NHK札幌放送局

NHKのローカル番組がグッドデザイン・ベスト100を受賞した理由

ローカルフレンズ制作班

2022年10月7日(金)午後1時30分 更新


忘れもしない2022年8月19日。
私は自宅で一人ノートパソコンを開き、そわそわしながら13時になるのを待っていた。
その日は朝から落ち着かなかった。こんなに緊張しているのは自分だけだろうか、と思っていると、後輩から「ききききききょうですね!!!」とチャットが送られてくる。
良かった。どうやら私以上に緊張している人間がいるらしい。

――そして13時。
恐る恐るURLをクリックした数秒後、私は声にならない声をあげながらキーボードを叩き、局内のグループチャットに書きこんだ。

「ローカルフレンズ滞在記、グッドデザイン・ベスト100に選出されました!」

NHKの地方局では初めての快挙だ。
チャットにたくさんの「いいね」がつくのを見ながら、安どとも歓喜ともつかないため息が漏れる。
ローカルフレンズプロジェクトがグッドデザイン賞受賞を目標の一つとして掲げたのが2019年冬。2年越しの悲願が叶った瞬間だった。


ディレクターが番組を作らない⁈ 前代未聞のテレビ番組が生まれるまで


私はふだんNHK札幌放送局で広報の仕事をしている。
大学卒業後にメーカーに就職した後、NHKに転職し、現在は「ローカルフレンズ滞在記」をはじめ、さまざまな番組のPRを担当している。

「ローカルフレンズ滞在記」は、夕方のニュース「ほっとニュース北海道」(北海道ローカル)のなかで毎週木曜に放送しているコーナー番組だ。
NHKのディレクターやカメラマンが1か月北海道の各地域に滞在し、番組に応募してくれた地元の人(その名も「ローカルフレンズ」)に、知り合いを紹介していただきながら、人や地域の魅力を伝えていく企画である。

番組でとりあげるのは、従来のテレビ番組が扱わなかったような「そこに暮らしていないと気づけない物語」。例えばこれまでこんな放送を出してきた。

■ニセコにほど近い喜茂別(きもべつ)町には素通りしてしまいがちな小さな建物(車庫)があるが、実は無国籍料理を出すレストランである。シェフは気まぐれでメニュー表はない。面白がった隣の農家が料理に使うハバネロを育てはじめた話。
■札幌から6時間かかる乙部(おとべ)町と桧山(ひやま)エリアで、お米農家が営業しているフードトラックに乗せてもらうと、お寺でラップやボードゲームのイベントを開くお坊さん、東京と往復しながら夢を追うバンドマン、尺八奏者などに出会った話。
フードトラックで桧山地方を巡る、お米農家のローカルフレンズ・三上良介さん(左)とNHK札幌放送局の堀越未生ディレクター(右)


こんなニッチでディープな情報を、いったいどうやって探すのか。
実はこの番組、企画を考えるのも取材をするのも、全て地域の人と二人三脚で行っている。地域の人とNHKが一緒に番組を作っているのだ。

内容も変わっているが、作り方はもっと変わっている。

  • ローカルフレンズは公募制。
  • お坊さんや漁師、主婦、会社員などなど20組を超える多様な人々が参加(2022年9月現在)。
  • 番組で紹介する人や取り組みは、ローカルフレンズが考える。
  • 番組の方針はローカルフレンズとNHKが話し合って決める

更に番組の代名詞でもある、北海道の動物たちが楽しくあしらわれたキービジュアルも、NHKではなくローカルフレンズがデザインしている。道内で活躍するアートディレクター、イラストレーター、コピーライターが地域の宝を探す大冒険というコンセプトを表現してくれた。

アートディレクション 山崎啓太郎(江別市のローカルフレンズ) イラスト 坂本奈緒 コピーライト 若菜彩人


今回のグッドデザイン賞で評価していただいたのも、まさにこの「地域との共創」という点だった。
その地に暮らしている地元の人だからこそ知っているニッチな情報と、NHKの発信力をうまく組み合わせることで、地域活動をエンパワーしていく。それがローカルフレンズプロジェクトの提供価値であり、私たちがリデザインしてきた新たなマスメディアと地域の関係性だ。


持ち込み企画が深夜放送からレギュラー番組に!


そもそもこの番組はオホーツク出身の事業家・さのかずやさんの持ち込み企画から生まれたものだ。さかのぼること2年半前。真冬の居酒屋で手渡された9ページの企画書から全ては始まった。

そこに書かれていたのは、テレビ局が番組を作るという従来の図式を覆し、地域の人が主体となって番組をつくるというこれまでにないもの。企画書を受け取ったディレクターたちが企画に共感し、こうしてローカルフレンズプロジェクトは始まった。

暗中模索の中で始まったその企画は、「#ローカルフレンズ出会い旅」という名前で2020年3月にパイロット番組として深夜に放送。1年間で5本の番組を制作した後、2021年には「ローカルフレンズ滞在記」へとリニューアルし、現在はイベント展開を始めさまざまな広がりを見せている。

“NHKらしくない”と言われるこの番組が年間100本以上の放送を出すようになり、グッドデザイン賞受賞に至るまで、何があったのか。これまでの取り組みを、ローカルフレンズプロジェクトメンバーで振り返ってみた。


~ローカルフレンズプロジェクト 振り返り座談会~


<プロジェクトメンバー紹介>

さの かずや(ローカルフレンズの企画書を作成)
北海道遠軽(えんがる)町出身。ローカルフレンズプロジェクトの生みの親。博報堂、情報科学芸術大学院大学(IAMAS)、株式会社quantum、フリーランスを経て、2020年に北海道札幌市にて株式会社トーチを設立。札幌市と故郷のオホーツクエリアを行き来しながら、「どこに住んでいても、つくってゆかいに暮らす」という目標を掲げ、さまざまなメディアやコミュニティを絡めた事業開発・ブランド開発を行っている。猫アレルギー。
塩崎 一貴(中標津(なかしべつ)のローカルフレンズ)
通称しおさん。標津高校中退、有朋高校通信課程卒業。塩崎ボデー(有)に入社。会社員をしながらDJをはじめ道東中心に活動。2018年頃から町作りに興味を持ち、「雑談ラウンジ」という町民がフラットに対話できる場をプロデュース。2020年「ローカルフレンズ出会い旅」のフレンズ公募を知り関わることになり2021年ローカルフレンズ出会い旅中標津編をプロデュース。その後、コミュニティ放送「FMはな」のパーソナリティーや地域のイベント「ひろばカフェ」の企画など街づくりに携わる。
大隅 亮(NHK札幌・制作担当)
静岡県三島市出身。2008 年、NHK にディレクターとして入局。「ノーナレ」や「プロフェッショナル子ども大学」の開発に携わった後、2019年から北海道で「ローカルフレンズ」「シラベルカ」「もやカフェ(帯広局)」を企画・開発。童顔だが 2児の父。
富浦 麻穂(NHK札幌・広報担当)
このnoteの筆者。北海道札幌市生まれ、北広島市育ち。2015年に総合電機メーカーに入社。人事業務を4年間担当した後、2019年12月にNHKに入局。札幌放送局企画総務部を経て2020年9月より広報・事業部に。「ローカルフレンズ滞在記」をはじめさまざまな番組のPRや取材対応、NHK北海道のTwitter運用などを担当。


目指すのは番組づくりではなく地域づくり


ローカルで活動する。ローカルのことを考える。
そう聞くと地元が大好きな人たちの話だと感じるかもしれない。
今回の座談会に参加している4人のうち、北海道出身者は3人。しかし私たちは地元に愛着を持つどころか、むしろ劣等感を抱いてずっと生きてきた。そこには北海道に独特の、ローカルの空気感がある。

しおさん(ローカルフレンズ):そういえば中標津や遠軽だと昔はポケモン放送してなかったよね。
さのさん(ローカルフレンズの企画者):そうそう。北海道ではテレビ東京系列が見られない地域が多かったから。だからいとこにビデオテープを録画してもらって、遠軽に来るときに持ってきてもらって見てました。
大隅(NHKの制作担当):えっ! 僕の地元(静岡)だと、ポケモン見てないというのは考えられないですね。
さのさん:みんなが見られるものが見られないっていう特殊な環境にいると、劣等感を感じることが結構あって、地方に住んでいたからこそ情報に飢えるようになったっていう話もよく聞きますね。
しおさん:ある種、抑圧された中で幼少期を過ごしてきたから……。俺、東京に住んでいたらこうはならなかったなっていつも思うんですよ。
富浦(NHKの広報担当):北海道は心理的にも距離的にもさまざまな壁がありますよね。地方に住んでいると札幌に出ることにも壁があるし、さらに北海道を出ようと思うともっと壁がある。
大隅:そうなんですね。静岡だと関東と地続きだし電車に乗れば東京にも行けるから、そういう感覚はなかったですね。確かにそれは北海道ならではかもしれない。


都会では当たり前のように手に入るものが地方では手に入らない。そういうことは多々存在する。
ローカルにしかない美しい景色や穏やかな時間がある一方で、ローカルに生まれたことで何かを諦めたり手放したりする人もいる。それは学びや体験を得る機会であったり、情報収集の手段であったり、人それぞれだけれど、地方で暮らすことの難しさとも言える。
一度北海道を離れて東京で就職したさのさんも、地元に対する複雑な感情を抱いていた。ローカルフレンズプロジェクトの根底には、そうしたさのさんの想いがある。

さのさん:東京の六本木と、とある地方の小さな町とでは、生まれによる差ってどうしてもあるじゃないですか。大人になれば自分の意思で地元から逃げ出せることはあっても、それでもその差は必ず存在する。
僕は東京で働いていた時に、自分は遠軽という地域で苦労して育ってきたけれど周りはそうではなくて、どうしてこんなに地域間格差があるんだろうと思ってきた。今そうした地方に住んでいる人だったり、これから地方で育っていく人が同じ目に遭わないといいなと思います。

もし、地方に暮らしながら困難を感じている人の近くにローカルフレンズのような人たちがいたら――。
ローカルで活動している人が増えて、彼ら彼女らの取り組みが広く知られていくことで、「自分が住んでいる場所って良いところなんだ」と捉え直す人が増えるかもしれない。

北海道の各地域では、都会に比べて新たな活動を始め、継続することが困難だ。特に札幌都市部を除く地方は、全国的に見ても人口減少率が非常に高く、そもそも地域活動を担う人材が不足しているということなどさまざまな要因がある。
だからこそローカルフレンズプロジェクトが果たすべき役割は、良い番組をつくることではなく、地域活動を支えることだと考えている。
「あらゆる人が地域活動をしやすい社会へ」――それが私たちの目指すビジョンだ。


テレビっぽさからの脱却と、地域の日常を丁寧に描く覚悟


さのさんが持ち込んだ企画が番組として初めて形になったのは2020年3月。タイトルは「#ローカルフレンズ出会い旅 #道東は世界一な件」。
とはいえ初めからうまくいったわけではない。当時の話をさのさんに聞いてみると、「思い出したくないくらい大変でしたね」と苦笑が返ってきた。

実は企画を進め始めた当時、NHK内ではこの企画に好意的な声ばかりではなかった。
テレビ局ではなく地域の人が主体となって番組をつくる。ディレクターが取材を行わず、構成も立てずにロケに出るなんて番組制作の常識からはかけ離れている。

さのさん:テレビ番組だからテレビっぽい撮り方になるのは当たり前なんですけど、僕たちはそうじゃない形を求めていて、最初はすごく大変でした。地域の方にもNHKの方にも負担をかけてしまう申し訳なさもありました。
大隅:そういう文法がないっていうか、NHKはそういうカルチャーじゃないですからね。制作側からしたら何を目指しているかわからない苦しさが最初の頃はありました。

そんな中で一つの転機となったのが、2020年12月の「フレンズミーティング」だ。
ローカルフレンズプロジェクトでは、毎月ローカルフレンズとNHKとで番組の方向性を相談するミーティングを開催している。その中でフレンズたちから発されたのは、

「テレビはいつも同じ人ばかりとりあげる」

という言葉だった。
確かにテレビ局が地域をとりあげる時、土地勘もなく取材時間も限られる中で、注目されやすい人に取材が偏りがちになってしまうことは多くある。その結果、画面に現れるのは決まって「地域で目立つすごい人」で、それを見るたびに地域の人は「また、あの人か」と思う。

だからローカルフレンズプロジェクトでは、有名人をとりあげるのではなく、あまり知られていなくても豊かな暮らしを紹介していきたい。こうしたローカルフレンズたちの思いを受けて、地域に暮らす人々の日常をより時間をかけて丁寧に描こうと始まったのが、「ローカルフレンズ滞在記」だ。
地域に1か月間滞在する。それは私たちにとって、わかりやすい面白さを求めるのではなく、地域と共創して番組を作るという覚悟であり、全く未知への挑戦だった。


「この村には何もない」と言っていた1人の主婦が番組をプロデュース


これまでの取り組みを振り返る中で、私たちが特に印象に残っているのが、2021年9月に放送した「ローカルフレンズ滞在記 西興部(にしおこっぺ)編」だ。

札幌から車で4時間ほどのところにある、オホーツク管内の人口約千人の小さな村・西興部にしおこっぺ村。ローカルフレンズに名乗りを上げてくれたのは地元在住の主婦、髙橋啓子さんだった。4男1女の母親で、スコップを三味線に見立てて楽器のように演奏する「スコップ三味線」の奏者でもある。

ローカルフレンズ・髙橋啓子さん


実は髙橋さん、ローカルフレンズ滞在記に「間違って応募した」とのこと。
テレビクルーが来て村を紹介してもらえるのだろうと思っていたら、「あなたがプロデュースするんですよ」と言われて「どうしよう」となったそうだ。
そんな髙橋さんを支えたのは、周りのローカルフレンズたちだった。

髙橋さんがローカルフレンズに応募してくれてから、実際に放送を出すまでには約1年間かかった。
初めは「うちの村は小さい村だから何もない」と言っていたのに、仲間たちの激励を受けながら番組作りに関わるうちに、自分でも知らなかった村の魅力に気づき始め、ローカルフレンズたちからは「母さん」と呼ばれ慕われるようになり、髙橋さん自身がどんどん変わっていったように私たちには見えた。

大隅:放送の最後に髙橋さんが「皆さん、私に会いに来てください」と言った姿を見た時に、すごく感動しました。地域を興すというのは、何かの能力がある人とか何かを成し遂げた人だけじゃなくて、髙橋さんのようにごく普通の暮らしを営む人が、その担い手になるべきものなんだなと。

このプロジェクトでは、「ローカルフレンズ滞在記」をプロデュースしてくれた人には、その後も「ローカルフレンズニュース」(夕方のニュース「ほっとニュース北海道」(北海道ローカル)で毎週金曜に放送)という形で地域のその後を伝え続けてもらっている。
ディレクターが滞在した1か月間というのは、その地域にとってはごく短い期間でしかないので、その後どう変化があったかを発信するための取り組みだ。

髙橋さんもローカルフレンズ滞在記の放送が終了してから、すでに2本の「ローカルフレンズニュース」を担当。進化を続ける西興部にしおこっぺ村のいまを伝え続けてくれている。

オレンジ色の建物で統一された、まるで絵画のような西興部村


生まれたからには手放せない地元で、これからも生きてゆく


そして番組を振り返る中で忘れてはならない存在がもう一人。今回の座談会にも参加している中標津町の塩崎一貴さん(しおさん)だ。

このプロジェクトの初期の頃から参加しているメンバーで、2021年放送の「#ローカルフレンズ出会い旅 #中標津ではじめてみた件」をプロデュースしたほか、「ローカルフレンズニュース」でも2022年9月時点で既に5本の放送を出している。
これまでで印象に残っていることを聞くと、「#ローカルフレンズ出会い旅」でのインタビューだという。

しおさん:番組の中で瀬田宙大アナウンサー(NHK札幌放送局)のインタビューを受けた時に、今まで言ってこなかった地域への想いが引き出されて……。
大隅:しおさん泣いてたんだよ。
しおさん:聞きに来ていたさのさんも泣いてましたよ(笑)。
さのさん:あれは泣けました。
しおさん:ふだん地元では町に対するネガティブなことはあまり言えないけど、ローカルフレンズプロジェクトの活動を通じて、そういうマイナスの部分も他のメンバーと共有できたっていう喜びや感動がありました。もはや地域ドキュメンタリーですよね。
放送で地域への想いを語るしおさん


もともと地元・中標津が好きではなかったしおさん。年齢を重ねる中で地元を変えられないのかなという漠然とした気持ちを抱くようになり、最初に始めたのが「雑談ラウンジ」。町内のゲストハウスで町の人々の“小さな声”を聴く取り組みだ。

大隅:しおさんが「中標津でも自分の趣味ができる、豊かに暮らしていけるってわかったら若い人たちも帰ってきやすいと思う。だから自分は地域の受け皿になる」って話していて、その演説を聞いた時に、「ああ、しおさん覚悟決めたんだな」って思いました。
しおさん:演説って言わないでください(笑)。生まれたからには手放せない地元で、自分はこうやって活動していくんだっていう想いを表明したんです。それがきっかけで地域のために何かすることやメディアを使って発信したりするのが好きな人間だとみんなに知れ渡って、それ以来、潮目が完全に変わりました。

その言葉通り、それからの塩崎さんはすごかった。
地元のFMラジオ局でパーソナリティーを務めるようになり、町役場の会議に呼ばれるようになり、そして2022年9月には、約2000人が集まる大規模なイベントを手掛けるまでになった。

牧草ロールに絵を描いたり、全道から集まったアーティストやDJたちが音楽で盛り上げたりと、中標津町の広場を活用したイベントには多くの親子連れが来場し、その様子は地元の新聞にもとりあげられた。
ローカルフレンズプロジェクトをきっかけに、こうした新たな取り組みがいま、北海道の各地で生まれている。

しおさんがプロデュースしたイベント「ひろばカフェ」の様子



地域で活動する人たちの背中を押し続ける ~ローカルフレンズプロジェクトの役割と今後~


地域で生きる人が活動しやすい社会をつくりたい。そう思って2020年から取り組んできたローカルフレンズプロジェクト。では、その放送は、道民のみなさんにはどう受け取ってもらっているのだろうか?

2022年、私たちは北海道在住の約3,000人を対象にアンケート調査を行った。

まず「ローカルフレンズ滞在記」のブランドの浸透度を見てみる。回答してくれた人を<札幌><地方都市><過疎地>の3区分にしたところ、興味深いデータが現れた。都市部より地方部でこの番組が知られ、支持されていることが分かったのだ。さらに番組で滞在した地域に限って見てみると、半数以上の人が番組を知っているという結果が出た。

地域区分ごとの番組認知率
滞在地域の番組認知率


加えて、番組視聴後の変化についても尋ねてみた。
すると番組を見た50%の人が「地域により関心を持った」「地域活動を新たに始めた」と回答。特に20代男性の3割が「地域活動を新たに始めた」と回答したことがわかった。地域の人とNHKで作る番組は、北海道の地方部に浸透し、地域活動を後押しできていることが確認できたのだ。

この2年間を通して少しずつ番組が認知され、ローカルフレンズプロジェクトをきっかけに各地域でさまざまな活動が生まれていることはとてもうれしいことだし、この結果に正直私たち自身も驚いている。
今回のグッドデザイン賞受賞を機に改めて今後の方向性を考えた時、やはり必要なのは「背中を押し続けること」だと私たちは思う。

そしてそれは必ずしもローカルフレンズプロジェクトだけが担う必要はないだろう。全く別のメディアでも企業でも自治体でも良い。北海道――そして日本の各地でそうした背中を押す取り組みが生まれることで、社会はより良くなるはずだ。そして同時に私たちは、このプロジェクトを通して得た経験や手法を社会に還元していかなければならないとも感じている。

ローカルフレンズプロジェクトで培われたネットワークは、今後もずっと生き続ける。
今まで1人で活動してきた人たちを“線”で結び、結ばれた線はやがて“面”になる。そうやって人と人の繋がりをつくりながら地域活動をデザインしていく。それが私たちがこの2年間かけて取り組んできたことだ。
「あらゆる人が地域活動をしやすい社会へ」。ローカルフレンズプロジェクトが掲げるビジョンは、これから先も変わることはない。私たちはこれからも、地域で活動する人びとの背中を押し続ける存在でありたいと思っている。


2022年10月7日
NHK北海道 ローカルフレンズプロジェクト
広報担当 富浦 麻穂


■ローカルフレンズ滞在記HPはこちら
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