かつてアイヌの人たちの遺骨が研究目的で持ち出されたことを初めて盛り込んだ、道の今年度からの5年間の政策推進方策を決定し、公開しました。
この「北海道アイヌ政策推進方策」は、アイヌの団体の代表や大学教授などが出席した検討会で今年度から5年間で進めるアイヌ政策について意見を交わし、このたび決定しました。道は方策をホームページで公開しました。
公表された方策では、歴史的背景を説明する項目で、明治以降、アイヌの人たちの遺骨を研究対象として発掘や収集していたことを初めて盛り込み、「アイヌの人たちの意に関わらず収集されたものも含まれていると見られています」と明記しました。
また、先月行った素案に対するパブリックコメントで寄せられた意見をふまえ、近代的な土地所有制度ではアイヌの人たちが所有権を得ることがほとんどできなかった歴史なども追加で記載されました。
道アイヌ政策課
「アイヌの人たちに寄り添い、アイヌの人たちが抱える問題を解決するため、この方策をもとに、さらに政策を進めていきたい」
2021年4月7日放送