家族や友達とはちょっと違うナナメの関係の人たちとゆるーくつながり、 もうひとつの居場所を作ろうという「ラジオ #ナナメの場」。
今回の「#ナナメの場 トーク」のコーナーでは、場づくりをしている!してみたい!というリスナーさんたちから、素敵なお話が聴けました。
放送日:2022年4月16日
(#ナナメの場 ホームページはこちら)
【ラジオ #ナナメの場 MC】
⽔野莉穂(ずーちゃん)
紅茶の喫茶店アグラクロック オーナー。2017年北海学園大学を卒業して半年後、生まれ育った恵庭市で喫茶店をオープン。“自分が好きなじぶんで居られるところ”を大切にした場づくりを通して、輪づくりをしている。今後は、田舎暮らしを通して、季節と暮らしながら遊ぶ場づくりを計画中。
まえだゆりな
北海道函館発のうたうたい。 つまづきながらもまっすぐに生きるうたをうたう。日本や海外の子どもたちとの曲作りワークショップ、演劇やダンスチームとのコラボなど、表現をすることの可能性に挑戦。2018年車で日本一周”my way tour”、2019,2020年度NHKほっとニュース北海道ED曲担当。
【進行】
芳川隆一アナウンサー(NHK札幌放送局)
子どもたちがいつでも来られる居場所づくり
芳川アナ:
ここからは「#ナナメの場 トーク」のコーナーです。「あかはなさん大好き」さんから投稿を頂いています。
「あかはなさん大好き」さんからのおたより
毎月第2金曜日に西町会館で開催しているあかはな子ども食堂さんをご紹介します。
もう、5年ほど子ども食堂をかいさしてくれて、不定期で畑体験などの体験会も行ってくれてます。
代表が大道芸人ということもあり、バルーンアートをやってくれたりもします。
子ども達にとって、楽しい場になっていますよ。
NPO法人化もして、八軒方面で24時間の居場所作りも行っています。
代表の方は面白い方なので、行ってみると楽しいと思います。
芳川アナ:
その「あかはな子ども食堂」の代表、鳥井孝将さんとお電話がつながっています。
ずーちゃん:
こんにちは。鳥井さんですか?
鳥井孝将さん:
そうです。こんにちは、よろしくお願いします。
ずーちゃん:
あかはなさんのファンの方からメッセージが来ていたんですけど、あかはな子ども食堂さんは実際にどんなことをやっていらっしゃるんですか?
鳥井さん:
5年前から、札幌市西区の西町会館の集会室をお借りして、毎月第2金曜日を基本に子ども食堂を運営しています。昨年9月にNPO法人化しまして、八軒のほうに拠点を構えていたんですが、諸事情がありまして、そちらはいったん休止している状態です。
ゆりなさん:
どんなことがあったんですか?
鳥井さん:
八軒のほうで拠点を構えて準備を進めていたんですけど、3月9日に隣家から出火しまして、燃えちゃいました。本来なら3月27日に内覧会を行って4月からそこで居場所活動を、と進めていたんですが、全部燃えちゃいまして。
そこに、西町会館で行っている子ども食堂の道具とかも置いていましたので、3月4月の西町会館のほうはお休みしまして。
無事火災の保険金がおりましたので、今月道具を買いに行って、5月6日から再開しようかなと進めています。
ゆりなさん:
それは大変でしたね…。
ずーちゃん:
いろんな人に助けてもらったということはありましたか?
鳥井さん:
Facebookやホームページのほうでは、こういう状況になりました、新しくまた拠点を構えて活動を再開するのでご支援をお願いしますと書き込みしたら、多くの方からご支援いただきまして。保険金と合わせて、新しい形態が決まったら子どもたち向けの道具をそろえていきたいと考えているところですね。
ずーちゃん:
そうなんですね。鳥井さん自身も大道芸人でいらっしゃるんですか?
鳥井さん:
大道芸人というか、ケアリングクラウンという形で、施設や病院でパフォーマンスをしているんです。
ケアにあたるクラウンということで、ケアリングクラウンと名乗っています。
ゆりなさん:
実際にどういうことをされるんですか?
鳥井さん:
施設や病院でのイベントのときにパフォーマンスをしていて、ジャグリングをメインに、バルーンやマジックを行わせてもらっています。
ゆりなさん:
ジャグリングを子どもたちも見て楽しめるという感じですか?
鳥井さん:
見れるというか、セミプロという形で活動していますので、プロが使う本格的な道具を子どもたちにも実際に体験してもらっているというような。バルーンだったり道具だったり。
ゆりなさん:
楽しそう。
鳥井さん:
ジャグリングに関しては、今置いている児童会館も多いので、私の方が教えてもらうことも時々。
ずーちゃん:
クラウンの活動をされていて、場所はどうして始められたんですか?
鳥井さん:
クラウンの活動の中で、児童養護施設のイベントに関わることがあったんですよ。そこの職員さんとお話ししているときに、退所後の居場所がなかなか確保できないというお話を聞きまして。だったらそういう場所があれば、何かあっても来れるよねというところで、色々と調べたときに、子ども食堂の存在を知ったんです。知った当時はまだ札幌にいなくて、豊平区の子ども食堂さんが、その知った半年後に常設で開設されたんですけど、それまでに色々と調べたりとかお話を伺って、進めていってたという感じです。
ゆりなさん:
そうなんですね。実際に自分で出会った場所、行った場所で、何が必要かを考えておられたという事なんですね。
鳥井さん:
そうですね。
ゆりなさん:
今は大変な状況だと思うんですけれど、鳥井さんが今後やっていきたいことありますか?
鳥井さん:
やはり24時間いつでも来れるような居場所というのを札幌市内でも常設して、認知度が広がることで、子ども食堂と同様に「私もやるよ」と手を挙げてくれる人がいると思うので、そういう風にやっていきたいなと思いますね。
ゆりなさん:
24時間。どういった人たちのための場所なんですか?
鳥井さん:
ご存知の方もいらっしゃるかもしれないんですが、昨年9月に大津市のNPOがSNSを使った社会実験を行ったんですよね。小学校5年生、中学校2年生、高校1年生の女子のアカウントをスタッフが作って、SNSに家出したという書き込みをしたら、3分くらいで相次いで17件くらい返信が来て、大半が性的な要求だった、という結果が出ちゃいまして。
大津市と比べて札幌って政令指定都市で大きいので、大津市であることは札幌でもあり得るよねと私は思って。子供たちがいつでも来れるような、安心して一晩過ごせるような居場所というのを作ることが急務なのかなと思っています。
ずーちゃん:
そうなんですね。まさに私たちも、「ナナメの場」という、家族や友達じゃないもう一つの居場所があるといいよね、というのを大切にして番組を作っているんですけど、実際今までもやられていた子ども食堂でも、「ナナメの場」になっているなという実感はあったりしますか?
鳥井さん:
やはり参加者同士での連絡の取り合いというかコミュニティーが生まれていたりとか、近所の目というのができたのかなというのはありましたね。夜6時過ぎに子ども食堂に来ている子どもが、1人で歩いてるんだけど大丈夫?連絡先わかる?と私のところに連絡が来たりとか。近所で、町内会で子どもを見守るというのがひとつできたのかなと思い思わされる経験でしたね。
ずーちゃん:
素敵な成果がちゃんと出ているんですね。
芳川アナ:
火災があったということでこれからまた再スタートということだと思いますけれども、最後に子ども食堂をさらにどんな場所に作り上げていきたいかというの聞かせていただいていいですか?
鳥井さん:
そうですね、子ども食堂としては、やはり安心して過ごせる場という形で色々と展開していきたいのと、子どもたちが今体験できる機会がコロナで特に消失しているので、いろんなことがここに来たら体験できるよ、友達と遊べるよ、集まれるよ、スタッフと子どもたちが遊んでいてお母さんはその間子育てから少し解放されるよ、という場所にしていきたいなと思っているので、ご支援ご声援いただけると幸いです。
芳川アナ:
投稿にもありました通り、あかはな子ども食堂さんのファンも多いようですので、これからも頑張ってください。
鳥井さん:
ありがとうございます。
芳川アナ:
あかはな子ども食堂の鳥井さんにお話を伺いました。火災がお隣であったけれどもなんとか、ということで何よりですね。
ずーちゃん:
そうですね。これでダメだった、となるんじゃなくて、じゃあどうしたら再開できるんだろうという前向きな姿勢が声からも伝わってきたので、すごく頼もしいなと感じました。
芳川アナ:
次の展望も聞けましたね。

“居場所”は物理的な場所だけじゃない
芳川アナ:
ナナメの場トーク、もう一通ご紹介しましょう。
「透明君」さんからのおたより
居場所って物理的にはないんだなと思った。
芳川アナ:
短いけれど深いですね。
ずーちゃん:
確かに。なんでそう感じたんだろうな。でもそうですよね。私もこの番組を何回かさせていただいて、居場所についていろんな人からいろんなお話を聞いていて、今このリアルな場所、今ここにいる時間だけがその人の居場所っていうわけじゃないんだなと感じておりまして。自分にはこの場所があるから他の日常生活も頑張れるという声が聞けたりとか、思い出とかも居場所になったりするんだなって思うこととかがあって。あの時のあの時間があったから今こうして頑張れているとか、そういうのって物理的に存在するものじゃないけど、その人の居場所になって、芯になって、力をくれているんだなと感じます。
ゆりなさん:
自分が居場所を探してますっていうわけじゃなくて、ふとした時に出会ったものが居場所になったり、そういうことなのかなと感じたんだけど。すごく深いね。
芳川アナ:
本当に物理的なことだけじゃなくて、しかも自分が意図しないところで出会える居場所っていうのもあるかもしれないですね。
ずーちゃん:
そうですね、思いとかも全部居場所になるんだと思います。

病気のある人が来られる場づくりをしたい
芳川アナ:
それでは後半の「#ナナメの場」トークのコーナーにまいりましょう。
投稿が来ておりまして、ずーちゃんとお話をしたこともあるという方ですが、とりあえず私読みますね。
「とも」さんからのおたより
私は今精神の病気の治療をしていて、生活的には社会的弱者として生活しているのでいろんな人や公的支援制度に支えられて生きているけど、もう少し体調がよくなったらピアサポートの一環として、精神・身体に限らず、いろんな病気がありながらも試行錯誤して生きている人たちのためのコミュニティーとかも作ってみたいなと思っています。
主治医とは短い診察時間の中で、なかなかコミュニケーションがとれない人もいて、通院間隔は一か月とかで、悩みが解消できなかったり、まわりの支援者には言いにくいって内容も聞いてあげたり、みんなでお話しできるような場に、できたらいいなと思っています。
もっとさらに壮大に発展させた夢もあるんだけど、それはまだまだ段階が遠いので、ここでは話さないでおきます(笑)
そして、ずーちゃんのような居場所作りは難しいんだろうけど、いつかやる!って決心できたときには相談するので、アドバイスが欲しいです。
また会える日を、楽しみにしています。
芳川アナ:
ということで、この投稿をお寄せいただいた方とお電話がつながっております。
ずーちゃん:
ともさーん。
ともさん:
はーい。
ずーちゃん:
お久しぶりです、ずーです!
ともさん:
お久しぶりです。
ずーちゃん:
ともちゃんは、前に私がやっていたアグラクロックという喫茶店に来てくれたことがあって、でも2年前って書いてくれているから時間は経っていたんですけれども。今回ありがとうございます、メッセージ。
ともさん:
たまたまテレビをつけたら「ずーちゃんが出ている!」ってびっくりして、居場所づくりっていうのがテーマだったから、自分が考えていることを送ったら、すぐに反応してくれてすごくうれしかったです。
ずーちゃん:
そうなんですね。その作りたい場所のこと、ともちゃんのほうから聞かせてもらってもいいですか?
ともさん:
はい、私自身、今、精神的な病気の治療をしているんですけど、病気の名前で言うと、「双極性障害」っていう病気と、あと病気ではないのかもしれないけど「発達障害」っていう2つの治療をしています。
この2つを前から治療はしていたけど、症状がひどくなったのがここ2年ぐらいで、仕事との両立がすごく難しい。
だけどやっぱりこういう話ってともだちにも言えなかったし、本当に近しい人にしか話ができないことだったから、ごまかしつつ、普通の世界で生きる、仮面をかぶるみたいな感じで。元気なうちはしているけど、内心しんどいときもあって。
今回、体調がこの3月ですごく悪くなってしまったのをきっかけに、もうちょっとこういう自分も認めてあげようと思って、ちょっと周りの助けを借りるためにいろいろ周りに発信することを始めたのがきっかけで。
今回もこのずーちゃんのテレビを見て、こうやってやっている人もいるっていうことは、自分も何か意外と、自分としてはこういう居場所づくり、精神的とか身体的なハンディを持った人たちが、ふらっと来て相談できるようなところをパッと作るのって難しいんだろうなってすごく考えていたけど、そうじゃないのかもしれないっていうきっかけをもらった気がして。
ずーちゃん:
そうだったんだ。
ともさん:
どこかでやってみたいなっていう感じではここ2週間ぐらいで思ってはいたけど、ただどうやってやったらいいのか。
自分以外にそういった知り合いの子で、例えば精神の病気の治療していたりとか、身体的なハンディを持った人でまだ自分の知り合いはいないから。
仲間づくりのところから始まってくるから、どうやったらいいのかなって思ったけど、何かやろうって思ってやってみたら、意外とどうにかなるのかもな、やりたいっていう意思を誰かに伝えるだけでも全然違うのかなって思いました。
ゆりなさん:
病気が分かって、自分自身と向き合うことだけでもすごくしんどいことで大変なのに、その自分が経験したことをもとに誰かの力になりたいなっていう思いを持っているのは、すごくすばらしいなと思いました。
ともさん:
やっぱり自分の性格的に、困っている人をほっとけないタイプではあるので、そこを何とか生かしつつ、自分がこういう経験をしてきたからできることもいっぱいあると思っていて。だからうまく掛け合わせて、ほっとけない性格で何か困ってる人がいたら寄り添ってあげる、とか。
それでしんどくなることもあるけど、ほっとけないところと、自分の経験をもとに、何かできることとかあればいいなと思って。
ちょっとまだそこまでの余裕はいまのところまだないけど、何かしら活動ができるようになってきたら。具体的にまだ何も決まっていなくて、思いだけずーちゃんに伝えた形にはなるんだけど、やってみたいなと思っています。
芳川アナ:
ずーちゃんのとの出会いが、ともさんの今のその考え方につながっているんだなというのがすごくよく伝わってきますよね。
こちらのスタジオに札幌市男女共同参画センターの遠藤さん、そして「CAFÉ SHE」の菊川さくらさん・鷹田ゆいさんにも来ていただいているので、皆さんにもお話に参加していただきたいなと思うんですけれども。
遠藤佑介さん
札幌市男女共同参画センター職員。札幌市の若者支援施設「Youth+」や男女共同参画センターで、若者の居場所づくりや女性の起業支援などに関わってきた。
菊川さくらさん・鷹田ゆいさん
男女共同参画センターと協力し、10代や20代の女性が無料で来られるカフェを開いた。4月から実店舗での間借りカフェ「CAFÉ SHE」をオープン。
まず遠藤さん、今のともさんのお話を聞いてどんなことを感じましたか?
遠藤佑介さん:
きっとともさんみたいに、困っている人、いろんな人に助けてもらったっていう経験を通して、自分も誰かの助けになりたいだとか、誰かの力になりたい、そっちの方に回りたいって思う方ってたくさんいるだろうなと思ったので、すごく応援したいなと思いました。
ゆりなさん:
実際にカフェをやっている鷹田さん、どうですかね。
鷹田ゆいさん:
自分が戦いながらも誰かを救いたい、っていう思いが強いんだなと感じました。
ゆりなさん:
さくらさんどうですか?
菊川さくらさん:
今までいろんな人と関わってきて、うつ病とか双極性障害とか、外側からは見えない人も結構多いじゃないですか。すごく元気そうなのにな、みたいな。そういう人に出会ってきたから、経験を生かして何かいい感じに対応してくれそうで、いいなって思いました。
ゆりなさん:
本当に心強いなと思いました。
ずーちゃん:
ともちゃんは、私のお店に来てくれたのも、引っ越してきてともだちいないから、って言って来てくれたんだよね。
ともさん:
そうですね、そうそうそう。
ずーちゃん:
引っ越してきたばっかりで住んでいるところにともだちがいないからって、全然知らない私とつながりもないのにお店に来てくれたので、そういうふうに何かこれを解決したいなって思ったときに踏み出せる、強さを持っているなってその時に感じて。
それに、ともだちいないからってこんなあやしい喫茶店に…
芳川アナ:
あやしくはない(笑)
ずーちゃん:
もう看板も何もない喫茶店だったんで、思いがすごく強い。
やっぱ何か私も「場所」をやっていたんですけど、場所を始める時って、どれだけおいしいものがあろうと、きれいなお店だろうと、オーナーさんの思いがしっかりしていないと、伝わるものも伝わらなかったりとか、場所としての力がすごく弱まっちゃうなって思っていて。
だから、今すぐに場所を始められるとかではなかったとしても、この思いを磨いている時間があればあるほど、次に踏み出す一歩がものすごく大きな一歩になるから。
いきなり「場所始めなきゃ!じゃあ場所探そう!」みたいな感じで動くのもいいんだけど、思いを磨いて大きい一歩踏み出すっていうのも、一つやり方としてあるんじゃないかなと思うので。
特にともちゃん、こうやって実体験もあってこういう人をサポートしたいって思いがしっかりしてるから、きっと届く人がいっぱいいるんじゃないかなって思いました。
ともさん:
そうですね。実際に余裕ができて、サポートできるような環境とか作れるようになったら、助けになりたいなと。
今でも全然話を聞くぐらいはできるけど、定期的に会を開くみたいな。
実際に来れる元気がなくても、オンラインで何かつながれる人と話すだけでも、変わってくると思うので。
自分もいろんな人に助けてもらったけど、やっぱり人と話すっていうのが一番の薬だなとも思っていて。やっぱり自分一人で黙々と考えていても、何も出てこないことのほうが多いなって。
ほかの人にいろいろ話を聞いてもらったり、自分の情報を伝えたり、こういう現状だよとか伝えるだけでも、すごく楽になるし。
もし自分の身近にそうやって苦しんでいる人とか、つらそうだなって思っている人がいたら、声をかけてあげたり何でもいいけど、病気のことについては話せないけど普通に会話するっていうだけでも、かなり本人にとっては薬になるんじゃないかな、と思います。
芳川アナ:
「CAFÉ SHE」の菊川さくらさん、ともさんのそもそものきっかけが、ずーちゃんがやっていたカフェでの出会いっていうところが今につながっているって、これ今まさに「CAFÉ SHE」をやっている立場として感じるところもあるんじゃないかなと思うんですけど、どうですか。
菊川さくらさん:
そうですね、なんかすごくいいなと思いました。
私たちもカフェやっていて、ともだちがほしいなとか、お客さん同士がつながってくれたらいいのもあるけど、私たち自身も何かいろんな人とつながれたら面白いなって思ってやっている部分が結構大きいので。
最初はともだちいないからって言って来てくれたっておっしゃっていましたけど、そういう関係性ができるのはすごく素敵だなって思いますね。私たちもそういうの、目指したいですね。
芳川アナ:
そこまで今もずーちゃんとのカフェでの出会いを大事にしてくれている、ともさんみたいな人がいるって、鷹田さんもカフェをやっている側としてもすごく励みになるしうれしいですよね。
鷹田ゆいさん:
とってもうれしいですね。
芳川アナ:
こういう出会いですよね、ひとつひとつの。こういうのがつながっていくこと、そこにうそはないんだよ、確かにつながっていくんだよっていうのが、遠藤さん、私たち見せられているような気がするんですけどいかがですか。
遠藤佑介さん:
そうですね。何か…いいなっていう。
本当に応援したいなっていう気持ちがでいっぱいです。
ずーちゃん:
遠藤さんの場所ともうまくコラボできそうな感じですよね。
遠藤佑介さん:
しっかり計画立ててやるのももちろんいいと思うんですけど、やるかもしれないしやらないかもしれないですっていうような感じで、何か始めちゃうっていうのも面白いかもしれないなって。ちょっと失敗してもいいのでやってみるとか。
ともさん:
そうですね、ゆるーくやったほうがいいのかな、と。ゆるさがお互いに楽なのかな、と。
ずーちゃん:
うん、確かに!来る人もそうですね、あんまり作り込まれているとこっちもなんか緊張していくというか、何を話したらいいんだろうみたいな感じになっちゃうけど。
ともさん:
ぼんやーりした感じで。
ずーちゃん:
ね、たしかに。
ゆりなさん:
きっと思いが強いから、何かやってみようっていろいろ考えていて、流れで今これやりたいかもっていうタイミングがきっとやってくると思うので。
無理に今やりたいけど何やったらいいか分かんないって動こうとしなくても、それに落ち込まなくても思いがもう本当にすばらしいから、きっと何かすてきなことが始まるんじゃないかなって思いました。
芳川アナ:
ともさん、メッセージありがとうございました。テレビでずーちゃんを見つけてくれたからですよね。
ずーちゃん:
うれしい!ずっと会っていなかったから。
ともさん:
きょう、お昼ごはん食べながら見ていました。
芳川アナ:
あぁそうかそうか、きょうの再放送のほうね。ずーちゃん、テレビやってよかったこれ。
ずーちゃん:
ホントに良かったです。うれしい。また会いに来てください。
芳川アナ:
すてきな前向きなお話、どうもありがとうございました。
ともさん:
こちらこそありがとうございました。
ずーちゃん:
ありがとう!
ともさん:
はーい!
芳川アナ:
うん、すてきだ。ずーちゃんのカフェでの出会いをこうして、今もちゃんと大事にしてくれているって、すごくいいなと思いました。

ゆっくり、しっかり生きる
芳川アナ:
このコーナー、もう一通ご紹介いたしましょう。
ラジオネーム Kの世界史さん・大学生からいただいております。
「Kの世界史」さんからのおたより
最近急に忙しくなって、今回のラジオ生放送は聴けそうにありません(泣)。
それでも、どうしても共有したい話題があるので投稿します。
もう2か月前のことです。高校でお世話になった先生の隠居先に遊びに行きました。そこでお互いの今後の話をしていたとき、先生から頂いたアドバイスが、とても印象的でした。
「ゆっくり、しっかり生きること。」
特に「ゆっくり」という部分は、単にスローペースというだけではない、もっと広い意味合いを感じます。あせらない、気にしすぎない、上ばかり見ないなど、総称すれば、意識して心に余裕を持たせる、とでも言いましょうか。先生のスローライフをかい間見たからこそ、そのように解釈したのかもしれません。
長い長い休眠をへて、4月からようやく大学生らしい日々を送っています。これでもかというほど不安が湧いてきますが、恩師の言葉を胸に、はやる気持ちをおさえて過ごしたいところです。
ゆりなさん:
Kの世界史さん、いつもメッセージを送ってくださっていて。
最初送ってくださったときは大学を休学していて何をやったらいいかなってすごく迷っていらっしゃったときだったんですけど、今はメッセージを送ってくださって大学に戻ったっていうのが。
一歩踏み出したっていうのを教えていただいて。
ずーちゃん:
居場所って物理的にはないみたいな話もあったけど、こうやってラジオも一個居場所になるんだなって教えてもらったのはKの世界史さんだな、と思うんですよね。
別にリアルな場があるわけじゃないけど、ここで一個場所を作ってくれている感じがするので。
居場所って学校とかに一個もなくても全然関係ないし、それがラジオだったりとか、自分の趣味でも良いし、そういう一人一人にある居場所があるから、仕事でも学校でもがんばれる、そういうのもいいな、っていつも感じさせられます。
ゆりなさん:
「ゆっくり、しっかり生きること。」って、学校の先生とつながっていて、その言葉をもらったことで頑張るぞって、そうやってゆっくりしっかりやってみようって思っているっていうのがね。
ずーちゃん:
この一言でこんなに解釈できるのすごいよね。
ゆりなさん:
不安だ、って書いているけど、きっと大丈夫って思います。
芳川アナ:
遠藤さんも、うんうん、とうなずきながら聞いていらっしゃいましたけれども、いかがですか?
遠藤佑介さん:
ずーちゃんが「ラジオも一つの居場所」って言っていたのが、深夜放送を聴いていた学生時代を思い出しました。
ずーちゃん:
そうなんですね!
遠藤佑介さん:
この時間にこのラジオを聴いている人たちが日本の中のどこかにいて、この人たちも同じように泣いたり笑ったりしているんだなとかって思っていたのを思い出しました。
芳川アナ:
確かに、テレビとは違った感覚ですよね。
ずーちゃん:
想像力がプラスされるのがすごくいいですよね。
芳川アナ:
そんなラジオの向こうにもですね、今リスナーの方が居てくださっているようですよ。
ツイッターで「あれ、遠藤さんってあの遠藤さん??」ときてますよ。
(一同、笑い)
芳川アナ:
どなたかは存じ上げませんが、遠藤さんを知っている方が聞いてくれています。
ラジオは"パーソナル"なメディアです。
だからそうやって、居場所ってもう、本当に皆さん言ってくれていますけど、ラジオだってそうなりえるし、カフェもそうだし、どこでも。
ずーちゃんも言っていたじゃない、物理的な場所だけじゃないってことも、あるもんね。
ずーちゃん:
そうですね。高校の先生のもとを訪ねているというのもすてきですよね。
大学が何かそんなに、当てはまるっていうか自分の好きな場所じゃないって思っても、それでも別に行ける場所があるっていうのはすてきなことだなと思います。
芳川アナ:
Kの世界史さんの恩師の先生が言ってくれた、この「ゆっくり、しっかり生きること。」
私たちも胸にとどめたいなと思いましたね。
ということで皆さん、投稿どうもありがとうございました。「#ナナメの場 トーク」のコーナーでした。

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