NHK札幌放送局

十勝で検査は十分に行われているの? #ナットクとかち

十勝チャンネル

2020年4月15日(水)午後0時11分 更新

「私 困っています 新型ウイルス」。ナットク!とかちchでは 新型コロナウイルスをめぐる、十勝の皆さんの疑問やお悩みに答える放送を目指しています。
番組ではこれまで十勝の検査をめぐる現状についてお伝えしてきました。医療の現場は検査にどう向き合っているのでしょうか。

検査 医療の現場では

記者が訪ねたのは帯広市医師会の会長、稲葉秀一医師です。帯広市の内科呼吸器科クリニックの院長として連日、診察にあたっています。感染が拡大する中、心がけているのは患者の不安に寄り添うことだといいます。

帯広市医師会 稲葉秀一会長
「患者が新型コロナウイルスを心配していれば、胸のレントゲン写真を撮るなどといったことはあります。私に限らず地域の医師は、みんな  “新型コロナウイルス”という可能性を念頭に置き、危機感をもって診察にあたっていると思います」

視聴者から寄せられた「十勝の検査数は少ないのではないか」という声。稲葉医師は検査の数自体は、冷静に受け止める必要があると指摘します。

帯広市医師会 稲葉秀一会長
「私たちは必要と思うときに検査を行うように求めています。なので数は別の問題だと思っています。検査数が少なくても、十勝は幸いにも感染拡大地域になっていないことは事実だと思います」

見えない終息 いまできることは

新型コロナウイルスは首都圏や札幌などで感染拡大が続いています。十勝に住む私たちはいま、どんなことを心がければいいのでしょうか。

帯広市医師会 稲葉秀一会長
「十勝で感染が拡大していないということは、地域のみなさんの取り組みが功を奏して、適切な予防策が行われているということだと思います。これまで取り組んできた予防策を続けていくことが大切だと思います」。

感染拡大への備え医師会は

稲葉医師が会長を務める帯広市医師会がいま取り組んでいるのが、感染者が相次ぐ事態への備えです。通常の診療を続けながら、新型コロナウイルスにも対応できる医療体制が維持できることを目指しています。
稲葉医師が恐れているのは、医療関係者がウイルスを防御できない状況で医療行為を続け、院内感染や、医師や医療スタッフの感染で、十分な医療体制がとれなくなることだといいます。このためにも医師会では不足している防護服やマスクの備蓄を行うとともに、感染した患者をどのように受け入れるのか、十勝の中核的な9つの医療機関で体制の整備も進めているということです。

帯広市医師会 稲葉秀一会長
「病院それぞれの能力に応じて病床をどのように確保したらいいかなどについて協議しています。十勝全体の医療機関が協力して取り組んでいかないと対応できないだろうと思っています」

検査への不信感 払拭には?

「検査を受けたいけど受けられない」。番組には視聴者からの投稿が相次いで寄せられています。検査をめぐる不安や不信感はどうすれば払拭できるのか。番組では、さらに取材を進めていきます。みなさんからのご意見もぜひお寄せください。


取材した三藤紫乃記者は…
医療に携わる人にとっては当たり前のことであっても、そうでない人にとっては何が正しいのかわからない。そんな状況が続いています。保健所や医師と、検査を求める人たち。知識の違いから生まれる「溝」が両者の間にあるように思えてなりません。その「溝」を特に感じるのが十勝の検査数をめぐる意見です。
連日、新たな感染者数が全国的に報じられる中、投稿をいただいた皆さんが自分の住む十勝の検査数が少ないと感じるのは当然だと思います。一方で私は取材の最中、医療に携わる人から「なぜ検査数にこだわるのか」と尋ねられたこともあります。この意識の差に私は深い「溝」を感じてしまいます。
今回、取材した稲葉さんは「守るべきは地域の皆さんです」と話していました。医療従事者も保健所の職員も、医療体制を守り、1人でも多くの命を救いたいという思いは同じだと思います。この思いを無駄にしないためにも、この「溝」をどうにかして埋めていきたい。そんな思いでこれからも取材を続けます。


2020年4月14日の放送はこちら


投稿はこちらから

私 困ってます 新型コロナウイルス


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