「レインスピーカー」と名付けられたこちらのスピーカー。雑音の少ない澄んだ音色を空間いっぱいに響かせます。
実は岩見沢市にある板金加工会社で作られたものなんです。なぜ板金職人がスピーカーづくりを始めたのでしょうか?

その理由は、冬の間の仕事を確保するためです。岩見沢の冬は雪深く、本業の建設現場の仕事は10分の1に減ります。冬でもできる仕事があれば、稼ぎを増やせるのではないか。そんな思いがスピーカーを生んだといいます。
板金加工会社社長 赤間年幸さん
「家族のことを思うと、もう少し稼ぎたい働きたい。そういうことで退職されていった人が過去に何人もいて、なにか冬にやることはないかと考えました」
新型コロナウイルス感染拡大の影響で、前年度に比べて売り上げは25パーセント減りました。収入を確保するためにも、社長の赤間さんは冬の間注文があったときだけしか作っていなかったスピーカーを量産できるようにしたいと考えています。
1台12万円で、注文があれば材質を銅以外の板金に変えるなどの要望にも応じているということです。
2020年11月19日放送