至るまで受け継がれている。没後15年になる今年、証言から氷室の足跡をたどりつつ、その影響を受けて、物語を生み出す現代の表現者たちの姿と言葉から、時代を超えた普遍性を持つ氷室作品の意味に、改めて光をあてる。
<番組関連イベント>
7月8日(土)から、NHK札幌放送局8K公開スタジオで番組と関連した企画展を開催。氷室冴子原作漫画の原画約30点を展示するほか、番組で紹介された映像を上映します。
没後15年 NHK札幌ミニ企画展「氷室冴子をリレーする」
2023年7月8日(土)~7月17日(月・祝)
平日 午前9:30~午後6:00/土日 午前10:00~午後6:00
【会場】 NHK札幌放送局1階8K公開スタジオ
(札幌市中央区北1条西9丁目1-5)
【主催】 NHK札幌放送局
【後援】 札幌市、札幌市教育委員会
【参加方法】入場自由・無料
※詳細はこちらから


