NHK札幌放送局

なじみの味で、元気を届ける!~安平町~

ぶらりみてある記

2019年9月19日(木)午後7時29分 更新

室蘭放送局の石川 晴香キャスターが、昨年の胆振東部地震で被害を受けた町のひとつ、安平町を訪ねました。農産物をはじめ特産品などにも大きな影響がありましたが、今では町の人たちの力で以前の姿に戻ってきています。 

農業が盛んな安平町。石川 晴香キャスターがまず訪れたのは……

「こんにちは~」

メロン農家の二代目・安井 貴志さん。ただいま収穫の真っ最中です。

安平町のメロンは甘さが特徴で、全道に出荷しています。

しかし昨年、台風と地震の影響でハウスが壊れてしまい、メロンが収穫できなくなるなど大きな被害を受けました。

安井さんは、災害に負けていられないとハウスの強化に取り組みました。ハウスの枠組みを固定するパイプを、通常一本だけのところを金具を使って二重にするなど、メロンを守るための頑丈なハウスを手作りで仕上げたのです。

そして迎えた、ことしの収穫。
安井さんは、無事に出荷できることが例年以上にうれしいと言います。

自慢のメロン、食べごろに熟したものを頂くことに!

安井さんのおすすめ、「贅沢食い」。
一番甘い部分を存分に味わうことができます。

う~ん!おいしいですね

安井さんは、甘さたっぷりのメロンを味わってもらうことで、安平町は元気だと感じてほしいと考えています。

「去年被災したときみなさんにお世話になったので、元気を届けたいと思ってやっています」(安井さん)

安平町に住むヒーロー💫

安平町には、地元を盛り上げようと活動するヒーローがいるんです!

「こんにちは~。あなたはいったい何者ですか?」

「安平町の安全と平和を守る、アビレンジャーです!」

おととし生まれたご当地ヒーロー・アビレンジャー。イベントなどに登場し、町ではすっかりおなじみ。子どもから大人まで大人気のヒーローなのです。

震災以降、力を入れているのが防災への呼びかけ。
家具の固定の仕方など、防災をテーマにした番組も作りました。

そんなアビレンジャーが今回用意してくれたのは、非常用の保存食。
でも、普通のものとは一味違います。

地元で採れる菜の花のはちみつを使ったカレーや、黒大豆スイートコーンの缶詰など、保存がきく地元の食品を使っているのです。

「地元のものなので、なじみがありますし、安心して安全なものを非常時に食べられる。ぜひぜひ使っていただけるのではと思います」(アビレンジャー)

特産品を防災に生かすというアイデア。もちろん味も間違いなしでした。

地元で百年 変わらぬ味を守り続けるお菓子屋さん

最後に訪ねたのは……

「いらっしゃいませ~」

地元で百年続く菓子店の店主・佐藤 けい子さんです。

もなかようかんなど、手作りのお菓子を町の人たちに届けています。

こちらの店、以前は町の中心部にあったのですが、地震により建物が半壊してしまい、取り壊しを余儀なくされました。

ところが、お菓子を作る機械は、そのほとんどが無事だったのです。

これは奇跡的なことだと感じた佐藤さんは、お菓子作りをあきらめず営業を再開しました。

震災前と同じく、娘さんと二人で変わらぬ味を作り続けている佐藤さん。

「続けられるってすごくいいよ。だって、お店できなかったらこんなに元気でいられないと思う」(佐藤さん)

なじみの味を求めて、毎日地域のみなさんが足を運んできます。

こちらの女性は、週に一度は通い続けている常連さんです。
店を閉めていた間も、佐藤さんの家まで遊びに来て、励ましてくれたそうです。

「やっぱり地元を大事にしなきゃならないと思う。用事がなくても(この店に)出て来ます」(常連さん)

「 “この味が食べられる” とみんなに喜んでもらえる。小さな店だけど、大したものはないけど、親が残してくれたものを自分の体が続く限りは頑張ってやりたいなという気持ちは一番ある」(佐藤さん)

以前と変わらない、なじみの味を通してつながる安平町の人たち。
お互いが元気を届け合っていました。

2019年8月31日「おはよう北海道 土曜プラス」
ぶらりみてある記” より

#北海道の食

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