NHK札幌放送局

番外編! 投票率上げるコトバ考えてみた

衆院選2021

2021年11月25日(木)午後3時35分 更新

NHK札幌放送局の若手職員と北海学園大学の学生が一緒になって立ち上げた『投票率考えてみた。~Z世代が主役の未来』ですが、今回は番外編です!
とあるワークショップで、学生たちが考えた“投票率を上げるコトバ”についてお伝えします。

“一緒に問題提起を”

今回のワークショップの取材を始めたきっかけは、『投票率考えてみた。』のプロジェクトを見てくださっていた札幌市のコピーライター、池端宏介さんから届いた1通のメールでした。

池端さんからのメール
「11/20(土)『コトバワークショップ』という多様な学生がキャッチコピーづくりに挑むイベントがあり、いまその課題テーマを考えています。
来年も参院選があるので、もしよろしければ、この特集の延長線上の企画としてとり上げていただき、一緒に問題提起する機会がつくれないものかと考えた次第です」

より多くの人たちに選挙への関心を持ってもらいたいと思っていた私たちにとってまたとない機会だと思い、取材をさせていただくことにしました。

ワークショップに集まった34人の学生たち

学生たちに“伝わるコトバ”を学んでほしいと、12年前から開催されている「コトバワークショップ」。今回は、道内の大学生など34人が参加しました。集まった学生は実に多彩で、デザインを学んでいたり理系の学生がいたり、なかにははるか遠く京都から来た学生もいました!講師として教えるのは札幌市を中心に活動するコピーライター6人。みなさん、“ことばのプロ”として第一線で活躍している方ばかりです。

“投票率を上げるコピー”を考える

 ワークショップの冒頭、池端さんから発表された今回のテーマ。
「“若者の投票率を上げるコピー”をひとり2案考えてください」。
このテーマが伝えられたときの学生たちの反応は…。
選挙という難しいお題に正直、驚いた様子でした。

学生たちに与えられた時間はおよそ3時間。
その間に、どうすれば投票率を上げるキャッチコピーを作ることができるのか、講師やほかの学生と議論しながら、考えていきました。

(学生)
「自分の言葉で言うと強くなりすぎちゃう。“文句が言いたいなら投票行きなよ”だとちょっと違うのかな?」

(講師)
「選挙っていうのは非常にセンシティブなので、どうやって言えば反感買わずに“投票行こうよ”って背中を押せるのか考える必要があるかな」
(学生)
「“推し”を作れば選挙に行くんじゃないかなって。そういう選び方とか何でできないんだろう」

(講師)
「推しが弱いんだね、出てる人たちの。投票も有料にしたほうがあがるんじゃないかな」

学生たちが考える“投票に行きたくなるコトバ”は?

そして、できあがった“投票率を上げるキャッチコピー”。全部で68個提案されました。
それでは、一挙に掲載します!!

① 投票したら、そばにいてあげる。
② 自分がいきたいか、どうかだ。
③ 週休5日になりますように。
④ ダサいことは悪だから。
⑤ ムシ歯治すのに10万円。
⑥ 帰り道、たんぽぽをみつけた。
⑦ 学費安くしてよね。
⑧ 選挙(あいつ)、さみしがってたよ。
⑨ 交通手段、車だけでは生きていけない。
⑩ 「選挙行った?」次に聞くのはあなただ。

⑪ 私も、そのひとり。
⑫ どうするべきなんだろう。
⑬ その金欠も、政治だよ。
⑭ 大人を黙らせろ。
⑮ 歳をとりたくない。
⑯ 関係ない。関係ない?
⑰ チャンスじゃん。
⑱ その時給でほんとうにいいの?
⑲ 遊べる庭がほしいだけ。
⑳ 予習なんていらない。

21 ちょっくら、行ってくら。
22 サンデー、参政、大賛成!
23 『2000万』貯められる?
24 親になるにも金がいる。
25 誰かと過ごす、投票日。
26 肉まん買いがてら。
27 18さい、超えた券について。
28 5分で変えられる日常。
29 ワンチャンあるかな?
30 ネットでさくっと調べてみよ。

31 オレ(投票箱)の中身、いっぱいにしてみてよ。
32 天気変えるより、カンタンじゃん。
33 詳しくても、詳しくなくても。
34 虹を見てハッピー、投票してハッピー!
35 一緒に行こう。
36 わりとすぐ終わる。
37 お金がない。投票いこうか。
38 安心してください。案内者います
39 上げよう!最低賃金

40 気持ちよく文句を言おう。
41 バカ者の投票率0%
42 投票、当然。おっさん、落選。
43 初投票、みんなで行けば怖くない。
44 周りが行ってるからで行ったっていいじゃない。
45 嘘つきを見破れ。
46 未来が白紙はやばいでしょ。
47 案外、かわいい人もいる。
48 やべー奴が、選ばれる前に。
49 大学行っても就職できないっておかしくね?
50 of the senior,by the senior,for the senior

51 箱推しも 単推しも大歓迎。
52 寄り道のセブンティーンアイス2本
53 だって、老い先長いから。
54 未来の私が殴りにきた。
55 ※顔で選んでOKです
56 スタバより簡単です。
57 投票率が上がったらどうなるの?
58 「どの議員推し?」
59 底辺国家日本でいいんですか

60 老働政治の自覚ある?
61 選挙の話を世間話に。
62 行かないは意思。知らないは恥。
63 白紙だって1票なんだ。
64 選挙を知るのも、また選挙。
65 若者が減っていく。1票が重くなる。
66 1万ツイートより1票。
67 投票は1日、効果は4年。
68 お前、それ、ゴミになるぞ。

選挙に関心のない学生に投票を促すものや、投票することは意外と簡単だということを伝えるもの、ちょっと刺激的なコピーなど多様なものが作られました。
みなさんはこの中で気に入ったものはありますか?

池端さんの本当の狙い

このテーマを決めた池端さんですが、キャッチコピーを作ることはあくまで目的のひとつで、真の狙いは別にありました。

池端宏介さん
「キャッチコピーを考えるってことは当然、本質を考えなければコピーは出てきません。その辺の問題意識を掘り起こしたいということは当然狙いとしてあります。選挙について話しづらいみたいなことがよく聞かれるので、フランクにおしゃべりできるような、そういう世代になってもらえれば最高だなと思います」

キャッチコピーを考えることによって、学生たちが選挙について考えるきっかけにしたいというのが、池端さんが一番願っていたことでした。今回参加したみなさんにとっては、選挙を身近に感じるよい機会になったのではないでしょうか。

今回作られたキャッチコピーの一部は今後、来年夏の参議院選挙に向けてWEBやSNSでの発信に加えて、ポスターにするなどして活用される予定だそうです。
これらのコピーをどこかで見かけた人たちが、「そういえば、選挙って…?」って周りの人と話すきっけかけになればいいですね。

NHKカメラマンが感じたこと

 今回のワークショップで学生のみなさんが考えたキャッチコピーですが、本当に多彩なものが多いと感じました。真正面から投票に行くことを呼びかけるものもあれば、いまの政治を批判するものやダジャレのようにクスッと笑えるものなど、おもしろいものがたくさんあり、私自身も選挙について考えさせられるものが多くありました。(最後の発表を撮影中、ずっと笑いながら取材していました…笑)。
池端さんも話されていましたが、今回作られたキャッチコピーがひとつのきっかけとなって選挙について周囲の人たちと話し合う機会が増えればいいなと思います。
この記事を最後まで読んでくださったみなさん、ぜひ周りの人と選挙について話し合ってみてください。

投票率考えてみた。〜Z世代が主役の未来〜

この記事を書いた人

NHK札幌放送局 濵本航大カメラマン
2014年入局。広島局→鳥取局を経て、昨年から札幌局にて勤務。
カメラマンですが、最近カメラの前に立つ仕事が多いです。

2021年11月25日

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