タテ(家族や先生)でもヨコ(友だち)でもない“ナナメの関係”で、普段はちょっと話しにくい悩みや夢をゆるーく語り合う「ラジオ #ナナメの場」。
第4回は「夢中」をテーマに、NHK帯広放送局から生放送でお送りしました。
リスナーのみなさんが寄せてくださったおたよりを、MCのずーちゃん・ゆりなさんが読みながら、あれこれとおしゃべりする「#ナナメの場トーク」のコーナーです。
放送日:2022年2月20日
(#ナナメの場 ホームページはこちら)
【ラジオ #ナナメの場 MC】
水野莉穂(ずーちゃん) … 写真中央
紅茶の喫茶店アグラクロック オーナー。2017年北海学園大学を卒業して半年後、生まれ育った恵庭市で喫茶店をオープン。“自分が好きなじぶんで居られるところ”を大切にした場づくりを通して、輪づくりをしている。
今後は、田舎暮らしを通して、季節と暮らしながら遊ぶ場づくりを計画中。
まえだゆりな … 写真左
北海道函館発のうたうたい。 つまずきながらもまっすぐに生きるうたをうたう。日本や海外の子どもたちとの曲作りワークショップ、演劇やダンスチームとのコラボなど、表現をすることの可能性に挑戦。2018年車で日本一周”my way tour”、2019,2020年度NHKほっとニュース北海道ED曲、現在FMいるか「サウンドセレクト」番組DJ担当。
【進行】
神門光太朗アナウンサー(NHK帯広放送局) … 写真右
絵を描くことに夢中!
神門アナ:「#ナナメの場トーク」のコーナーです。今回は「夢中」をテーマに投稿を募集しましたが、まず高校生の「うっちー」さんから「絵を描くことに夢中です」とメールが届きました。うっちーさんは高校生なんですね。絵を描くことが好きだと書いて下さってます。
ラジオネーム「うっちー」さんからのおたより
こんにちはーうっちーです!今夢中になってることは「絵を描くこと」です。
絵を描くことが好きで、中学校では美術部に入っていました。高校では美術部には入りませんでしたが、美術の授業を選択したり、友達の誕生日に色紙を描いたりしています。つい最近、また友達へ色紙を描きました。いつもは色鉛筆とペンで描いているところを、今回は絵の具で描こう!と思い小学校で使っていた絵の具を出すと、保育園で使っていた「クレヨン」が出てきました。懐かしさを感じながらクレヨンを使ってみると、、、
神門アナ:うっちーさんと電話がつながっています。この先聞いてみましょう。
ずーちゃん:うっちーさん、クレヨンを使ってみてどうだったんでしょうか?
うっちーさん:クレヨンは思った以上に描きやすくて。小さい子って、いろんな色が使えるっていうのがクレヨンの楽しさだと思うんですよ。だから白色っていうのを使わなかったんですね。でも今になってみると、白色がハイライトになって使いやすくて、自分の中で革命が起きた感じになって。
ずーちゃん:また面白さにハマっていったんですね。実は最初に紹介した、私の今作っているおうちに、うっちーさんがお手伝いに来てくれたことがあったんですけど、その時に実際にその色紙を見せてもらったんですね。あの見せたもらったやつですか?うっちーさん。
うっちーさん:いや、あれはペンで描いたやつです。
ずーちゃん:あれはまだクレヨン使ってなかったですよね。見せてもらった時にすごくキラキラしてお話ししてくれて、もうそれを聞いている私もめちゃめちゃワクワクしてきて、夢中って何か誰かにパワーを届けるものなんだなぁとその時に感じました。私もうっちーさんからパワーをもらいました。
ゆりなさん:友達にプレゼントをしているってことなんですか?
うっちーさん:そうですね。
ゆりなさん:すごい嬉しい、もしもらったら。素敵ですね。どんな反応をもらいますか?いつも。
うっちーさん:高校入ったからやり始めたんですけど、最初はすごい「えー、そんな描いてくれるの?」みたいな反応で、今はもう当たり前みたいな。でもみんなは喜んでくれます。
ずーちゃん:絵に向き合ってる時間は、ずっときっとその子のことを考えているから、その時間も含めてきっともらった子としては嬉しいだろうなぁって思いました。
神門アナ:これまで何枚くらい作品は出来上がっているんですか?
うっちーさん:色紙は15枚くらい。
ずーちゃん:すごい、そんなすぐ描けるものじゃないですよね。
神門アナ:でも、それって描いたものは自分の手元には残らないってことだよね?
うっちーさん:でも、もらってくれた人が部屋に飾っているよっていう写真は送ってくれたりします。
ずーちゃん:友達からの思いみたいなのがちゃんと自分の手元に残っている感じですね。素敵、あったかいなぁ。私の場所がオープンしたらぜひ個展をやってほしいですね。
神門アナ:絵を描くっていうことは、うっちーさんにとって描いてる時間というのはどんな気持ちになるんですか?
うっちーさん:色紙を描いている時は、その子との思い出とか、そういうのを考えて描いて。最近描いたのは、今やっている北京オリンピックのスノーボードのハーフパイプの平野海祝選手がいるんですけど、その人の絵を描いたんです。その選手がすごく高く飛ぶんですね。その高さが彼のスタイルとしても一目惚れしちゃって、かっこいいなぁと思って描きました。
ずーちゃん:次はもうプレゼントじゃなくって自分の表現としてね。
ゆりなさん:届いたら嬉しいですね。
神門アナ:やっぱり雪上スポーツだから白をたくさん使うんだ。
うっちーさん:そうですね。あと、今回は白だけじゃなくって、影になっている部分は冬なんで水色とかで。
ずーちゃん:そんなに描いていたらどんどんレベルアップしているだろうな。
神門アナ:見てみたいなぁ。何らかの手段でNHK宛にちょっと送ってもらえません?
うっちーさん:インスタグラムに今、載せてます。違うアカウントなんですけど。
神門アナ:そうなんだ、何かうまい具合に入手して。ナナメの場に出しても大丈夫?
うっちーさん:はい。
神門アナ:ちょっとその絵、出させてもらいますわ。ホームページTwitterで。うっちーさん、リクエストもらってますね。うっちーさん、ありがとうございました。

夢中から生まれる こだわりの表現
神門アナ:ツイートでも「自分が作ったものが大切にされるっていうのは嬉しい
ですね」って「猫の通路」さんからもいただいております。
さらに、夢中というテーマでいただいた…お?これすごいよ。帯広市の大学生、「くま」さんからいただきました。お心当たりございますか?二人は。
ずーちゃん:誰でしょうか…?
神門アナ:「今日のお昼頃に、ずーちゃん、ゆりなさんと帯広のカフェでお会いした者です」と。
ずーちゃん:あー、わかります!嬉しいです。
神門アナ:くまさん、わかった?お友達とかそういう感じ?
ゆりなさん:いえ、今日初めてお会いしました。
神門アナ:偶然に?
ずーちゃん:偶然に。
神門アナ:その方からメールが届きました。番宣をしてきたってこと?
ゆりなさん:いえ、普通にもう。
ずーちゃん:お会いして。
ゆりなさん:ご飯を食べにいった時にたまたまお会いして、写真展をやられていたんですけど、その写真を撮られていた方。
神門アナ:なるほどね、それでこのメッセージに繋がるんだ。
ラジオネーム「くま」さんからのおたより
大学生になって写真を撮り始めてから、写真に限らず音楽や演劇や映像などで表現すること、それらを観ることや聴くことに改めてハマっています。夢中になっていると、モヤモヤや辛いことを忘れて前向きになれるだけでなく、そういう感情を素直に表現して、そんな感情も大切にしながら共に生きていけるように感じています。 長々と失礼いたしました。 ありがとうございました!
ずーちゃん:すごい嬉しいですね。モノクロフィルムで撮った写真を今回はカフェで展示していたんですけど、その場にくまさんもいらっしゃって実際にお話ししたりとかして、やっぱり好きなことがあるから夢中になることがあって。すごい力強い目をしていたよね。
ゆりなさん:本当に素敵で、作品も白黒なんですけどしっかり世界観があって。白と黒だけだけどその光の濃淡がはっきりして、自分のこだわりというか、この瞬間素敵っていうのを撮り続けている空間に残しているのが本当に素敵だなと感動しました。
ずーちゃん:モノクロ写真展のタイトルが「灯す」で、ランプとかの写真なんですよ。そのこだわりすごいなぁと思って、夢中になってる力強さを感じましたね。
神門アナ:モノクロなのに「灯す」っていうことに、「私はこれにこだわるんだ」っていう、そのなんていうんですかね、芯の強さをすごく感じますよね。
ずーちゃん:そうなんですよ。でもとっても柔らかいお人柄の大学生で。
ゆりなさん:素敵でした。メッセージありがとうございました。
ずーちゃん:すごい嬉しいです。

「音楽に夢中!」から広がる輪
神門アナ:そして、ラジオネーム、「セイヤ!セイヤ!セイヤ!」さんからこんなおたよりをいただきました。
ラジオネーム「セイヤ!セイヤ!セイヤ!」さんからのおたより
今回のテーマは「夢中」ということですが「夢中になるということはどういうことかな」と考えたところ一言で言うなら「凄く好きなこと」があるということかなと思いました。
僕は小学生の頃から音楽を聴くのが好きで中学生の頃には友達とバンドを組んだりロックバンドのライブを観に行ったりいつも近くに音楽があり好きな音楽を夢中に聴いてました!のちにその好きが興じて東京のレコード会社で働かせてもらいました。
今は地元の北海道に戻り実家のお寺を継いでますが音楽を通して今でも繋がりがあり「夢中になれるものがあって良かったな」と40代半ばにして強く思います。
これからも好きなことを見つけれる、そして好きなことに夢中になれる自分でありたいなと思います。
ずーちゃん:音楽がねぇ。音楽仲間だねぇ、ゆりなは。
ゆりなさん:私は会ったことがある、たぶん。せいやさんなんですけれども、音楽が好きで、自分が好きだからこの好きな音楽を繋いでいきたいっていうのがすごくあって。今もお寺さんをしながらも活動している方で、いろいろなとこでライブを企画したりとか、パワフルに活動されてる方なんですけども。
ずーちゃん:確かに、音楽って、共通言語をもってバーって輪が広がっていく感じが。「夢中」って、「これ好き」ってだけでバッと仲良くなれるというか、その絆の強さみたいなのを感じますね。
神門アナ:それこそね、絵のプレゼント、1対1のプレゼントもあるけど、音楽って対多数でドーンと広がっていく可能性もありますしね。
ずーちゃん:でもやっぱり、こんな人に届けたいなぁっていう風にいっつもライブしてるって、さっきゆりなともちょうど話してて。
ゆりなさん:音楽って、自分が歌いたいことを歌うのもちろんなんですけど、そ
の届いた相手の受け取り方でまた違う何かが生まれるのかなぁって思うので、こういう風に音楽に夢中になって実際に音楽の仕事してたとかそういうのを聞くと、すごく胸が熱くなるし、私も音楽頑張ろうってすごく励まされます。

#ナナメの場 トーク後半はこちら
