NHK札幌放送局

5年生と、ほぼ40年前の5年生による出前授業【高橋秀和】

いぶりDAYひだか

2020年12月7日(月)午後6時48分 更新

縁あって、小学生の前で話をすることになり、11月のとある日、お邪魔しました。  

 ニュース作成現場の裏側を知りたい、という「あびらぼ(※)」(安平町)代表の河嶋愛基さんからの依頼。しかもタイトルが「NHK(報道)の仕事をのぞき見」とは・・
 よし、だったら、お見せできる範囲でのぞき見してもらおうじゃないの!

(※)安平町の「教えない放課後教室」(公営塾)。「こどもたちの興味関心を拡げ、心が動く瞬間を創り出す」授業やイベントを行っている。代表の河嶋さんは、北海道のローカルプレーヤーとNHKのユニット「the Locals」のメンバー。

 今回、安平町立早来小学校5年生の総合学習「ニュース番組をつくろう」の時間の中で、自分が取材して最近放送されたリポートを見てもらい、裏話をしてきました。
 それにしても、最近の小学生の授業はすごいですね、友達と協力してタブレットを上手に使いこなしてニュース番組を作るのだそうです。
 今回の体験がきっかけで将来、ニュースを伝える仕事に就いてくれる人もいるものと思い、こちらも真剣勝負でのぞみました。

 教室に向かう廊下に掲示されていた版画は、明らかにどこかで見たことがある絵です。
 自分の時代とは違って、いまの小学生は、早い段階で名画に接するのだと思いながら、廊下を歩きます。

 話す相手は小学5年生、なにより、自分の話すことを理解してくれるだろうか。
 未利用魚、子ども食堂、食糧自給率、依存、廃棄・・・次から次へとこんな言葉が出てきたら、間違いなく飽きるだろうな。
 全てを一度にわかってもらえないだろう。後から気づくことや何年か後にわかったことがたくさんある。何年か後にトータルでわかってくれれば、それでよし。それが人生だ。
 ということで、多少割り切りも含んだ心境の中、いざ教室へ。

 小学生を相手に話したのは、リポートの取材や制作過程において意識したことや大事にしたことです。
 未利用魚、つまり水揚げされても値段が付かずに捨てられてしまう魚があって、もったいない話があること、それを活用しようという動き。難しい出来事を映像とことばで伝える仕事であることと、取材を通して人と接する機会が多い仕事であることを話しました。

 休憩中には、我が家のネコにも出てもらいました。

 しばらくして、あびらぼの河嶋さんから児童たちのニュース動画ができたという知らせが来ました。動画のデータも添えられていました。さっそく拝見。

 合計10本の動画、どれもすばらしいものでした。
 日頃の何気ないところからニュースになることを形にしたり、社会の問題を校内の問題に置き換えて伝えたり、日頃お世話になっている縁の下の力持ちに光をあててみたり、5年生らしい視点のニュースでした。改めて、自分自身も大切にしたい視点です。

 講評をお願いされましたので、動画は好評です!という内容で感想を一言。そして、一つお願い事をさせていただきました。どんなお願い事かは内緒。 

 今回早来小学校5年生のみなさんと話をする前に、多く考える時間がありました。
 この仕事の原点とは何か。この仕事のやりがいや喜びってなんだろう。とくに、この仕事への向き合い方については真剣に考えました。自分なりの浅知恵ではありますが。

 とはいえ、自分の話を聞いてくれた子ども達から、将来、アナウンサーになってくれる、ニュースに携わる仕事に就いてくれる人が出てくれたらいいと切望する毎日です。

 早来小学校のみなさん、「あびらぼ」のみなさん、ありがとうございました。

 (2020年12月7日)

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