NHK札幌放送局

視覚障害者のみなさんはどうですか #ナットクとかち

十勝チャンネル

2020年1月8日(水)午後7時06分 更新

去年12月の「もやカフェ」で参加者からあがった、冬は外出しづらくなるという十勝の「もやもや」。新シリーズ「冬でも気軽に出かけたい」として考えていくことにします。 あ、アナウンサー神門光太朗が何か言っています。

神門光太朗
「こちらの歩道をいつも歩いて通勤してるんですが、点字ブロックが敷かれているんです。雪が降ったあと踏み固められて、このブロックを覆っています。目の不自由な方は外出するときに困ってらっしゃるんじゃないかと、気になりました」

シリーズ第1回は、十勝の視覚障害者のみなさんは、冬場、どうやって外出しているのかを取材することに。
帯広市に住む植地計さん(66歳)をたずねました。

植地さんは、高校生のときに「網膜色素変性症」と診断され、視力が徐々に低下しました。現在は重度の弱視(視力は両眼あわせて0.01)で、白杖を使って生活しています。

植地さんは、どのように点字ブロックの上を歩くのか、同行取材しました。

まず、白杖で点字ブロックを探します。
そして、足の裏に神経を集中させて、線状の「誘導ブロック」なのか、点状の「警告ブロック」なのかを読み取ります。

ここからが十勝特有の課題。
点字ブロックが凍結して隠れてしまっていると……。

手掛かりを失い、点字ブロックから大きくそれてしまいました。
かつて、横断歩道の真ん中で立ち往生して、近くにいた人に助けてもらったこともあるそうです。

危険な目にあってはいけないと、植地さんは、冬の移動にはもっぱらタクシーを利用しています。100メートルほどの距離であってもタクシーに乗らざるをえないので、障害者割引(1割)を使っても支出はひと月におよそ3万円にのぼるということです。


取材した神門は・・・
去年夏に引っ越してきた十勝初心者の私は、すべらないように、すべらないようにと、いつも慎重に歩いています。自然と足元を注視することが多くなり、ある日、点字ブロックが凍結していることに気づきました。取材を始めて、ほかにも気づくことがありました。植地さんのお宅におじゃますると、リビングのテレビがついていたのです。「植地さん、このテレビは……?」とたずねると、「テレビの音が聞こえるから方角がわかるんです。はい、どうぞ」と、私にお茶を入れて持ってきてくださいました。迷うことなくまっすぐ歩いて。
外出時もそうです。「車の走行音が右から左に向かってるから、そろそろ大通でしょう」「街頭放送が聞こえるから西2南7の交差点でしょう」とすぐにわかります。点字ブロックの触覚だけでなく聴覚も研ぎ澄まして、生活しているのです。
植地さんは「視力以外の感覚をフル稼働させるから、外出はとても疲れる。でも障害者が外に出ることは大事。多くの人と接点を持つようにして、僕たち障害者のことを忘れてもらわないようにしないとね」とも言います。

冬場に出かけやすい街って?
出かけやすい街、出かけたくなる街とは、どんな街でしょうか。
今回は点字ブロックを利用するみなさんの現状をお伝えしましたが、「ナットク!とかちch」では広く「冬場の外出」について考えていきます。

冬のもやもや寄せてください!
子どもが遊べる場所があればなあ、冬になると施設や店が閉まっちゃうのよー、ちょっと休めるところがあればなあ、バスを待ってる時間を有効活用したいわあ、私にとっては切実な問題なの!……などなど、あなたが「冬の外出」で感じている悩みなどをお寄せください。ちょっとしたことで結構です。アイデアも大歓迎!

ナットク!とかちch メールフォームはこちら
FAX 0155-23―2741

さらに!みんなで集まって「冬の外出」について、お話ししてみませんか?
「もやカフェ」第2回 開催します!

1月23日(木)午後5時半~
会場は「多目的スペース光影」(帯広市西一条南8丁目 広小路)です。
事前申し込みは不要。途中参加もOKです。
あなたのご参加をお待ちしています!

2020年1月7日放送

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