ゲストは、アンモナイト愛好家の森伸一さんです。

2021年、北海道でアンモナイトの化石の新発見が2件ありました。
北海道は、保存状態のよいアンモナイトが発見される地として世界的にも有名です。

アンモナイトは、イカやタコ、オウムガイと同じ軟体動物の頭足類(とうそくるい)の仲間で、殻の中の小部屋にたまったガスが浮袋の役割を果たし、吸い込んだ水を漏斗(ろうと)から噴射して泳いでいたと考えられています。
アンモナイトは4億年前に現れ、3億3,000万年あまりの長い間、世界中の海で繁栄し、約6,600万年前にも恐竜とともに絶滅しました。
森さんがアンモナイトに出会ったのは、30年ほど前。先輩教師にアンモナイトの化石が採集できる場所を教えてもらったのがきっかけです。

そして、この真珠光沢を放つアンモナイトの発見が、森さんのアンモナイト愛を決定的なものにしました。
以来、森さんは、年間30日から40日、アンモナイトを探す旅に出かけ、コレクションは300個を超えます。

数多くのコレクション中で、森さんがベスト3を選ぶなら、縫合線が美しい「ユウパキディスカス」、そして異常巻きの「ハイファントセラス」。そして第1位は…

究極の異常巻きアンモナイト「ニッポニテス」です。ニッポニテスは北太平洋で独自に進化したグループで、化石は日本、ロシア、北アメリカなど一部の地域からしか見つからず「アンモナイトの王様」と呼ばれています。
これからも森さんのアンモナイトへの尽きない探求心は続きます。
【出演】アンモナイト愛好家 森伸一さん
(2021年12月2日放送)