NHK札幌放送局

“読む”ラジオ #ナナメの場 ~ワタナベシンゴさん(THE BOYS&GIRLS)ゲストトーク~

NHK高校放送部

2021年12月20日(月)午前11時18分 更新

タテ(家族や先生)でもヨコ(友達)でもない“ナナメの関係”で、普段はちょっと話しにくい悩みや夢をゆるーく語り合う「ラジオ #ナナメの場」。「音楽と居場所」をテーマに掲げた第3回は、THE BOYS&GIRLSのワタナベシンゴさんをゲストにお迎えしました!
ワタナベシンゴさんとMCのずーちゃん・ゆりなさんとのトーク、さらにシンゴさんもまじえてリスナーのみなさんとトークした内容をお届けします。
放送日:2021年12月12日
(#ナナメの場 ホームページはこちら)

【ゲスト】
ワタナベシンゴさん / THE BOYS&GIRLS
2011年3月、札幌市でTHE BOYS&GIRLSを結成。すべての曲の作詞作曲とボーカルを担当。
2015年4月、ビクター内レーベル「SPEED STAR RECORDS」よりメジャーデビュー。
2017年にTHE BONSAI RECORDSへ移籍。
バンドとしての活動がメインではあるが、弾き語りやソロでの様々な活動にも力を入れている。
【ラジオ #ナナメの場 MC】
⽔野莉穂(ずーちゃん)

紅茶の喫茶店アグラクロック オーナー。2017年北海学園大学を卒業して半年後、生まれ育った恵庭市で喫茶店をオープン。“自分が好きなじぶんで居られるところ”を大切にした場づくりを通して、輪づくりをしている。今後は、田舎暮らしを通して、季節と暮らしながら遊ぶ場づくりを計画中。

まえだゆりな
北海道函館発のうたうたい。 つまづきながらもまっすぐに生きるうたをうたう。日本や海外の子どもたちとの曲作りワークショップ、演劇やダンスチームとのコラボなど、表現をすることの可能性に挑戦。2018年車で日本一周”my way tour”、2019,2020年度NHKほっとニュース北海道ED曲、現在FMいるか 「サウンドセレクト」番組DJ担当。

【進行】
鈴木遥アナウンサー


ワタナベシンゴさん登場!

鈴木アナ:ここからはゲストコーナーです。ゲストはTHE BOYS&GIRLSのワタナベシンゴさんです!拍手でお迎えください。

ワタナベシンゴさん(以下シンゴさん):よろしくお願いします。

鈴木アナ:ワタナベシンゴさんは中標津町出身で、2011年に札幌市でTHE BOYS&GIRLSを結成、2015年にメジャーデビュー。すべての曲の作詞作曲とボーカルを担当されています。バンドとしての活動がメインですが、弾き語りやソロでの様々な活動にも力を入れていらっしゃいます。現在は札幌を拠点に活動し、日本各地にファンもいらっしゃいます。また、道内で学生を巻き込んだ音楽フェスを地元の中標津で企画。音楽で地域を盛り上げ、つながりをつくっていらっしゃいます。
それでは、ワタナベシンゴさん、よろしくお願いします。

~ワタナベシンゴさん演奏「朝が来る前に」~

鈴木アナ:ありがとうございました。音楽があると一気に空気が変わりますね。

ゆりなさん:最高です。

ずーちゃん:息が止まってしまう。

鈴木アナ:お便り頂いています。

さえころんさん
こんにちは。ワタナベシンゴさんゲスト、楽しみです!
「音楽と居場所」といえば、やはりライブハウス。有観客でのライブが増えてきて以前の形に戻りつつあるけど、まだ行くのをためらってるいる友だちもいます。配信があったとしても、ライブハウスで音や言葉を浴びるのは感情がぐらぐらしたりする特別な体験なので、早くコロナ前の状況に戻るとよいなと思います。
ボイガルのライブでは、シンゴさんが「みんな」とだけでなく「ひとりひとり」と向き合って歌ったり語りかけてくれる感じがいつも伝わってきます。
ひとりひとりのすてきな居場所が見つけられますように。

シンゴさん:ありがとうございます。

鈴木アナ:今ワタナベシンゴさんは歌い終わってマスクをつけて座っていただいていますが、呼吸は大丈夫ですか?

シンゴさん:僕体力がなくて、1曲歌うだけでもハアハアのベチャベチャになってて、かなりハアハア言いながらのトークになっちゃう可能性があります。

鈴木アナ:そのハアハアを体験したのがまえだゆりなさんとの出会いですか?

ゆりなさん:そうですね。ワタナベシンゴさんとは、私が音楽を始めた頃に札幌でライブを見たのが最初で。初めてTHE BOYS&GIRLSのライブを見たときに、私は最前列の一番真ん中で。

シンゴさん:めちゃめちゃ覚えてますね。

ゆりなさん:初めて見るんですけど、すごく言葉ひとつひとつが刺さって。さっきのメッセージにもあるんですけど、本当に一人ひとりに、私に向かって歌っているのかなって思うようなライブで、かっこいいなと思って。私はそこからバンドも始めたりしたんですけど、その日たしか、「函館から来ました、まえだゆりなです」ってシンゴさんに挨拶しに行ったんですね。そしたら「ゆりなでしょ」って。

シンゴさん:知ってました。函館のバンド仲間とかから、ゆりなの存在はなんとなく聞いていて。こういう子がいるって。

鈴木アナ:どういう子がいるって聞いたんですか?

シンゴさん:変な奴(笑)。というのは聞いていて、存在だけは知っていて。ライブ中に多分この子だなと思っていて。一人だけ変だったというか(笑)。それで終わった後に声をかけてくれたので、来たかと。

鈴木アナ:ゆりなさんは、シンゴさんのどんなところが良かったと思ったんですか?

ゆりなさん:本当に、「今ここにあり」みたいなライブで。ただ歌っているのを生で見ているというよりは、本当に生きているみたいな。言葉のひとつひとつが刺さってくるライブだったなと思って。私もこんなふうに歌を届けられる人になりたいと思いました。

鈴木アナ:ずーちゃんは?

ずーちゃん:私もライブを見て好きになって、聴いていて。たまたまゆりなと「THE BOYS&GIRLS好きなの!?」みたいになって、シンゴさんは私たちが仲良くなったきっかけでした。
シンゴさんの作る曲は上から手を差しのばしてくるというよりも、悩んでいる辛い自分のところまでやってきて、手をつないで一緒に歩いてくれるみたいな、そこの目線で歌ってくれるのか、みたいな曲をたくさん作ってくれているなと感じているんですけど。

シンゴさん:100点満点ですね。今のを録音してこれから持ち歩きたいと思います。今後のバンド活動において。とても嬉しいです。


かっこ悪くてもつたなくても、等身大の歌を

鈴木アナ:二人がいう、パワーがみなぎるというか訴えかけるような曲はどうやって作っているんですか?

シンゴさん:そもそもあまり誰かのために曲を書いたことがないというか。もちろん曲を作る上できっかけとなる出来事や人はあるんですけど、例えばゆりなをきっかけに僕が曲を作るとするじゃないですか。でもそれをやったところで何かなと。これはゆりなの曲ですという気持ちで作ったところで、僕が気持ちよく今後歌っていけないという気持ちになる方で。
最終的に、売れる売れない関係なく、自分の思っていることをつたない言葉で残すということをまず大前提としてしないと。後々歌いたくないなと思いたくないし、後悔もしたくないので。そういうところからずっと曲を作っています。歌詞を書くとかも、いろんな事は思うんですけど、自分が納得いくというか、自分のためにまずは書く。

鈴木アナ:歌詞が紡ぎ出されるのは、どういうところから湧いてくるんですか?

シンゴさん:あまりわからないですね。僕はほんとに平凡なので。降ってくるんです、みたいなことがまじでほぼなくて。かっこよく言えば降ってきてるかもしれないですけど、座ってノートを開いてペンを持って、書くぞと思って書く時もあれば、何も考えずにぼーっとしながらとりあえずペンを持つ時もあるので。あまりシャワーを浴びているときにメロディーが浮かぶとかはないです。普通です僕は。あまりかっこいい話ないです。

ゆりなさん:それがシンゴさんの良いところな気がして。シンゴさんの曲は全部等身大で。ただただかっこつけてかっこいいこと言っている曲じゃなくて、一つ一つが等身大で、かっこ悪いところもさらけ出すのがかっこいいみたいな。それがすごく私が好きで。
例えば、「ただの1日」という曲が好きなんですけど。
「明日はどんなことが待っているのか知らないけど
今はすばらしい今日という日をもう少し抱きしめていたい」
この部分が最後のほうのサビなんですけど、最初のほうのサビで
「どうやったって僕はどうしようもない男みたいで」
とあって。
今の等身大を歌った上で、それでもやっていきたいみたいな、そういうパワーがすごく一人ひとりの背中を押すんじゃないかなと。

シンゴさん:どうなんですかね。本当はもっとかっこつけたいんですよ、僕も。かっこいい人が好きだから。かっこつけてたいしかっこいいことは言っていたいんですけど、どうしようもなくて。隠しようがないんですよね。自分もどうしようもないところとかみっともないところって、やっぱりライブをやると出ちゃうし。違う言葉で取り繕ったところで絶対ばれちゃうと思っているので。
この「ただの1日」っていう曲もバンド組んですぐくらいに作った曲なんですけど、今でも歌うたびに出来立てホヤホヤの新曲のような気持ちで歌えるんですよ。本当に自分にとっても音楽人生の中でかなりキーになった曲で、今も大好きなんですけど。それはあの頃、ダサい言葉だけど後悔ないように作れたからなのかなと思ってますね。

ずーちゃん:かっこ悪さとかダメだったこととか失敗したこととかも、全部肯定してくれるような優しさがあるなと思って。歌詞にも出てると思うんですけど、例えば「笑えない毎日を笑い飛ばして生きるんだ」とか。

シンゴさん:すごいコアな曲(笑)。嬉しいですけど。

ずーちゃん:コアかな(笑)。そういうダメだったことも受け止めて進んでいこうみたいな優しさというか、受け入れる力はどこから来ているのかなって。

シンゴさん:でもほんとに、一人じゃ何もできないから。一人ってめちゃくちゃかっこいいと思ってるし、いろんなことを俺は一人でやりたいと思うタイプなんだけど、ふとした時、壁にぶち当たったときとか完全に行き止まりだなっていう時に、やっぱり誰かがいてくれたりとか、頭に浮かぶ人がいたりとか、町があったりとか、そういうところから、すごい月並みな言葉だけど「負けてられない」みたいな、「まだ頑張らないといけないな」っていう気持ちになるから。ずっと俺は後ろ向きなんだけど、最後の最後は希望をちゃんと残したいっていうのは楽曲を作る上ではあるかな。


地元の若者と一緒に

鈴木アナ:学生を巻き込んだ音楽フェスを企画されたと伺いました。

シンゴさん:僕の地元が道東の中標津町っていうところで、そこで高校卒業するまで育ちました。本当は今年の6月にその町で野外フェスをやろうかなと、2020年から1年かけて準備してたんですけど、コロナもあって結局中止になっちゃったんですけど。
地元の高校に軽音部があって、僕がいた頃はなかったんですよ。ここ数年若い子たちで音楽に興味を持つ子が増えてるというのを聞いて、当時の僕からしたら考えられないことだし、札幌とかみたいに毎週末いろんなアーティストが来る町でもないし、そんなところにこんな1日があるんだというのを中標津でやりたいなと思って。
それでせっかくだから、地元で音楽を好きな子がたくさんいるなら、その子たちと一緒にステージに立ってやりたいなと言うところで準備してたんですよね。SHIRUBEっていうフェスなんですけど。

ゆりなさん:すごいなと思ってたのは、SHIRUBEを準備する段階を漫画にして最初から発信したりとか、ボランティアでスタッフを集めて一緒にミーティングをしたりしていたのを見て、すごくたくさんの人が、自分がやっているという気持ちになるようなストーリーがすごく伝わるようなフェスだなと。すごくかっこいいなと思ってました。

シンゴさん:ありがとうございます。もう全部見せちゃおうと思って。ましてこういう時代だから、コロナの中でいかに楽しいことができるかなと。「フェスやります」だけじゃなくて、どうせだったらもっといろんなものに触れてもらったほうが楽しいだろうなというところから、漫画を走らせたりとか、スタッフの人と一緒にオンラインで会議をしたりとか。

ずーちゃん:それってリアルな場所じゃないけど、集まっているから場のひとつだなと思ってて。そうやっていろんな人が集まる場を作るときに大切にしてることってあったりしますか?

シンゴさん:大切にしていること、なんだろうなぁ。今回のフェスに関してはあまりなくて。思うがままやろうっていう。オンラインでミーティングする時も、変に構えずかしこまらずやるのが絶対一番だし。年齢もみんなバラバラだから。だけど、こういう時だからこそオンラインとはいえど目を見て話せる幸せを感じたから、ただただここにまっすぐ飛び込んでいこうみたいな気持ちだった。今日もそうだけど、こうやって顔合わせて話せるってすごいことだから。

鈴木アナ:話が尽きませんが、このあとシンゴさんには3時台のトークにも参加していただけるということで、よろしくお願いします。


居場所をくれた音楽に恩返ししたい

鈴木アナ:お便りがたくさん来ていますが、ひとつご紹介します。Paranormalizerさん。先ほどここGスクエアで、ラジオ放送が始まる前に音楽を披露していただきました。

Paranormalizerさん
楽しく聴かせていただいてます〜。Paranormalizerと申します。
自分にとっては音楽「が」居場所です!
物心ついた頃から自分は音楽と共にいて、何度も音楽に救われてきました。辛い時も明るい時も、常に音楽と一緒でした。
最近はケータイ一つで作曲もできる時代。クリエイティブなことが好きな自分は今、iPhoneで音楽活動をしています。
今まで自分は音楽を聴く側だけでしたが、今度は発信もして沢山の人を喜ばせる番だという謎の使命感に駆られて活動しています笑
音楽に恩返しをする気持ちでこれからも頑張ります!

ずーちゃん:かっこよかったな~ライブ。

鈴木アナ:会場にいらっしゃるので、直接お話しできそうですね。

ずーちゃん・ゆりなさん・鈴木アナ:はじめまして。

Paranormalizerさん:はじめまして。

鈴木アナ:素敵な音楽でした。ギターひとつでいろんな音楽が出てきていましたが、あれはどうやっていたんですか?

Paranormalizerさん:あれはギターで弾き語りしていて、それにプラスしてスマートフォンで作った音源を流して演奏しています。

鈴木アナ:今スマートフォンひとつでそんな音楽ができちゃうんですか。

シンゴさん:本当に感動しました、僕は。本番の前にリハーサルをちょっとやっていて、リハーサルの直前にご挨拶をしたんですけど、その時にスマートフォンでやっていますと聞いて、どんな感じでやっているんだろうって聞いたら画面を見せてくれて、すごいなぁと。
そしてどんな歌を歌うんだろうと思って楽しみにしていたら圧巻でした。ゆりなと目を見合わせたもんね。

ゆりなさん:めっちゃいい歌でしたね。音楽もかっこいいけど、詩にメッセージもすごくあって、高校生でかっこいいなと思いました。

ずーちゃん:今回でライブは2回目だったと聞いたんですけど、どうでしたか?

Paranormalizerさん:すごく緊張して。でも楽しくて緊張していることを忘れちゃった。

ずーちゃん:そうなんだ。

鈴木アナ:お客さんを盛り上げるパフォーマンスとか慣れてるなと思っていたけど、まだ2回目だったんですね。
音楽「が」居場所ということですが、あえて音楽を居場所として捉えているのはどういうことなんですか?

Paranormalizerさん:物心ついた頃から、音楽って隣にあって当たり前のものという存在で。だから音楽がないと自分って生きていることを感じられないくらい、必要なもので。

鈴木アナ:ずーちゃん、ないと生きていると感じられないもの、ありますか?

ずーちゃん:そうですね、でもこういういろんな新しい出会いがあるから今日生きてて良かったと思いますね。

鈴木アナ:私はないなぁ。高校生で気づいているのはすごいです。
今後は発信もしてたくさんの人を喜ばせる番だという謎の使命感に駆られ活動しているとのことですね。

ずーちゃん:これから挑戦したいことがあるんですか?

Paranormalizerさん:とりあえずスマートフォンしか持っていないので、スマートフォンでできる限りのことをして、1人でも多くの人の心を動かせたら、それって音楽に恩返しをすることになる。自分が救われてきた音楽に恩返しをすることにつながるかなと勝手に思っているので、発信しまくります。

鈴木アナ:もう動画投稿サイトにアップしたりしているんですか?

Paranormalizerさん:そうです。サブスクとか動画投稿サイトとか。

鈴木アナ:そうすると、シンゴさん、地元の高校に軽音楽部がなかったような時代から考えると、発信の方法ってすごく変わっていますね。

シンゴさん:そうですね、本当にたくさんあるし、僕はそういう時代の変化も楽しみながら食らいついていきたいなと思うタイプで。昔はこういうやり方があったとかはわかるんですけど、今は今のやり方や届け方が確実にあるので、そういうのにどんどん飛び込んでいくというか、そういう方がかっこいいなと思うし自分もそうありたいなと思います。

鈴木アナ:北海道って広いから、地域によっては何もないなと思ったりして、ちょっと孤立感を覚えてしまうこともあるかもしれませんが、今みたいなやり方でやると、音楽ひとつで世界とつながっていける。どこにいても音楽というキーワードで居場所があるんじゃないかと思ったんですけど。

ずーちゃん:今は気軽に投稿できるけど、それでも一歩踏み出すのって怖かったりしないんですか?

Paranormalizerさん:いや、自分が発信しなきゃいけないって言う謎の使命感があるので。

シンゴさん:素晴らしかったです。

鈴木アナ:放送、最後まで最後まで楽しんでください。


引っ込み思案を変えてくれた音楽と先生

鈴木アナ:続いての投稿です。

ひーさん
私は昔は引っ込み思案で周りの目を疑いがちでした。小学校高学年の時、そんな私を変えてくれた先生に出会いました。その先生は学校でカラオケをしようと声をかけてくれたのです。歌うことが好きだった私は、その時初めて人前で歌いました。皆が私の声を聞いてくれた嬉しさは今でも忘れません。その後も卒業式や発表会でも歌う機会があり、いつの間にか周りの目を気にせずに好きなことに真っ直ぐ取り組められていることに気がつきました。先生とクラスの人達には今でも本当に感謝でいっぱいです。ずーちゃんとみなさんとで歌うのも私の1つの夢です!笑

鈴木アナ:電話がつながっています。ひーさんこんにちは。

ひーさん:こんにちは!

鈴木アナ:声も明るくて、歌も聞いてみたい感じがします。話しているだけで元気が出ます。
音楽と居場所というテーマですけれど、ひーさんにとって音楽とは?

ひーさん:常に私のそばにいてくれて、本当に家族みたいな安心感があるものです。

鈴木アナ:初めて歌った曲は何だったんですか?

ひーさん:いきものがかりの「YELL」を歌ったんですけど。幼稚園の頃からずっと好きな曲で。

ずーちゃん:最初は歌う時は怖かったですか?

ひーさん:怖かったです、不安でいっぱいでした。

ずーちゃん:でも歌ってみて変わったと言う感じですか?

ひーさん:はい。

ずーちゃん:そうなんだ。先生素敵だな。

鈴木アナ:その後はどんな歌を歌うようになったんですか?

ひーさん:綾香さんの「三日月」とか、若い世代があまり知らないような曲とか。

鈴木アナ:今歌い続けてどうですか?

ひーさん:これからも歌い続けたいし、いろんな人と歌でつながりたいなと思っています。

鈴木アナ:歌で人とつながった経験もあるんですか?

ひーさん:ありますね。

鈴木アナ:シンゴさんも音楽で人とつながる経験があると思うんですが、心に残るエピソードはありますか?

シンゴさん:僕、めちゃくちゃあるんですけど。エピソードだけで7時間ぐらいしゃべれそうなんですけど、挙げればキリがないくらい。
歌の力ってありますよね。音楽とかメロディーって譜面にはおこせますけど、とはいっても形がないもので、それなのにいろんな人を引き寄せて、その場かぎりで終わらないというか。
1回歌って、5年後くらいに実はあの時みたいなことがずっと続いていくので、音楽のすばらしいところってそこだなと僕は思ってるんです。その場かぎりでなくずっと続いていて、それがいろんな出会いを引き起こしたりとか。それは10年間やってきて体感していることですね。

鈴木アナ:ゆりなさんはいかがですか?

ゆりなさん:私もほんとに、最初にTHE BOYS&GIRLSのライブを見たときにすごく感動して、今まさかこうして同じステージで、同じラジオでお話しできているなんて思ってもいなかったので、音楽の力ってありがたいなって思います。
きっとひーさんも今歌うのが楽しいなとか、歌を発表する機会があると思うんですけど、それがまた何年か先になって、その時聞いてくれていた人と出会ったり、何かマジックが起こるかもしれないと考えたら、ワクワクするなと思いました。

ずーちゃん:私も、表現することっていうのは自分の限界を認めてしまうことだと思っていて。表現してしまったら今の最高はここだっていうことになってしまう、それがちょっと怖いなと思って、表現するのに踏み出せない時とかあったんですけど、それを変えてくれたのが、THE BOYS&GIRLSの曲だったんですよね。
全身全霊でライブをしている姿を見て、かっこよさというか、くたばっていく姿を見たときに、自分は何をかっこつけようとしていたんだろうと思って。今が最高値で、ここから始まっていくストーリーに人は心を動かされるんだなと思って。
それが背中を押してくれて、4年前にあぐらクロックと言うお店をオープンできたというのがあったので、ひーさんの曲もきっと誰かが歌っている姿とかを見て、エピソードも含めて誰かにいいなと思ってもらえるんだろうなと感じました。

鈴木アナ:音楽の力ってありますね。ひーさんありがとうございます。


その時々の気持ちに寄り添ってくれる音楽

鈴木アナ:続いての投稿です。

あやほさん
自分のイマの感情や状況と重なる部分がある曲って絶対あるから、その時に合う曲にいつも助けられています。最近だと、友だちに、私は「10月のプールに飛び込んだ」という曲の主人公みたいだと教えてもらって、その曲の歌詞に助けられました。
音楽は、24時間いつでも自分の気持ちに寄り添ってくれます。

鈴木アナ:あやほさん、こんにちは。「10月のプールに飛び込んだ」という曲、どういう曲でどういう主人公なんですか?

あやほさん:授業中にちょっと授業サボって、校舎裏とかに行って、10月なのにプールに飛び込むという曲なんですけど。
自分と重なった部分というのは、あまり学校に馴染めないなと思った時があって。それでも自分だけ違うからダメなんじゃなくて、自分が違うからこそ自分が輝いていると思えたことは、友達のおかげでこの曲に出会ったからだなと思います。

シンゴさん:すばらしいと思います。

鈴木アナ:音楽って聞いた人を動かす力があると思うんですけど、シンゴさんはそういう曲を作る側でもあると思うんですけど、聞く時もそういうことありますか?

シンゴさん:めちゃくちゃありますね。自分が好きになった曲とかって、「この人多分俺のためにこの曲書いてくれたんだろうな」と思うようにしているというか、思っちゃうんですよね。例えばロックバンドの曲を聴いて、「これはもう俺のために作ってくれた曲だ」と思ってもいいんだみたいな。音楽って受け取り方も自由なので。
だからあやほさんも、「10月のプールに飛び込んだ」という曲も、櫻坂46があやほさんのために作ったと思ったと思うんですよ。「私のために作ってくれたんじゃないか」みたいな。それってめっちゃいいと思って。
本当にそんな経験をずっと今もしながら、音楽を作ったり聞いたりしてますね。

鈴木アナ:何か「これは自分のために作られた曲だな」と思う曲はありますか?

シンゴさん:ほんとにすごくありますね。フラワーカンパニーズというバンドがいて、すごく大好きなバンドで。もう大先輩なんですけど。フラワーカンパニーズの曲は全部僕のために作ってくれてると思ってます。
ブルーハーツとかを初めて聞いた時とかも、意味はわからないけどなぜか俺に向けて歌ってくれてるんじゃないかみたいに、すごく中学生の時とか思ってて。

鈴木アナ:ゆりなさんは?

ゆりなさん:私も、さっきかけてかけたYUKIさんの曲は全部私のために歌ってくれているんじゃないかなと思う。シンゴさんの曲もそういう曲が多いと思います。

シンゴさん:そうだったら嬉しい。

鈴木アナ:ファンの方からそう言われたこともありますか?

シンゴさん:そうですね、お手紙をいただいた時はそう書いてあったりとか。本当にありがとうございます、私のために作ってくれてありがとうございますって。嬉しいですよね、僕からすると。作曲家冥利に尽きますね。
みんなのために歌っているんじゃないんですよね、ちょっと言い方悪いですけど。やっぱり1人に刺さってなんぼというか。それの数が増えれば増えるほど、というところなので、すごく嬉しかったです。

鈴木アナ:あやほさんは、この「10月のプールに飛び込んだ」という曲を、自分のために歌ってくれてるな、助けられてるんだと言う気持ちはあると思うんですけれど、自分がやったことで誰かを助けてるんだと思ったことってありますか?

あやほさん:私の場合は手段が音楽ではないんですけど、自分が企画したイベントだったり、自分が作った場をきっかけに、そういうことがありました。

シンゴさん:イベントをやられているんですか?

あやほさん:たまに。

シンゴさん:すごい。音楽イベントですか?

あやほさん:私は英語が好きなので、英語好きな子たちと学生団体を組んでいて、そのメンバーとちょうど、このGスクエアでイベントをやらせてもらったことがあって。

シンゴさん:すばらしいですね、本当にすばらしい。

ずーちゃん:きっとそこも誰かの居場所になっているような。

鈴木アナ:それが今回の音楽と居場所というテーマにつながって、番組とつながって、どんどんつながっていきますね。

ずーちゃん:あやほさんにとって居場所ってどんなところですか?

あやほさん:家みたいな、あったかくて安心できる場所です。

ずーちゃん:Gスクエアもよくくるんですか?

あやほさん:そうですね。ここで出会った方もたくさんいます。

シンゴさん:何かパワー感じますもんね、ここの場所。

鈴木アナ:ありがとうございました、あやほさん。


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