6月初旬、伊達市の古屋さん宅には、家をとり囲むように40メートルに渡って咲く
藤の花が見ごろをむかえます。藤の世話を続ける女性の思いを取材しました。
(室蘭放送局 宇佐美隆治)
自宅に植えた藤の花 いつしか名所に
いつしか藤の名所となり、遠方から訪れる人も多いといいます。


夫婦で一緒に育ててきた藤
古屋さん宅の藤の花は、42年前、夫・宏さんが小さい藤の苗を妻・喜美さんのため、庭に植えたのが始まりです。夫・宏さんが13年前に病気で他界した後も、妻・喜美さんは、一人で藤の世話を続けています。

一人になっても藤を育てて続ける古屋喜美さん

古屋喜美さん
最初は、小さな苗から夫婦二人で育ていくうちに、まさかこんなに大きく綺麗に育つとは思っていませんでした。

古屋喜美さん
こんなに大きく育ってくれたことに対して、天にいる夫に向かって毎日『ありがとう』って、感謝しています。

古屋喜美さん
夫は、『今年もきれいに咲いたな』と見ていると思います。それに応えて私は、これからも元気に生きていくつもりです。
取材後記
伊達市の古屋さんの藤が想像以上にすばらしく咲きほこっているのに感動しました。庭一面に藤の甘い香りがただよい、滝が流れるように藤が咲く姿に魅了されました。手入れが隅々まで行き届いた藤を見ると喜美さんの夫への深い愛情が感じられます。来年、新型コロナウイルスが収束した際には、もっと多くの人が古屋さん夫婦の藤の花を見てほしいと感じました。
2021年6月11日放送
