NHK札幌放送局

外国人観光客の入国再開方針 函館でも期待高まる

道南web

2022年5月27日(金)午後3時22分 更新

政府は6月から外国人観光客の受け入れを再開することになりました。 観光目的での入国が再開されれば、およそ2年ぶりとなります。 外国人にも人気の函館市ではすでに受け入れに向けた動きが出ています。 

台湾の観光客に人気だった店は

函館市の観光名所、函館朝市で果物やイカの加工品などを販売している商店は台湾のガイドブックで紹介されたことなどから台湾の観光客に人気を集めていました。

店は中国語に加えタイ語に対応したホームページを作っていて、売り上げはおよそ7割が
台湾などからの観光客によるもので、店の名物の「さきイカ」が人気を集めていました。
しかし、店の売り上げは新型コロナの影響でおよそ8割減少したということで外国人観光客で再び店が賑わうことを願っています。

カシメ水産 亀澤修社長
「数年前から外国人の方に、特にうちの店では台湾の人とタイのお客が多いものですから、言語を対応できるようなホームページを作っています。今までお世話になっていた台湾やタイからの観光客がまた戻ってきてくれることを期待しています」

函館では外国人観光客受け入れ再開に向けた動き

函館市に20年以上住む韓国出身のシン・ドウファンさんは市内で飲食店を経営するかたわら、新型コロナの影響で減少したインバウンドの回復を見据えて、ことし1月、主に韓国人を対象にしたツアーなどを企画する会社を設立しました。シンさんによりますと、韓国では登山やハイキングなどアウトドアがブームで山や湖など豊かな自然がある道南地域は韓国人に魅力的な観光地だということです。

会社のホームページではこうした自然の中で過ごしながら函館市の夜景を見たり地元の食を楽しめることができる長期滞在型の旅行プランなどを掲載しています。

またシンさんはツアーの企画にあたって地元の自治体や観光協会などにも協力を呼びかけていて、
この日は函館市に隣接する七飯町の杉原太町長と面会し、町内の大沼国定公園の自然環境を生かして韓国人観光客を誘致することで協力していくことを確認しました。

シンさんは早ければ来年にもツアーを始めたいということです。

シン・ドウファンさん
「今後は外国人の観光客も増えると思うので、しっかり準備をして受け入れ態勢を整えていきたいです」  

食文化に対応する飲食店も

函館市の飲食店では外国人観光客の受け入れを再開した際に多様な食文化に対応できるように「ビーガン」と呼ばれる菜食主義者でも食べられる料理を提供することにしています。「ビーガンカレー」は肉の代わりに大豆を使用していて、具の野菜も炒める際には動物由来の成分が入っていない油を使用しているということです。
店ではことしに入って店のメニューに英語表記も追加しました。

「ビーガン」は、欧米を中心に増えてきてるということです。

魚まさ五稜郭総本店 髙野信子
「インバウンドで外国人のお客が増えてくるので、受け入れの準備を今から進めていきたい」

函館大学では

こうした外国人観光客の食文化に対応しようという動きは市内で広まっていて、函館大学では飲食店にビーガンやベジタリアン向けのメニューを提案する活動を行っています。

これまでに3店の飲食店で提案したメニューが提供されていて、こうした飲食店をさらに増やそうと学生たちは北海道観光振興機構などと今後のメニュー開発などについて協議しています。

この中で学生からは
「函館に住んでいるムスリムの家族が豚肉を食べられず困っていたのでそうした人たちでも気軽に入れる飲食店を増やすべきだ」といった意見が出たほか、
北海道観光振興機構の担当者からは「継続的にビーガン料理などを出す店を増やすためには利益にも注目して行いたい」などと意見が交わされました。

函館大学 藤原凛 准教授 
「外国人観光客はこれから間違いなく増えてきます。食は北海道の最大の財産なので外国人観光客の多様な食文化を受け入れられる体制を整えていきたい」

取材:鮎合真介 奈須由樹(NHK函館)

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