NHK札幌放送局

#シラベルカ3 新型ウイルスの影響で 苦悩する農家の問題に迫る

シラベルカ

2020年4月17日(金)午後5時41分 更新

ほっとニュース北海道で、3月30日(月)からスタートした新コーナー「シラベルカ」。 今週も、たくさんの依頼が来ております。

第3回目は、74歳の男性から寄せられた、一通のこんな投稿がテーマ・・・


 今回、この問題に取り組むのは、福井県出身、札幌局に来て1年3か月の五十嵐圭祐記者です。日頃は北海道庁の取材を担当しています。


こんな時は・・・まず現場

今回、投稿をいただいた長沼町在住の玉手勇一さん(74)に話を聞きます。

玉手さんは長沼町のお米農家。玉手さん自身は、家族経営のため人手不足ではいないそう。では投稿の理由は・・・
「仲間の農家が人手不足で困っている」
というのです。


早速、その農家さんの元へ取材へGO。 訪ねたのは、三木田佑介さん。
主に長ネギを生産している野菜農家の三木田さん、取材した日は長ネギの定植作業の真っ最中でした。

8月の収穫に向けて忙しさを増す農作業、予定していた外国人技能実習生の来日が中止に・・・。
人手不足は、かなり深刻な問題のようです。


さらに専門家に取材すると、根深い問題であることが明らかに!

北海学園経済学部 宮入隆教授
「北海道の農業は、慢性的な人手不足です。外国人技能実習生は人材育成という目的で受け入れていますが、実際は農家にとって欠かせない労働力です。今回の新型コロナウイルス感染拡大は、人手不足の深刻さを顕在化させてしまうかたちとなりました。異業種のパートやアルバイトの人たちに働いて頂くというのも良いアイデアです。でも誰にでもできるわけでもないので、誰かが調整する必要があるのではないでしょうか」

農家と、仕事につけない若者を調整する動きは、実際にあるのでしょうか!?

探していると、一緒に取材をしていた経済担当の小林記者が新たな動きを見つけてきました。

小林記者
「商工会議所で、そういう人たちをマッチングさせようという取り組みがあるんですよね。掲示板をオープンするみたいで…」

札幌商工会議所が三木田さんのような農家と新型コロナウイルスの影響で仕事がない若者たちをつなぐための掲示板を開設したというのです。
その掲示板です。

「コロナウイルス関連のお知らせということで、緊急性の高い情報を載せて頂いているんです。ジョブボード北海道という名称で、雇用の求人情報を載せるページです」

ポイントは、手軽さ。必要な項目を入力するだけで、すぐに募集をかけられます。さらに、掲載料は無料。全道から利用することができます。
仕事がない若者と人手が足りない農家、それぞれからの相談が相次ぐなか、開設することにしました。

札幌商工会議所 佐藤香奈恵さん
「何か橋渡しになるような仕組みができないかというところで、是非、載せたいという農家さん個人の方でも全然構わないので、お寄せいただければ」。

結果報告 ショート動画作りました!

放送の動画はこちら

取材後記 担当:五十嵐圭祐
商工会議所がつくった掲示板、これですべてが解決ということではないでしょうが、最初の一歩になってほしいと感じました。
北海道の農業はとても大規模で三木田さんの農家でみたように、多くの人手を必要とします。このため人手不足が解決できないと、たとえば三木田さんの長ネギが、みんなの食卓に届かなくなってしまうかもしれません。
国も深刻に受け止めていて、農家などが人を新しく雇ったときに、時給にさらに500円ほどを国のお金で上乗せする方針を示しています。
今回、寄せられた疑問は、実はいま、まさに全国でみんなが悩んでいて、対策を探している課題だということがわかった取材でした。

2020年4月22日

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