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小野X鈴井 対談完全版!その③「小野伸二 年齢に負けず!」

ほっとスポーツプラス

2021年3月26日(金)午前10時56分 更新

2月27日に開幕戦を迎えたサッカーJ1リーグ・北海道コンサドーレ札幌。今シーズンの注目は何といっても帰ってきた“天才”小野伸二選手!元日に発表された復帰のニュースは、「ビッグなお年玉」としてサポーターを喜ばせました。

開幕戦前日の「北海道道」では、小野伸二選手と、MC鈴井貴之&多田萌加とのスペシャル対談を放送しました。札幌に帰ってきた理由、あの試合の舞台裏、MC鈴井との共通点まで、およそ1時間にわたってたっぷりお話を伺いました。

そこで、放送に盛り込めなかったトークも含めWEB限定で公開!
第3弾は小野選手の「これまで」と「これから」。サッカー選手として大切にしてきたことは?年齢についてはどう感じている?など、人間・小野伸二にさらに迫っていきます。そして最後に、MCとの“約束”も・・・

小野伸二
1979年9月27日生まれ。Jリーグをはじめ、オランダ・ドイツ・オーストラリアでもプレー、23年のキャリアを誇る。18歳でのW杯出場は未だ日本人最年少記録。数多くの代表経験選手からも「天才」と評されており、その魅力は健在。19年夏まで札幌に在籍し、今年1月復帰。41歳。静岡県出身。

小野伸二、年齢に負けない

Jリーグの平均年齢は26歳。その中で活躍を続ける41歳の小野選手に、「年齢」について本音を聞いてみました。

多田 :「年齢」だとか「老い」、自分自身で感じたりしますか?
小野 :感じますよ、それは。
多田 :あ、ほんとですか。
小野 :体動かすにしても、「あー、やっぱキツいな」って思うこともたくさんあるし。で、いつも自分がキツいなっていう時に、若い子に「今日、キツい?」とか聞いたりして。でも若い子達もみんな、キツいって言うんで、じゃあそんな変わんないかなとか思いながら、楽しんでやってます。
鈴井 :やっぱりオランダにいた頃の自分とは違うぞって感じがしますか?
小野 :うーん、やっぱ違うんじゃないすかね。なんとなく動き出しも含めて、若い頃はボールなんてバンバン蹴れる、もう、ウォーミングアップもしないでも蹴れて・・。でも今はちょっと寒いなと思うと、怖がって最初からドンと蹴んないようにしたりとか、そういう感じは、やっぱ年齢と共にあるのかなって。
鈴井 :年齢の話になって、本当に恐縮なんですけど、同期というか同年代の選手がどんどん引退するじゃないですか。そこは、どうお感じになってますか?
小野 :そうですね、まだまだできるなって思うことがたくさんありますし、ただ、やっぱプロである以上、クラブが見つからなくなったり、自分のやる場所がなければ、結局、そういう方向に行ってしまう可能性もある世界なんだなっていうのは、すごく感じてきてますね。
鈴井 :あんまりこういう話ばっかりするとあれかもですが・・。自分の中で線は引いているんですか?自分で体力的な基準、ある限界だとか。J1、J2、J3だともう厳しいかなとかライン引きみたいのは、ご自身で今してたりするんですか?
小野 :いや、特に正直、ほんとないんですよね。いつ自分がそういうところに行くのか、どうしたらそうなるのかっていうものは、まだ全然、自分の中で見えてないんで、こういうことをまず考えないようにはしてるんですけど。まあ自然とそういう時は来る。来ればその時考えればいいかなという感じでしか思ってないので。その時間まで自分ができることを一生懸命やりたいっていう、その気持ちだけですね。
鈴井 :開幕戦の対戦相手の横浜FCには、とんでもない方がいらっしゃるじゃないですか。(54歳・三浦知良選手)
小野 :とんでもなさすぎてビックリ。
鈴井 :どうなんですか、あの領域までっていうのは。
小野 :いや、どうすかね。正直すごすぎて。どうしたらそこまでやれるんだろうって思いますね。
鈴井 :小野選手でもちょっと理解不能な域に行ってるぐらい。
小野 :そうすね。僕の一回りまた上になるんですが、その年齢でできるかなっていう、自信はないです、正直。
鈴井 :選手としてプレーできる以前に、トレーニングができるかなとか、それに耐えられるかなとか、そういうことも含めてですよね。
小野 :そうすね。時代と共にどんどんサッカーも進化してるんで、練習も含めて、強度もどんどん上がってると思うので、そこに耐えられる、精神的なものもそうだと思いますけど、すごいなと思いますね。

ここまで話を聞いてきて、MC鈴井の小野選手の印象は・・

鈴井 :なんかイメージで、失礼にとられたらあれですけど、小野選手って謙虚ですよね。
小野 :や、うーん。
鈴井 :サッカー選手の中にはビッグマウスの方もいっぱいいらっしゃるじゃないですか。ところが小野選手はちょっと引いたポジションで、全部を俯瞰で見て判断なさってるっていうような、そういうイメージがあるんで、大人だなっていう(笑)
小野 :言いたい時は言いますけど、ああやってどーんって言える人は逆にすごいなって思いますし、それはそれで、いろんな人いるんだなって思います。でも僕はなかなかそういう性格ではないので、いろんな性格がいるんだなっていう、そういう風に見てます。
鈴井 :あの人の中にちっちゃい自分がいるんだなとか。
小野 :いやいや、ちょっと、いやいや(笑)そういうことじゃないですけど、強く、思いっきり言えていいなとか、そう思う時もありますけどね、もちろん。

やっぱり、サッカーは楽しい!

岡田武史さん(元日本代表監督)からも「永遠のサッカー小僧」と称される小野選手。MC鈴井も共感する点があるようで・・。

多田 :41歳になった今も変わらず、サッカーは楽しいですか?
小野 :楽しいですね。ここに帰ってきて、素晴らしい選手達と練習するようになって、もっともっと楽しさが増えてきたし、もっと上手くなりたいって思うようになりましたね。
鈴井 :サッカーの楽しさって、なんなんです?
小野 :なんなんですかね。もう、そこにいるだけで楽しいね、なんか。
多田 :すごい。
小野 :楽しもうと思って楽しんでるわけじゃなくて、そこにいるだけで楽しくなるっていうか、そういう場所であるって感じですね。
鈴井 :シニアサッカーのリーグが北海道にもあって、すごいですよ、50代のチームなんて。僕もいるんですけど、みんな気持ちだけが前行って、なんでもないところでコケてますから。
小野 :笑)
多田 :体が追いついてないって。笑)
鈴井 :円陣組んで、まずは第一声「怪我ないようにね」って。それでサッカー始まりますから。60代のリーグもあるんで。
小野 :ありますよね。
鈴井 :面白いですよ。かつてサッカーやってた人なんですよ。高校時代インターハイ出たことあるとか。アマチュアの世界でも、なんか知らないけどおじさんも楽しそうなんで。
多田 :へえ、いいですね!
鈴井 :だから、サッカーは楽しいっていう。戦うスポーツではあるけど、根底には、何でもそうかもしれないけど、楽しさっていうのがないといけないんでしょうね。
多田 :大事ですね。
鈴井 :ピッチに出てる時の小野さんを見て「楽しそうだな」みたいな感じで見ていきたいですよね。

若い選手にも伝えたい「感謝」の気持ち

サッカー選手である前に、一人の人間として心がけていることがあるといいます。

多田 :小野選手のサッカー選手としての「美学」を教えていただきたいんですが。
小野 :サッカー選手としての美学・・・なんですかね。サッカー選手である前に、いち人間だってことを忘れない。感謝の気持ちであったり、自分がサッカーできてるっていう幸せ、有り難みというのは、常に忘れないようにというのは自分の中でありますね。
多田 :若手選手にも伝えたい、大事なことですよね。
小野 :感謝の気持ちっていうのは常に持って、どんなことにもそういうものを感じながら生活していく、それをずっと持ち続けてほしいなという気持ちはあります。たぶん、そういう気持ちがサッカーにも通じていくと思うので。
多田 :はい。
小野 :ミシャさんも、コンサドーレのクラブハウスに来て一番最初に話した言葉が、サッカーじゃなくて「感謝の気持ち」っていうことだったんですけど、僕はもう、それでもう掴まれましたもんね、ぐっと。この人は、なんて素晴らしい人なんだ、でも自分もそういう気持ちでいてよかったなって、そこで思えた。そういうものって、若い選手もずっと持ち続けてほしいなって思います。
鈴井 :なんか、それがここ近年のコンサドーレのチームにも全て染みこんでいるというか、それがサポーターにも伝わっているような気がするんですよね。単純に成績、勝ち負けだけの話じゃなくって、ほんとにみんな一生懸命プレーしてくれて、それを僕達も一生懸命応援して、応援し甲斐があったみたいな、そういう関係性が築かれてきてると思うんですよ。

今季の目標は?

多田 :今シーズン、小野さんの目指すところは?
小野 :僕個人が目指すっていうよりチーム全体として、みんなが待ち望んでるACL出場だとか、タイトルも全てとれるようなチーム作りというか、そういうチームでありたいなと思ってます。
鈴井 :タイトルは絶対とってほしいですね。
多田 :とってほしいですね・・
鈴井 :その「タイトル」という言葉が言えるチームにコンサドーレが成長してきたっていうことが、ほんとにもう言い方悪いですけど、何年か前まではJ1とJ2を行ったり来たりするエレベーターチームと言われてたのが、ほんとに上のほうを見られるようになってきたっていうところが、ほんとにサポーターとしても嬉しいことですし、この喜びをもっともっと北海道民、多くの方に広げていきたいですね。
多田 :そうですね。

お料理コーナーが実現!?

一時間に及んだ対談もいよいよ終盤。ここでMC多田から「北海道道に何か約束を!」の無茶ぶりが。普段はスマホで「料理レシピ動画」を見ながら自炊もしているという小野選手、まさかの約束が・・

小野 :なんですかね、約束、うーん。笑)
鈴井 :またシーズン終わりに番組に遊びに来ていただくとか?
小野 :そんなのもう全然!いつでも言ってくれれば、もう。
多田 :えー、いいんですか?
小野 :むしろ毎回、行きますよ。言っていただけた時に必ず行きます!
多田 :NHK、新会館ができましたので、スタジオにぜひ。
小野 :はい、わかりました。

鈴井 :そこであの・・・全然カラー違う、小野伸二選手の手料理コーナーっていうね。
多田 :あ、いいですね。
小野 :手料理、ああ、なるほどね。
鈴井 :それも自慢の1品ね。
小野 :需要あります??それ。
多田 :いやいやいや、気になりますよね!
鈴井 :あります、あります。「こんなもの作ってるんだ」って。包丁さばきとかね。そういうのも1つ・・
多田 :そうですね。
小野 :じゃあ、そんな機会、ありましたら。ぜひ、お願いします。
多田 :ぜひ、北海道道で料理を。笑)

最後に、プレーについても力強い約束をしてくれました!

小野 :自分もピッチに少しでも多く出られるようにってことをお伝えできればいいかなと思います。
鈴井 :サポーターとしては、小野選手がピッチに出てきてくれる時のやっぱり場内の雰囲気が違いますし。パス1つで戦況をガラっと変えてくれるんじゃないかってすごく期待しているんで、それをまた見たいっていうのが一番強いです。
小野 :はい、わかりました。頑張ってやってきます。
鈴井 :ありがとうございます。

その①「おかえりなさい小野選手」

その②「コンサの若手って?」

赤黒シマフクロウ便り(NHKコンサ関連コンテンツまとめ)

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