NHK札幌放送局

【第2座・利尻山】放送記録②八合目を目指して!の巻『神田山陽のうんちく百迷山』

北海道まるごとラジオ

2021年10月15日(金)午後1時20分 更新

『神田山陽のうんちく百迷山』。コロナ禍でも密にならないレジャーとして登山が人気ですが、緊急事態宣言が各地で延長(放送日・2021年9月12日現在)。地域間の移動を伴うレジャーが難しい状況が続いています。そんな中だからこそ、音声で登山気分を楽しんでもらおうという番組!今回の山は、「利尻山」です。 

(ここまでの内容は、こちら

登ったのは、講談師 神田山陽さん。MCは、鈴木遥アナウンサーと、佐藤千佳キャスターです。

8月某日。午前2時に利尻山に登り始めた山陽さん。満天の星空のもと、順調に進み6合目では、眠気も吹き飛ぶような美しい朝日を見ることができました。次に目指すは8合目!さぁ、登山の続きをどうぞ。

夏でも注意!北海道の山

…と、その前に。気持ちよく登り始めた利尻山ですが、特に、北海道の山には注意点があります。

皆さん、このニュースを覚えていらっしゃるでしょうか。

2009年7月、北海道・大雪山系のトムラウシ山で、登山ツアーの8人が亡くなった遭難事故がありました。当時、現場周辺は強い雨や風に加えて気温が低下しており、8人は、低体温症になったことにより凍死しました。亡くなった8人のうち7人は、フリース素材の服の上に薄手のジャンパー類しか着ていなかったということです。

1つの山でいろいろ季節を楽しめるのが北海道の山の良さですが、北海道の山は、夏でも、山頂は0度付近になることもあります。防寒具、カッパは必ず用意しましょう。特に防寒具は正しい知識で選ぶことも重要です。

登山服の選び方、注意点は前回の放送記録を参考にしてください。 

これから紅葉シーズンがはじまると、登山に出かける人が増えると思います。この時期の山は、シーズンが進む境目だと言われていて、特に注意が必要です。ふもとはまだ夏の名残を感じられるような気温の日があるのに対し、山頂は冬に近づいています。

北海道の山は、例年、9月中旬から10月にかけて、初冠雪が見られる時期です。

夏から秋に変わりかけている時期、特に標高の高い山に登る場合は、冬も視野にいれた防寒対策が大切です。

✉️「私が住む山梨県は朝晩涼しくなりました。富士山では9月7日に初冠雪が観測されいよいよ富士山から雪の便りが届きました。去年よりだいぶ初冠雪の便りが早く、今年の冬、寒波にならないか心配です。」

富士山の初冠雪はニュースにもなっていましたよね。(放送日・2021年9月12日現在)

その後、9月26日には、こんなニュースが。

「甲府地方気象台は今月7日に発表した富士山の「初冠雪」をその後「基準を満たさなくなった」ため見直しするとし、26日、改めて初冠雪を発表しました。富士山の初冠雪は、平年より6日早く、去年と比べて2日早い観測となりました。(NHKニュースより)」

山の天気って、本当にわからないものですね…。そして、北海道の山からも、雪の便りが聞こえはじめています(10月13日現在)。話を戻しますと、道外の山より標高が低くても寒い。その分、高山植物が低い場所で楽しめるというメリットもあります。

そういうことを頭に置きながら、しっかりと準備をして、登山を楽しみましょう。

では、お待たせしました。第二見晴台から八合目、どんな景色が広がったのでしょうか。

【第二見晴台~八合目】
あ、後ろから人が来た!若者に追い越されながら、一歩一歩まいりましょう

《♪ザクザクと歩く音》第二見晴台までやってきました。

少し雲に、のまれちゃいましたかね。さっきまで、くっきり見えてたんですが、鴛泊の港…雲の中に、景色が隠れてしまいました。まあ、でも涼しくて何よりですね。お、なんか見えてきましたよ、先が!

《♪ホーホケキョ》

日は、さしてきたんですがね。ガスが少し、回ってきて、本当は、長官山から、山頂全貌が見えるはずだったんですが、日は照っているんですが、ガスが、もう、山頂を覆い隠しております。
さっきあの、万年雪と言われるのは、ちらりと見えたんですがね。こう、チラッチラッと見えるのが、美しさなんじゃないですかね。早く全部見たいな!と思わせるところが、この山の一つの魅力なのかもしれません。山頂は晴れてほしいな。

鈴木:いや~、少し、天気が悪くなってきましたかね。

山陽さん:あれだけ星空だったんですけどね。何が起こったのか!っていうぐらい、いっぺんに霧が出て。私もあんまり山では見たことないんですけれども、飛行機でよく見る現象で、「ブロッケンの妖怪」って言われているものがあって、虹のような、七色の輪の中に、自分の姿が映るんですよ。

山陽さん:自分の姿や山の影が、映ったりするんですよ。「ブロッケン現象」というんですけれども、飛行機に乗っているとよく見るんですよ、これ。でも山でそれが出たんです。お日様の光を背負って、雲にそれが、霧の加減でプリズムになって、自分の影が映るっていうものらしいんですけどね。

まぁ、要するに、天気が悪くなってきたってことですよね。びっくりしました。

鈴木:いや~・・・、大丈夫なんですかね、このまま・・・。

佐藤:山の天気は変わりやすいと言いますけど…ついさっきまで、すごくきれいな朝日って言ってたのに・・・。

八合目の名前、なぜ「長官」山?

時刻は午前6時30分頃。8合目・長官山に到着した山陽さん。本来ならば、ここから山頂が見えるはずなのですが、雲に隠れてしまい…。休憩をしながら、雲が晴れるのを待ちました。さて、8合目についている名前・長官山。「チョウカン」と聞いても、この漢字はすぐには浮かびませんよねぇ。どんな由来があるのでしょうか?

山陽さん:ここ、長官山、なぜ「長官」なのかと。「新聞(朝刊)でも届くのか」というと、違ったんですよ。これは眺望の「眺」に感動の「感」でもなかったんですよ。「時の長官、佐上信一さんという方が、ここまで来て引き返した」っていう、記念の名づけ方なんですよね。登り切ってその山に名前が残るってのはありますけれども、役職名とはいえ、引き返した場所に「長官」の名前がついたんですよ。こういう山の名前のつけ方が日本のどこかであるんだったら、ちょっと教えていただきたいというぐらい、珍しい名前だと思う。

この佐上さんという方は、すごく山登りの好きな方で、あちこち登られたらしいんです。1931年北海道の長官に就任されたらしいんですが、北海道は、街路樹にナナカマドってたくさんあるでしょ。東北あたりにもあります。これを推し進めたのが、高山植物が好きだった佐上長官なんです。佐上さんがいなければ、私たちは町の中でナナカマドを見ることはなかったんじゃないかという。

佐藤:札幌も、だんだん色づいてきましたよ!ナナカマド、まだ赤くはないですが、葉っぱが黄色くなってきています。

鈴木:利尻山の登山と切っても切れない話がありますねいろいろと。

✉️「ウグイスの声が…!」

佐藤:ウグイスの声しましたね!山陽さんが登っている音声の中で。

✉️「コノハズク、「ブッポウソウ」と聞こえるって、調べたら出てきましたよ」

山陽さん:そう、コノハズクのこと、「声のブッポウソウ」って言うんですよ。姿のブッポウソウは姿のブッポウソウ(仏法僧)でいるんですよ。それも鳥にお詳しい友達から言われたんだけど、ブッポウソウで調べた鳴き声と、この山で聞いた鳴き声は違うんです。鳥は、「さえずるときと、何か訴えているときの鳴き方が違う」って言われたんですけど…まぁ、ちょっとわかんないっすね。ますますわからなくなってまいりました。

利尻の“音”に癒やされて

いろんな音が出てくる、この「うんちく百迷山」ですが、今回もいろんな音を収録してきました!題して「うんちく百迷山 音の風景・利尻編」。さあ、目を閉じて聞いてください。利尻の魅力を感じられる音の数々です。

✉️「音の風景かと思った」

鈴木:もったいない言葉、ありがとうございます。どうですか、山陽さん。

山陽さん:「音の風景」は、あんまりサクサクって食べている音しない、食べない番組な気がしていた(笑)。

佐藤:そこはまぁ、パロディというか…この番組バージョンということで(笑)

山陽さん:まぁまぁまぁ(笑)利尻の感じが、思い描いていただけましたかね。

利尻山から湧き出た栄養豊富な水が、おいしい昆布を育み、その昆布をウニが食べ…
まさに、島の恵みは、利尻山を中心に、循環しているのです。

山陽さんが山に登っている間、早朝から、これらの音を収録していました(ちなみに、殻をむいていたウニの音は、「エゾバフンウニ」です)。

「音の風景」に出てきた、ウニをむいている様子、絶品のウニ、さらには、昆布を干している様子など、こちらにたっぷり載せていますので、ぜひ、合わせてご覧ください。

音声を聴いて、「ウニ食べたい!」という声を、ツイッターからたくさん寄せられました。ことしの漁期は、キタムラサキウニ、エゾバフンウニ、ともに、もうすぐ終わってしまいますので…(放送日の9月12日現在)なかなか現地で食べることは難しいですよね。利尻は、漁協などで、お取り寄せも対応しているということですよ。

山陽さん:今年の夏は暑すぎたので不漁だっていう話を、宿の大将から聞きました。「他のおかずいらないからウニ丼にしてくれ」と言ったら、「数がないんだよ」と言われて。

佐藤:ウニを剥いてる音を録らせていただいた漁師さんも、数日ぶりの漁だって言っていました。

鈴木:なかなかね、自然相手だと厳しいのかもしれませんね。

✉️「山陽さん久しぶり!百迷山、名調子で聞いてます!コノハズクの鳴き声は、低い声で「フォーフォー」です。」

山陽さん:…私が聴いたのは若いコノハズクだったんじゃないか?(笑)そうか、違うのか?違ったのかな・・・(自信がなくなってきた様子)

コノハズクについて、いろんな投稿が!みなさんありがとうございます!

ウニとりを体験!

今回もWEB限定で、利尻山登山と一緒に楽しみたい、周辺のお楽しみ情報をご紹介します。ウニが絶品の利尻ですが、ウニ(キタムラサキウニ)をとる体験ができる場所があります。利尻では、山を中心とした観光施設が多いなか、「海の観光施設も」と、6年前にオープンしました。

8月某日、「ウニとり」を、鈴木アナが体験!

ここ「神居海岸パーク」では、海岸に係留されている船から、海をのぞいて、ウニを探します。道具は、漁師が実際に使うものと同じもの!

ウニ、食べるのはあっというまですが・・・とるのは、いかに大変か、わかります。

ウニを水につけると、トゲの間から、「管足」と呼ばれる、細いの管のようなものが、たくさん出てきます。ウニはこの「管足」を使って、海の中を移動しているんですって!(水から出すと、引っ込んでしまうのです。びっくり!)

そして、とったウニは、割って、その場で食べることができます。

鈴木:私のむいたウニは、商品には到底できない・・・(これをお店で出されたら、私なら…。)やっぱりプロはすごいなぁ。

(「神居海岸パーク」の2021年の営業は、9月30日で終了しています。)

さぁ、次はいよいよ山頂!!天気は・・・ますます、天気は雲行きがあやしくなってきましたが、山陽さんにとって十年越しの利尻山登山。1721mの景色はいかに⁉もちろん、最後まで、うんちくも満載です。

続き③もお楽しみください。(①は、こちら)

「音で楽しむ登山『うんちく百迷山』第2座は利尻山!」TOPはこちら


うんちく百迷山 新しい順に記事を読む!

2021年10月14日

関連情報

スイーツ王国北海道~札幌編 5月14日(金)まで聴き逃し配…

北海道まるごとラジオ

2021年5月10日(月)午後6時54分 更新

はるか昔の生活を想像して楽しもう! ようこそ縄文沼へ

北海道まるごとラジオ

2021年6月30日(水)午前11時26分 更新

うんちく問答「蛍」 アフタートーク 7月1日(木)北海道ま…

北海道まるごとラジオ

2021年7月7日(水)午後6時33分 更新

上に戻る