スポーツやレジャー、ふだん使いとして愛用者が多いスニーカー。日頃からお手入れしていますか?使用頻度が高いほど、汚れは蓄積していきます。そこで今回は、洗濯のプロであるクリーニング師の竹内康(たけうち・やすし)さんにスニーカーの洗い方について教えて頂きました。
スニーカーは、履き続けるうちに泥や草の汁のほか、嫌なニオイの原因となる汗や皮脂汚れも付着します。夏に履き続けたスニーカーは一度洗うのをおすすめしますが、事前に素材の確認をする必要があります。水洗いできるのは、布製のスニーカーです。一方、天然皮革やスエードなどは水につけると傷んでしまうため布で拭き取ります。

今回は、水洗いができる布製スニーカーのお手入れ方法を3つご紹介します。
1つ目は「つけ置き洗い」。スニーカーに付着した黒ずみやニオイを落とす方法です。
<スニーカーのつけ置き洗い 用意するもの>

<手順>
① つけ置きする前に、洗濯ブラシで表面の泥汚れを落としておく。
② 発泡スチロールに40℃のお湯を入れる。
③ ②のお湯に酵素と酸素系漂白剤が配合された粉洗剤を入れる。5ℓのお湯に対し、計量スプーン1杯が目安。

④ スニーカーの靴ひもと中敷きを取り外し、③のお湯に入れ、30分から1時間つけ置きする。

⑤ つけ置きが終わったあとの濁ったお湯は捨てて、きれいなお湯を入れる。
⑥ スニーカーの表面に洗濯せっけんをこすりつけたあとブラシで優しく洗う。

⑦ 汚れが落ちたら泡が無くなるまでしっかりすすぐ。
⑧ 洗濯機で脱水する。履き口を外側に向けて脱水コースにかける。

⑨ 風通しの良い場所で陰干しする。

こちらがスニーカーを洗う前と洗ったあとの比較写真です。黒ずんだ汚れもこれだけきれいに落ちました。

2つ目に紹介するのは「部分汚れの落とし方」。スニーカーのつま先やソールの部分には、レザーやゴム素材が使われていることが多く汚れが付きやすいんです。この汚れは100円ショップで手に入るメラニンスポンジと水だけで落とすことができます。

<部分汚れの落とし方 手順>
① メラミンスポンジを水につけて、つま先やソールを軽くこする。
② ペーパータオルで拭きとる。

数分こすっただけで、汚れが目立たなくなりました。

3つ目に紹介するのは、コインランドリーに設置されている「スニーカー洗濯乾燥機の活用法」
です。大人の靴なら2足、子供の靴なら4足を一度に洗うことができます。

<スニーカー洗濯乾燥機の使用方法>
① スニーカーを洗濯機に入れる。靴ひものけばだちが気になる場合は取り外してから入れる。
② フタをしてお金を入れる。洗濯時間は20分。洗剤も自動で投入される。
③ 洗濯終了後、スニーカーの内側に水が残っている場合は、履き口を外側に向けて置き直し、追加脱水ボタンを押す。無料で脱水時間が2分追加される。

④ 脱水後、スニーカーを乾燥機にかける。
4つに枝分かれした黒い筒にスニーカーを奥までさし込み、扉を閉めてお金を入れる。
40分間、乾燥にかけると外側から内側までしっかり乾かすことができる。

なお、以下の種類の靴は、スニーカー洗濯乾燥機では洗えませんので使用前に確認して下さい。

お気に入りのスニーカーを長く履き続ける秘訣は「こまめなお手入れ」です。
皆さんもぜひお試し下さい。
<出演>
コインランドリーと洗濯代行のお店 ジャバリン/クリーニング師 竹内 康さん

2022年9月28日放送