NHK札幌放送局

スヌーズレンです!

NHK釧路放送局

2022年1月20日(木)午後7時49分 更新

新年初!ブログです。ことしもよろしくお願いいたします😊 私、実は2021年に置いてきてしまったものがあります。昨年、11月9日の『ほっとニュース北海道』の中継でお伝えした「スヌーズレン」の施設について、放送後ブログを書いていなかったんです🙇改めて、中継の中ではお伝えできなかった「真っ暗な部屋」も含めて、ご紹介します! 

◇子どもたちの癒しの場!

お邪魔したのは、釧路市内にある「音と光の森 ルミネ」です。去年10月にオープンしたばかり。

ここは、簡単に言うと、お子さんの「リラックス」に特化している施設なんです。子どもたちが過ごす場所は大きく分けて4つ。全体的に薄暗い空間になっています。まず、室内に建つ「ゲル」というテント2つをご紹介します。

それぞれ、森をイメージした「ネイチャー」と海をイメージした「アクア」の内装になっています。
中には様々な道具があり、全て子どもたちがリラックスできるように、と考えられたものです。

こちらは「バブルチューブ」と呼ばれるもの。

「ネイチャー」の部屋にあるものは、センサーが付いていて、手で軽く触れるだけで自分好みの色に変えることができるんです。力が弱いお子さんでも楽しむことができます。
また、水の泡の振動が心地よく、このチューブに抱きつくと“落ち着く”というお子さんもいるそうです。

次は「サイド・グロー」。

細いチューブの中を光の流れが伝わっていき、自由自在に曲げて遊ぶことができます。頭の上にかぶせて髪の毛のようにしたり、腕に巻きつけたりして、遊ぶお子さんが多いそうです。

続いて3つ目の場所、テントの外をお見せします。みんな大好き!クッションコーナーです。ここで、クッションに乗って遊んだり、休んだり…思い思いに過ごしているそうです。

4つ目、最後の場所は「ブラックルーム」です。明るい場所が苦手というお子さんや、集中力を高めたい時におすすめだそうです。

部屋の中には、暗い場所でも光る材質を使った紙芝居や折り紙などがあります。
照明が暗いことで、“自分だけの空間”と感じられ安心できるお子さんもいるということです。

◇スヌーズレンとは?

ここまで紹介してきたそれぞれの空間は、「スヌーズレン」という考え方に基づいて設けられています。
「スヌーズレン」は、1970年代にオランダの障がい者施設で生まれました。薄暗い中で、音や光で五感を穏やかに刺激することで、リラックスして過ごせる空間のことを言います。

今回ご紹介した施設、現在、利用できるのは18歳までの子どもたちです。このような施設がまだまだ少なく、受け入れられる人数にも限りがあるため、まずは、障がいのある子どもたちに利用を制限しているとのことです。
「スヌーズレン」は、障がいの有無にかかわらず多くの人にリラックスしてもらえることが、最近の研究で分かってきているそうです。将来的にはたくさんの方が自由に利用できるよう、『このような施設が増えたら嬉しい』と施設の方は話されていました。

中継の当日は、施設を利用しているという小学2年生のお子さんとお父さんが協力してくれました。
利用している際の安心している表情がとても印象的でした。『この施設に来るのが楽しい』とたくさんお話してくれましたよ。

右からお父さん、利用者のお子さん、施設の管理者の大久保美香さん、私です。
撮影時にカメラがたくさんあって、みんなの視線が同じ方向を向いているものが一つもありませんでした😅

大久保さん
「コロナ禍で外出できない子や天候の変化などで体調を崩す子もいるので、オープンを予定よりも半年ほど早めました。日々頑張っている子どもたちが落ち着ける場所にしたい。力を抜いて過ごせる場所を提供していきたいです。」と話されていました。

とても安心する、心落ち着く空間でした。こんな施設がたくさん増えていくといいですね(*^^*)

2022年1月20日(木)

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