NHK札幌放送局

知床に生きる人たちと知床の未来を考える

知るトコ、知床チャンネル

2020年10月14日(水)午後4時31分 更新

 ことしで世界自然遺産登録15年を迎える「知床」。「ヒグマと人との距離」や「海洋ゴミ」など知床が抱える課題と私たちはどう向き合っていくのかを考えるイベントが10月4日、斜里町の知床自然センターで開かれました。

このイベントはNHK北見放送局が知床の世界自然遺産登録15年に合わせて開催したもので、 NHKが制作した番組やニュース特集などを見ながらNHKの記者とカメラマンが知床財団の職員や地元の中学生とともに知床のこれからについて考えました。

ニュース映像や番組で課題を紹介しました

 最初に上映されたのは2015年にNHKが制作、放送した約40分間の番組「北海道スペシャル・知床映像史」です。知床の開拓や自然保護の歴史、世界自然遺産登録されるまでの町民の思いが紹介されました。

 その後、今年7月に放送した知床の沿岸に流れ着く海洋ゴミ(記事はこちら)の問題を伝えるニュース特集を上映、知床に栄養をもたらす海流が皮肉にも海洋ゴミも集めている現状と地元でのゴミ拾い活動などを紹介しました。

 そして、地元の知床ウトロ学校の中学3年生が制作したオリジナル動画を上映。動画では生徒たちが伝えたい知床の魅力や課題が紹介されました。上映後には制作に携わった岩山さんが壇上に立ち動画に込めた思いを話しました。

知床ウトロ学校岩山さん
「知床の自然について少しでも関心を持ってもらいたいと思って映像を作りました。知床の課題は他の地域とも通じる所があり、日本全体としてこの問題を考えていかなければいけない」

 最後に上映されたのは人とヒグマの問題についてのニュース特集(記事はこちら)です。近年、知床では観光客が写真を撮るために不用意に近づくことで人を恐れないクマが増えていて、特集ではこうした特性が親から子へと引き継がれている可能性があることを紹介しています。

特集にも出演し、知床でヒグマ対策を行っている知床財団の石名坂豪さん 
「世界遺産15年の節目で、よりよい知床に変えていかなければいけない。
一刻も早く知床から新たなステージに向かって人間側の行動を改めていかなければいけない」

訪れた人たちの声を聞きました

東京から来た30代の女性
「知床といえばクマが見られる自然豊かな場所 というイメージだったが、クマと人間の距離やゴミの問題など、東京にいたら得られなかった情報が得られたので、自分自身もそれを発信していきたい」
斜里高校3年生 女子生徒
「斜里町は、自然が豊かできれいな町で誇らしいです。観光客への呼びかけやゴミ拾いなどを意識して行い、地元を大切にしていきたい」
斜里高校3年生 男子生徒
「知床財団の方とも協力して、より良い知床にしていけたらと思う。身近に自然があって知床に誇りを持っている」
斜里高校3年生 男子生徒
「昭和、大正時代の自分が知らない知床の姿が知れてとても良かった。自分の住んでいる地域が世界自然遺産であることが誇りに思う」

2020年10月14日

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