NHK札幌放送局

江別の礎を築いた 古き良き“条丁目”

ローカルフレンズ制作班

2022年1月20日(木)午後4時07分 更新

ローカルフレンズ滞在記も早くも3週目。江別生活を続けるうちに、食事や買い物で行く場所、週末に行く近くの銭湯など生活パターンが確立され、徐々に生活の礎が出来てまいりました。そこで今回は、江別で最も早くに発展し、江別の街の礎を築いた江別駅前を取材しました。

この辺りは、江別港を中心に製紙業で栄えた地域。この場所は“条丁目”と呼ばれており、かつてはかなり栄えていたのだとか。この街を歩いてみると、学ぶべき礎をたくさん見つけることが出来ました。

早速、フレンズの山崎さんが連れて行ってくれたのは、SOUPさんというスープのおいしいお店。運動不足に偏った食事、今の自分に足りないものは、努力でも才能でもなく、野菜だと感じていたので、野菜を摂って体の礎を作ろうとお店に向かいました。

注文したのは、グラタンとサラダ、ミネストローネのランチ。聞いていた通りの野菜の量。一応種類を確認していったのですが、私の知っている野菜は全てここに入っていました。質・量ともに最高で、野菜を口に運ぶほどに、体が喜んでいる声が聞こえてきました。

102年前に建てられた元銀行を改装して造られており、店内の随所に銀行の跡が残されています。

時間が止まったようなレトロな空間に思わず、江別が栄えていた頃の思い出も蘇ってくるんじゃないかと思いましたが、さすがにそんなことはありませんでした。

店主の境珠美さん。境さんは2年前にこのお店をオープン。ここに来る前は赤井川村でお店をしていましたが、知人の紹介でこの建物を訪れたとき、ここでお店をやってみたいなと直感的に思ったのだとか。江別の良さは、周りの人が優しいこと。冬の間、やむを得ずお店に来られないときも、近所の方が除雪をやってくれていたり、コロナで経営が厳しいときも気にかけてくれたり。どこよりもここが落ち着くそうで、しっかりこの場所に礎を築いていらっしゃいました。

続いて向かったのは、APPLEさんという喫茶店。店主の原利文さんは、デザイナーを50年以上続けており、フレンズ山崎さんの先輩にあたります。
原さんがお仕事を始めたころ、江別にはデザイナーという職は浸透しておらず、商店街のチラシやポスターなどのデザインはほぼ原さんに回ってきたそう。原さんこそ、江別のデザインの礎を築いた偉大な方だったのです。

かつて原さんは観光協会でも仕事をしており、江別最大のイベントの1つである“やきもの市”のデザインなども担当されていました。焼き物の物販から、レンガドミノという名物企画まで、毎年数万人が集まるという大きなイベントです。

いい仕事してますねぇ。

これは今の江別駅前公園の図面。何気なく見ていた江別駅前も、実は原さんのデザイン。現在、山崎さんもここでイルミネーションをデザインしており、原さんのデザインとは知らなかったらしく、生き別れた兄に出会ったような感激ぶりでした。

昔の条丁目の写真を見たいというと、1枚だけあるということで見せて頂きました。会社が立ち並び、この地域が繁盛していた様子が伝わってきました。車も年代を感じさせ、1枚だけでも十分、この街のかつての賑わいを感じることができました。

しかし、そんなことよりも目に付いたのは、道路の真ん中で寛ぐハイセンスな原さんご夫妻の存在感。おしゃれは足元からとのことで、僭越ながら、お二人の靴をファッションチェックさせて頂きました。原さんは、使用感が逆に渋さを引き立てているブラウンの革靴。さすが、おしゃれです。そして奥様の履物を見てみると、こちらはなんと、衝撃の黄色スリッパ。ラフなのに上品、僅差で奥様のスリッパに軍配があがりました。洗練されたお二人の足元からも、江別のデザインの礎がしかと感じられました。

最後に向かったのは、放送でも紹介する「ドラマシアターども」。
“どもさん”の愛称で親しまれる安念智康さんと、“がまさん”でおなじみの優子さんが営む喫茶&小劇場です。建物は築100年の郵便局です。

そんなどもさんの喫茶店でコーヒーを飲んでいると、まずやってきたのはトレンディな男性。ども歴は10年とのこと。

この日は鍼灸師さんに針治療をしてもらったらしく(どもさんには定期的に鍼灸師さんが来ます)「しゃべりのツボを刺してもらったから、調子がよい」といきなりのホームラン宣言。試しにローカルフレンズのポスターを渡してみたところ、ポスターの山崎さんと同じ顔をするという、しゃべりとは全然関係ない部分で会場を沸かせていました。さすがの調子の良さを見せてくれました。

こちらはども歴30年の役者のお二人。30代から役者をスタートし、そこから長年活躍してきた看板女優のご両人です。気になったので「ちなみにどんな役が多いんですか」と尋ねてみると「最近だとサケとかかな」「そうね、カモメとかもあったかな。あとは虫?」とのこと。思っていた答えとは違いましたが、やはりお芝居というのは長く厳しい下積みが必要なんですね。今後の飛躍を願ってお別れしました。

やはり江別で最初に栄えた街、あらゆるものにこの町の礎を感じることが出来ました。

2022年1月20日

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