15日朝、札幌ドームの敷地内で「クマが寝ている」との目撃情報が寄せられ、警察や市が調べたところ敷地内の川沿いの斜面でヒグマがずり落ちたような踏み跡が見つかりました。
15日午前7時50分ごろ、札幌市豊平区にある札幌ドームの敷地内で「クマが寝ている」と近くを散歩していた男性から警察に通報がありました。
男性が目撃したのは札幌ドームの北東側の敷地内で、クマは体長1.5メートルほどだったということで、札幌市によりますと付近に設置された防犯カメラに、男性とみられる2人が何かに驚いて逃げる様子が映っていたということです。

さらに警察や札幌市が調べたところ、目撃された場所から北西に250メートルほど離れたドーム北側にある川沿いの斜面で、ヒグマがずり落ちたような踏み跡が見つかったということです。
警察などは午後2時すぎまで付近を捜索しましたが、クマは確認されなかったということです。
15日、札幌ドームでは午前中から札幌学生野球連盟のリーグ戦が行われていて、運営会社は一時、一般客の入場を制限する措置を取りました。
警察などによりますと、周辺では13日の夜もおよそ2.5キロほど離れたところでクマのようなものを見たという目撃情報が寄せられていて、市はクマが川や緑地帯をつたって周辺の地域にたどり着いた可能性があるとみています。

警察や札幌市は、16日も学校周辺をパトロールするほか、現場周辺にセンサーカメラを設置し、監視を行うなど警戒にあたることにしています。
札幌市は、引き続きクマの出没に注意するとともに、クマを見かけた場合は警察に通報するよう呼びかけています。
ヒグマ情報 #ヒグマ
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ヒグマカメラ
札幌周辺部のヒグマの生息エリアを定点で記録しています。タヌキ・エゾシカ・ヒグマがレンズの前に現れています。