NHK札幌放送局

北海道12区 戦いの歴史 最近の選挙結果は

衆院選2021

2021年10月6日(水)午後1時56分 更新

道内で小選挙区の数が12になった43回選挙から前回の48回選挙までの「北海道12区」を振り返ります。

この間、北見市を中心としたオホーツク、稚内市を中心とした宗谷の地域が選挙区でした。
なお、道の出先機関が「支庁」から「総合振興局」「振興局」に変わった2010年からは、幌延町が留萌管内から宗谷管内に変更されましたが、幌延町は前々回の47回選挙まで旧留萌管内全域を含む北海道10区でした。
そして、前回の48回選挙で行われた区割りの見直しで、幌延町は北海道12区に移り、道の出先機関の区域と衆議院の小選挙区の区域が一致しました。

43回(2003年/平成15年)

小選挙区制導入後の41回選挙と42回選挙は、オホーツクの地域は北海道12区。
宗谷の地域は旭川市以外の上川、留萌とともに北海道7区でした。
道内の小選挙区の数が13から12に1つ減った区割りの見直しで、この43回選挙からオホーツクと宗谷が1つの選挙区になって、新しい北海道12区になりました。
斜里町から稚内市までの海岸線は400キロを超え、面積は東京都のおよそ7倍。47都道府県で北海道に次いで広い岩手県に匹敵する“日本一広い”選挙区です。

結果は、自民党の武部勤氏が11万8000票余りを得て、民主党の松木謙公氏ら新人2人を抑えて6回目の当選を果たしました。
武部氏は41回選挙以降、この北海道12区で3連勝としました。
一方、松木氏は、8万3000票近くを得て、重複立候補した比例代表で初当選しました。
武部氏は、41回選挙と42回選挙は中選挙区時代にも争っていた民主党の候補者に比例代表で復活当選させませんでしたが、この43回選挙は松木氏の復活当選を許すかたちになりました。
その松木氏。札幌市の出身で41回選挙と42回選挙は北海道2区から立候補していましたが、所属していた自由党と民主党の合併に伴って、選挙区をこの北海道12区に移しました。
武部氏は当時の36すべての市町村で松木氏を上回り、北見市では5000票以上、稚内市では3000票近い差を松木氏につけました。

44回(2005年/平成17年)

自民党の武部勤氏が12万4000票以上を得て、民主党の松木謙公氏ら2人を抑えて7回目の当選を果たしました。
松木氏は10万2000票近くの得票で、武部氏との票差は43回選挙よりも縮まり、重複立候補した比例代表で2回目の当選となりました。
武部氏は、北見市で5000票以上、稚内市で3000票近い差をつけるなど選挙区内の4市はすべて松木氏を上回りました。
一方、32の町村では、武部氏は26町村で、松木氏は6町でそれぞれ相手を上回りました。

45回(2009年/平成21年)

民主党が政権交代を果たしたこの45回選挙。
民主党の松木謙公氏が12万7000票余りを得て、自民党の武部勤氏ら2人を抑えて3回目の当選を果たしました。
武部氏は小選挙区で初めて敗れましたが、11万2000票以上を得て重複立候補した比例代表で8回目の当選となりました。
松木氏は、北見市で8000票近い差をつけるなど選挙区内の4市すべてで武部氏を上回ったほか、当時の24町村では13の町で武部氏を抑えました。
一方、武部氏は11町村で松木氏を上回ったほか、稚内市は147票差で松木氏に迫るなど宗谷の地域で票を伸ばし、宗谷全体では松木氏に競り勝ちました。

46回(2012年/平成24年)

民主党への逆風の中、自民党の武部新氏が9万1000票余りを得て、新党大地の松木謙公氏、民主党の山崎摩耶氏ら3人を抑えて初当選を果たしました。
この選挙の前、武部勤氏は政界引退を表明し、自民党はその秘書を務めていた長男の武部新氏を擁立しました。
武部勤氏は道議会議員を経て、1986年(昭和61年)の38回選挙で衆議院議員に初当選し、農林水産大臣や自民党の幹事長を務めました。
武部家に対する松木氏。消費税増税などを批判し、民主党政権下の菅内閣の不信任決議案に賛成して党を除籍され、新党大地から立候補しました。
5万3000票近い得票でしたが、重複立候補した比例代表でも復活当選できず議席を失いました。
山崎氏は、45回選挙は比例代表単独で立候補し、民主党の名簿順位は12位でしたが北海道ブロックで初当選しました。小選挙区に挑戦したこの46回選挙は2万5000票以上の得票で、重複立候補した比例代表でも及ばず議席を失いました。
27の市町村別にみますと、滝上町で松木氏がわずかに武部氏を上回ったほかはすべて、武部氏が松木氏を抑えました。
武部氏は松木氏に北見市では9000票余り、稚内市では5000票以上の差をつけました。

47回(2014年/平成26年)

自民党の武部新氏が9万2000票余りを得て、民主党の水上美華氏ら新人2人を抑えて2回目の当選を果たしました。
この北海道12区で立候補を続けてきた松木謙公氏は、北海道2区に選挙区を再び移し、民主党は北見市議会議員だった水上氏を擁立しました。
その得票はおよそ6万2000票と武部氏に3万票余りの差をつけられ、重複立候補した比例代表でも議席は得られませんでした。
武部氏は27すべての市町村で水上氏を上回り、北見市では5000票近く、稚内市では5000票余りの差を水上氏につけました。

48回(2017年/平成29年)

自民党の武部新氏が9万7000票余りを得て、希望の党から立候補した水上美華氏ら新人2人を抑えて3回目の当選を果たしました。
水上氏は5万8000票以上の得票で、武部氏との差は3万8000票以上と47回選挙よりも開き、重複立候補した比例代表でも復活当選はなりませんでした。

この48回選挙で道内では、民主党の流れをくむ民進党の候補者は、立憲民主党、希望の党、無所属にわかれて戦いました。
共産党は、“野党共闘”した立憲民主党が候補者を擁立した選挙区では公認候補を取り下げましたが、「希望の党とは連携できない」として、希望の党の候補者が立候補した選挙区では候補者を出しました。この北海道12区では、46回選挙、47回選挙に続いて菅原誠氏を擁立しました。
希望の党と共産党が候補者を擁立した道内3つの選挙区で、希望の党と共産党の候補者の得票を足し合わせると、北海道2区と北海道9区は自民党の候補者を上回りますが、この北海道12区は自民党の候補者に届きません。それだけ、武部氏が圧勝したかたちとなりました。
武部氏はあらたに選挙区に加わった幌延町を含めて選挙区内28の市町村すべてで水上氏を上回り、北見市では8000票近く、稚内市では6000票近くの差をつけました。
水上氏はその後、2019年、札幌市議会議員に転身しました。

2021年10月6日

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