4月3日(月)から放送時間を10分拡大し、リニューアルする「ほっとニュース北海道」。北海道のクリエイターの皆さんと制作した新ビジュアル&コンセプトをご紹介! デザイン制作やポスター撮影の裏側もお伝えします。
キーワードは「ばくりっこ」
2023年度の番組のコピーがこちら。
おかえりなさい きょうはどんな一日だった?
あなたの 私の
北海道の新しいこと
きょうの出来事
ばくりっこ
共有するとホッとできるね
「ばくりっこ」というのは、北海道の方言で「交換する」という意味。
ニュースを一方的に伝えるのではなく、北海道のみなさんと共有したい。双方向のコミュニケーションを大切にしたい。
コンセプトにはそんな思いがこめられています。
さらに、ポスタービジュアルも一新!

夕暮れの町に集まる動物たち。よーーく見ると、実はタンチョウやユキウサギ、シマエナガなど、北海道に生息する動物たちがいっぱい!
動物たちに混ざって神門アナと是永アナ、渡邉スポーツキャスター、浜崎気象予報士の姿も。今にも話し声が聞こえてきそうです。
そしてこの動物たち、なんと動くんです!
4月3日(月)からの放送では、番組の冒頭で動物たちのアニメーションも流れますのでお楽しみに!
北海道のクリエイターが制作
今回のコンセプトとデザイン制作を担当したのは、道内で活躍するクリエイターの皆さん。
アートディレクション・デザインをヤマザキケイタロウさん、イラストレーションを坂本奈緒さん、コピー・プランニングを若菜彩人さん、そしてムービーを渡邊拳さんが担当しました。

コンセプトの根底にあるのは、”communication portal”というビジョン。
「ほっとニュース北海道」という番組がただのニュース番組ではなく、コミュニケーションの行き交う”場”となることを目指しています。

若菜さん:ニュース自体が持っている価値も大事ですが、それをコミュニケーションのツールとしてどう使うかが大切だと思っています。
本来NHKはニュースを人に伝える側ですが、逆に(視聴者の)皆さんに「どんな一日だった?」と聞くようなコミュニケーションのスタイルをとることで、お互いほっとするような情報をやりとりできるんじゃないか。一方的にニュースを伝えるのではなく、一緒にニュース番組を作っていく、双方向にやりとりをしていくと良いんじゃないかと思い、このコンセプトを提案しました。
そして「おかえりなさい」というキャッチコピーを可愛らしい動物たちの世界で表現してくれた坂本さん。

坂本さん:ラフを描く時点では動物の種類も決まっていなくて、そこから「北海道の動物が良い」などいろんなアイデアを詰めていって、それを反映させるように絵を作っていきました。完成までの1か月大変でしたが、みんなで一緒に作り上げていくという作業が楽しくて、あっという間でした。



イラストが完成したら、その中にアナウンサーたちをはめこんでいきます。
撮影はNHK札幌放送局で行いました。
<スチール撮影:伊藤 惇>



山崎さん:撮影の時は、ライトを後ろから当てることで顔の色が夕日に合うように調整しました。
神門さんの写真は足の角度を変えて何枚か撮ったんですが、奥行きを表現するのが難しくて、実はイラストにはめこむ時、角度が合うように斜めに回転させています。
写真をはめるのが一番難しかったのは浜崎さんです。浜崎さんだけ家の中にいるので影を描くのが難しくて、坂本さんに「影とはどういうものか」を教えてもらいました(笑)。
NHK札幌放送局の一階には、ポスターだけでなく「ほっとニュース北海道」の特大パネルも設置しています。みなさんもお気に入りの動物を探してみませんか?

【クリエイティブチーム コメント&プロフィール】


<コメント>
最高のチームと最高な仕事ができました。番組と一緒にこのビジュアルも沢山の人に愛されることを願っています。
株式会社プリオンデ代表取締役。EBETSU SECOND PROJECT代表。江厚別町副町長。北海道の生産者と消費者をつなぐプロジェクト「アニマドーレ」のメンバー。1996年よりグラフィックデザインを始め、ロゴ、フリーペーパー、ポスター、フライヤー、商品ラベル、WEBなどをデザイン。2016年、町歩きフリーペーパー「歩らいぶ」で日本タウン誌・フリーペーパー大賞優秀賞受賞。 2022年、NHK北海道ローカルフレンズ滞在記でグッドデザイン賞ベスト100 受賞。
2011年より札幌市から江別市へ移住。江別のまちづくり仲間ともに、行政ができないことをモットーに2016年からEBETSU SECOND PROJECT(えべつセカンドプロジェクト)での独自のシティプロモーション活動を始める。2017 年、江別と厚別が合体した仮想都市「江厚別町プロジェクト」を始め、2018 年、江別市の商業施設EBRIで子どもから大人も楽しめるDJイベント「Brick Party」を開催。江別市をメインに札幌との2拠点で活動するコミュニティ+ グラフィックを提案するグラフィックデザイナー、DJ。


<コメント>
あなたのお気に入りのどうぶつにも「おかえり」「ただいま」をつなげてくれると嬉しいです。
北海道生まれ岩見沢市在住。
「何処かの誰かが休息ができるような絵」を描いています。
少し疲れた時、悲しい時、さみしい時、心を休めるために、私の絵の世界をそっと覗きにきてくれるとうれしいです。
可愛さと不思議さが相まってどこか見つめたくなるような魅力的な動物のキャラクターを生み出し、大人の塗り絵やイラストのハウツーを含んだ著書を複数冊出版。イラスト制作、色彩知識の提供など需要が高い。風景画もとても評価が高く、北海道ふるさと電報に使われるなど、北海道の広い大地を美しい線と鮮やかな色で表現し見る人の心をつかむ。可愛らしさと美しさの両方を生み出せる稀有な作家である。
書籍・雑誌等の装丁画や挿絵イラストから、音楽家のアルバムカバー作品制作、絵画、室内装飾まで実績は幅広い。NHK北海道「ローカルフレンズ」メインビジュアル、そしてNHK北海道ローカルフレンズ滞在記にてグッドデザイン賞ベスト100に選ばれる。「yanokami」アートワーク、ヤギミルク専門店「Petite Chèvre book」のロゴ・イラスト制作。NHK「趣味Do楽「」ボールペンだけで描ける! 簡単&かわいいイラスト」講師出演、ほぼ日やさしいタオルイラスト、ほぼ日手帳グッズイラスト、北海道ふるさと電報CMイラスト。「大人かわいい季節のイラスト帖」著書。2019年ondo EXHIBITION AWARD-vol.2 入賞。2021年3×3 International Illustration Show No.18 佳作


<コメント>
ローカルニュースはどうあるべきか、ひとつのこたえが『コミュニケーション』でした。動物たちのハッピーな道端会議が皆さんのそれと重なりますように。
「正解が求めるこたえと限らない」
コモノ株式会社所属。コンセプター。さまざまな企業やサービスのブランディングプロジェクトでことばを中心としたクリエイティブディレクションを行う。2021年、札幌コピーライターズクラブ新人賞。2022年、NHK北海道ローカルフレンズ滞在記にてグッドデザイン賞ベスト100。千葉県生まれ札幌市在住。札幌市立高等専門学校インダストリアルデザイン学科・専攻科修了。


<コメント>
可愛らしい動物たち一人一人の個性とほっとするような世界観を大切にオープニング映像を制作しました。是非番組の冒頭からご覧ください。
北海道札幌市在住
東京のポストプロダクションにてTVCMのオンライン編集などを経験した後北海道へ移住。
TV番組制作会社を経て2019年独立。2021年にモーグ株式会社を設立。
主にTVCM・WEBCM・TV番組のオープニング映像・プロモーションビデオ・イベント用映像などの制作を行う。
モーショングラフィックス、合成、エフェクト作成などを得意とし、映像に魅力をプラスする。
ほっとニュース北海道
月曜~金曜 夜6時【NHK総合】
新キャスター:神門 光太朗・是永 千恵
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