NHK札幌放送局

知床小型観光船withコロナに立ち向かう!

オホーツクチャンネル

2020年8月7日(金)午前10時59分 更新

世界自然遺産・知床の雄大な自然を海から眺めることが出来る観光船。しかし、新型コロナウイルスの影響で観光客が激減し、乗客数の少ない小型観光船の経営が危機に陥る事態に。「このままではいけない」と、観光船の経営者たちが立ち上がりました。

○新型コロナに直面 かつてないピンチ
「かつて無い状況です」。胸の内を明かしたのは、知床で小型観光船を運航する会社の営業部長、森和基さん。森さんは、新型コロナウイルスの感染拡大防止の対策として、検温やアルコール消毒などを徹底していますが、運航の自粛を解除した6月以降でも客足は戻っていないといいます。6月は、運航する最低人数の10人に届く日がなく、すべての運航が中止になりました・ハイシーズンの7月と8月も例年の4割にとどまっています。

小型観光船は知床の象徴、ヒグマを安全に見ることができるなど世界遺産の豊かな自然を間近で感じられる数少ない手段の一つなので、知床には欠かせない存在です。

森和基さん
「知床の半島は陸路では行くことができません.そんな手つかずの大自然をご覧いただけるのが知床の観光船の魅力だと思います。この今の状況が来年まで続いてしまいますと本当に経営が苦しくなってしまう」。

○知床の海の観光を守れ!クラウドファンディング始める
「知床の観光を守りたい」と、森さんは存続に向けて動き出しました。まず行ったのは、運航の最低人数の引き下げです。燃料代と人件費をまかなえる限界ラインの7人にまで下げました。地元の斜里町には、大型船を運航する会社と共同で、燃料代などの支援を求める要望書を提出しました。

さらに、森さんなど、小型観光船を運航する4つの会社が共同で始めたのが、「小型観光船がピンチ」とうたったクラウドファンディングです。

寄付は1口1000円から。お礼に、限定Tシャツや観光船乗り放題券などを用意しました。始めてから、およそ1か月。これまでにおよそ270人から400万円あまりの寄付が集まりました。(8月5日現在)。

○「コロナに負けず 頑張って」応援のメッセージも
そして、森さんがもっとも喜んだのが、寄付と一緒に寄せられた応援のメッセージでした。「3年前から毎年知床に伺っています。来年必ず行きます」や、「コロナに負けず頑張ってください」など、これまで知床を訪れた事のある人の心強い声が沢山届いたのです。


森さんは、「このメッセージをみたら涙が出るくらい嬉しくて、皆さんから背中を押されて、なんとか頑張っていかないといけないなという思いになりました」と話してくれました。

森和基さん
「この現状に対してこのまま黙ってお客さんをお待ちしてても何も始まりませんので、まずは自分たちで何かできることをやってみようと思いました。このプロジェクトを通じて、知床の観光船をより身近に感じてもらえるようなそんな取り組みになれば良いかなと思っています」

地元・斜里町も知床の観光業に携わる人々を支援する政策をまとめました。8月8日から、観光客を対象に、観光船を半額で利用できるクーポン券などのセットを限定1000組、販売しています。

知床小型観光船の支援を呼び掛けるクラウドファンディングの目標金額は500万円。締め切りは8月16日までです。集めたお金は、船の燃料代や人件費などに充てることにしているということです。この状況を乗り越えた後、森さんたちは「アフターコロナの新しい観光モデルを知床で作っていきたい」と意気込んでいます。

知床のニュースはこちらで随時更新中です。

https://www.nhk.or.jp/hokkaido/articles/slug-n67fc1c694a8d

北見の日々のニュースはこちら。

https://www.nhk.or.jp/kitami/


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