NHK札幌放送局

認知症の“駆け込み寺”

ほっとニュースぐるっと道東!

2022年5月27日(金)午後4時11分 更新

2025年には全国で65歳以上の5人に1人が認知症になると予測されています。(厚生労働省調べ)
そうした中、釧路市の病院が認知症の悩みを無料で相談できる外来を設置。 釧路根室地域では初の取り組みを取材しました。


認知症看護外来とは

釧路赤十字病院です。
ことし4月、認知症の悩みを相談できる外来を新設しました。

「認知症看護外来」です。
認知症が気になる本人はもちろん、
家族や高齢者施設の職員など、周囲の人も相談できるのが特徴です。
しかも料金は無料

認知症看護に精通した看護師が常駐し、
心理的なケアや介護制度のアドバイスを受けられます。

同居する母親を連れて受診に来た夫婦。
3年ほど前から母親の様子を気にかけていたといいます。
外来は母親への問診から始まりました。
この日は認知症看護認定看護師の道見朋香(どうみともか)さんが相談に応じました。

道見さん
「忘れっぽくなる回数増えたかなとかは?」

70代母親
「それはあります。ちょっとやっぱり年齢かな、忘れてきているなっていうのはありますよ」

問診が終わると、母親に席を外してもらい、夫婦から話を聞きます。
すると、どこにも相談できなかった日々の悩みが。

道見さん
「家事とかが難しくなってきている?」

義理の娘
「鍋に火をかけるんですけど、自分がかけたことも忘れるし、なんで鍋をかけたのかも忘れちゃう」

「30万円ほどお金を借りていたみたいで。借りたことすらも分からないし、なんで借りたかも分からない」

悩みを聴き取ったうえで道見さんからは次々とアドバイスが。

道見さん
「物忘れを起こしている人は、その時その時が新鮮。こちらもイライラする気持ちがあると思うんですけれど、一呼吸おいて新鮮な気持ちで関わっていただくところことが大事ですね。」

「少しでも解決できるように医師に検査をしていただいて、(認知症の)診断がついたらお薬の治療をしていくというふうにしましょう」

1時間に及んだ相談。
1週間後、医師の診察を受けることに。

認知症の治療に向け、一歩踏み出せたことに夫婦は

息子
「物忘れとか認知症とか、本人がいちばん否定的だったので。『私は大丈夫』って。素直に受けてくれるような姿勢を見せてくれたので、それがいちばん良かったかな」

義理の娘
「今までずっと誰にも相談できなかったので、どうしようかっていう不安があったんですけど、人に話すということがどれだけすごい力になるのかっていうのがわかったので、すごくよかったです」

家庭内で抱え込みがちな認知症の悩み。
まず、気軽に打ち明けられる場所として利用して欲しいと道見さんは考えています。

「(家族は多くの場合)物忘れが気になっているんだけれども、本人に言っても受診したがらないとか、介護で困っているが、どういったふうに介護したらいいのかっていうのがわからなかったりする」

「医師にはなかなか言いにくかったり、あと受診時間とかも限られていると思うので、気軽にいろんな人に来ていただきたいと思います」

十勝・釧路・根室地域で認知症に関して相談したい場合、下記のような窓口があります。

※2022年5月27日現在

シリーズ「介護医療 明日へ…」これまでの記事はこちら
▶道東の介護現場で何が
▶道東介護職員座談会


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