21日朝、石狩市と札幌市東区でヒグマのような動物を目撃したという通報が相次ぎ、警察が巡回を強化するとともに付近の住民に注意を呼びかけています。
21日午前7時50分ごろ、石狩市八幡4丁目の小学校の近くで散歩中の女性から「クマのような動物を見た」と110番通報がありました。
女性は、100メートルほど先で大型犬くらいの黒っぽい動物が歩いているのを見たと話しているということです。
警察によりますと、現場付近では去年もクマの目撃情報が寄せられていました。
また、午前4時20分ごろには札幌市東区でも、「クマのような動物が歩いている」と新聞配達員の女性から警察に通報がありました。
現場は北13条東12丁目の住宅地で、市の教育委員会によりますと、付近の小中学校あわせて6校が登校時間を2時間ほど遅らせる対応をとったということです。

札幌市の住宅地でクマの目撃通報があったのは、19日と20日に目撃が相次いだ北区あいの里に続いて3日連続です。
今のところ、いずれの現場でもクマの個体は確認されておらず、足跡やふんなどの痕跡も見つかっていないということですが、警察は冬眠から覚めたクマが行動範囲を広げている可能性があるとして、付近の住民に注意を呼びかけるほか巡回を強化するなどして警戒にあたっています。

クマのような動物の目撃情報があった東区の近くに住む70代の男性は、「ゴミ捨てに行ったとき近所の人に聞いて知りました。いい気持ちはしないですね。去年も東区でクマが出たので、身近になっているのだと感じます」と話していました。
また、犬の散歩をしていた近くに住む70代の女性は、「今知りました。クマに出くわして犬が襲われたら困るので、もう帰ります」と話していました。
2022年4月21日
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