去年、札幌市でヒグマの出没が相次いだことを受けて、市内の高校でクマの生態や駆除の問題などを考える授業が始まりました。
クマについての授業が行われたのは札幌市厚別区の札幌啓成高校です。
去年8月、札幌市南区の住宅地でクマの出没が相次いだことを受けて、人とクマの共生について考えてもらおうとこの授業が導入されました。16日の最初の授業には、受講を希望した2年生20人余りが参加しました。
授業で生徒たちはヒグマの頭蓋骨や広げると1メートル以上もある毛皮などの実物をみながら、クマの生態を学びました。

このあと植物図鑑を持って学校の外に出て、クマが好むクルミやどんぐりがなる木を熱心に調べていました。

授業を担当した植木教諭
「この授業を通して科学的な知見に基づいた野生動物との距離感や対応方法について考えてほしい」
授業を受けた女子生徒
「どうしてクマは駆除されてしまうのか、肯定的な意見も聞いたうえでどうすべきか自分なりに考えたいです」
高校ではこうした授業を重ねて、来年2月に、クマをめぐる問題の具体的な解決策を提案する発表会を開くことにしています。
2020年7月16日
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