冬の寒さもピークとなり背中がいっそう丸くなっていませんか?そこで今回は、多くの人が悩みを抱える猫背について理学療法士の青山花奈恵さんに教えて頂きました。
冬は寒さで体が縮こまり姿勢が悪くなりやすいですが、普段の生活習慣も猫背に大きく関わっています。主な原因がこちらです。

・長時間同じ姿勢のデスクワーク
・長時間うつむき姿勢でスマホを使う
・足を組む、イスの背もたれに寄りかかって座る
・左右どちらか一方に体重をかけて立つ
・冬は家でゴロゴロ運動不足
・ストレスや悩み事を抱えている
これらの習慣に心当たりのある人は、「猫背」または「猫背予備軍」かもしれません。
日常的に猫背がクセになってしまうと体にさまざまな影響が出てきます。

猫背には、大きく4つのタイプがあり、体に出やすい症状が変わります。




自分は猫背かもしれないと思っている方、どのタイプに当てはまりましたか?
姿勢の変化に気づけない場合、簡単なチェック方法があります。
背中の後ろで手を組む「握手ポーズ」と「合掌のポーズ」。これを試して下さい。手が届かない、手が組めない人は、猫背要注意!肩や肩甲骨周りの筋肉が硬くなっている証拠です。

背筋を伸ばすストレッチ

・胸の前で両手を組み、腕を上げて手のひらを返し5秒キープ。
・腕を下ろし背中を丸める。体を右に傾け左側の背中を伸ばす。呼吸を止めずに5秒キープ。
・反対側も同様に、体を左に傾け右の背中を伸ばし5秒キープ。
・左右3回ずつ、呼吸を止めずに行う。
※背筋を伸ばすことで、背中全体の筋肉が伸びて柔軟性が出てきます。
後ろで指を組むストレッチ

・後ろで両手を組み、腕を上げる。そのまま呼吸を止めずに5秒キープ。
・ポイントは、肩甲骨を内側に寄せるイメージで胸を開くこと。
・前かがみにならないようしっかり背筋を伸ばして行う。この動作を3回繰り返す。
※胸周りの筋肉を伸ばすことで肩こりや巻き肩の改善につながります。
肩回しストレッチ

・「後ろまわし」は、両手を肩にのせ、ひじで円を描くように大きく後ろに5回まわす。
・「前まわし」も同様に、ひじが耳の横を通るイメージで大きく前に5回まわす。
・肩甲骨を寄せて開くことを意識しながら呼吸を止めずに行う。
※肩甲骨周りの筋肉がほぐれることで、肩こりだけでなく正しい姿勢も保ちやすくなる。
ご紹介したストレッチは、「お風呂上がり」や「デスクワークの合間」、「朝起きたときの準備体操」として取り入れると効果的です。
短い時間であっても日頃からストレッチを取り入れることで血行が良くなり体の柔軟性も向上します。背中が丸まったら背筋を伸ばし、軽いストレッチをする。これを意識するところから
始めてみて下さい。
<出演> 理学療法士 青山 花奈恵 さん
2023年1月25日放送