NHK札幌放送局

NHK北海道の中の人たち 地域に根差して働く人たち 北見放送局 新島 俊輝

デジタル戦略チーム

2021年10月18日(月)午後1時00分 更新


取材を通して“現場の熱量”を届けたい

■入局何年目ですか?
2020年入局で、現在2年目です。北見放送局が初任地です。

■なぜ、記者という仕事を志望したのでしょうか?
中学時代は放送委員で、その頃からテレビ局で働くことに憧れを抱いていました。大学生のときには民放テレビ局でアルバイトをしたこともあります。当時から、現場にどんどん飛び出していき、映像を通じて人々の思いや現状を広く伝える仕事がしたいという思いがありました。実際に現場に足を運ぶことでしかわからない課題や、現場の熱量があると思ったのです。
その一方で、できれば地元である北海道で働き、地方の話題をしっかり届けたいという思いも強くありました。その両方を実現したくて、地域職員としてNHKの記者を志望しました。

■入局する前と後で、ギャップを感じたところはありますか?
意外と言ったら怒られるかもしれないですが(笑)、フレンドリーな人が多かったことです。入局前は、どちらかというとクールな人が多いイメージでしたが、皆さん、とても優しく、指導も丁寧。コロナ禍での入局だったため、研修がすべてオンラインでした。だからはじめは先輩たちとのコミュニケーションに不安がありましたが、良い意味で裏切られました。


自分から情報を「取りにいく」ことが大事

■働き始めてから、感じたこと、気づいたことはありますか?
記者は、事実を正しく理解した上で、何を伝えるか、どう伝えるかを決め、アナウンス原稿を書きます。これが、シンプルなようでいて思っていた以上に難しい。誰に取材するのか、どういう質問をすれば有用な情報を引き出せるのか、ニュースとして出すべき情報はどれなのか……。今も自問自答する日々です。
そんな時に助けになるのは、記者、また現場でタッグを組むカメラマンや映像編集など、さまざまな先輩方からのアドバイスです。「視野が狭くなっているんじゃない?」「この情報も確認すべきでは」など、一つ一つがいつも的確で、勉強になります。
また、自分から情報を取りにいく姿勢が、この仕事をする上でとても大事なことだとも思っています。日頃から地域のさまざまな人と交流することを心がけていますね。

■特に関心がある事や、今後取り組んでいきたいテーマはありますか?
北海道立留辺蘂高等学校の取材をきっかけに、少子化や過疎化にまつわる問題に関心を持つようになりました。留辺蘂高校は、入学者数の減少で閉校が検討されています。少子化だから、と一言で片付けることは簡単ですが、高校では、生徒一人ひとりが輝ける学び舎づくりのために今もチャレンジを続けていて、それがわかると受け止め方も変わります。「そこにある事実」を伝えるということに記者としての使命を感じますし、こうしたテーマを深掘り、深追いできるのはNHKの地域職員ならではの醍醐味とも思います。
地域に根差して働くことができるのが地域職員の強みなので、それを生かせる、長期にわたり取材を重ねていくような仕事にはどんどん挑戦していきたいです。


幅広い経験が記者としてのプラスになる

■北見に住んで驚いたことはありますか?
迫力満点の流氷が気軽に見られること! 今だから言いますが、最初に赴任がわかった時は、正直驚きました(笑)。小学校4年生から北海道に住んでいますが、北見とはご縁がなかったので、「うわ、遠いな……」と。でも住んでみたら、ダイナミックな自然が間近に広がっていて感動しました。また、人がすごく魅力的で、人間関係も濃くて。真冬ともなるとマイナス20度を下回る寒さになることもある北見ですが、人はとても温かくて、今では大好きな土地です。

■北見の「ここがすごい!」というところを教えてください。
北見はカーリングの町。日常的にカーリングができるのは、この地域ならではですね。リンク上での競技なので寒いだろうと思いきや、ブラシでゴシゴシ氷をこすっていると汗だくになります。初めて体験した時は、全身筋肉痛になりました(笑)。仲間づくりにもってこいのスポーツでもあって、昨年、市内のカーリングサークルに入ったのですが、そこで地元の若者たちと仲良くなることができました。

■地域で働くことの魅力を教えてください。
専門的な仕事がしたくてNHKを選びましたが、一方で、地域局だからこその仕事の幅広さに面白みも感じているところです。
北見局では、今年9月にカーリング女子の日本代表に決まった「ロコ・ソラーレ」の応援企画を進めていて、私はWebコンテンツ制作と、北京オリンピック前に開催予定のカーリングをテーマにしたイベント運営に関わっています。
記者というと事件・事故の取材というイメージが強いかもしれませんが、それだけではなく、地元の誇りである「ロコ・ソラーレ」の活躍という、ポジティブな事実を発信することも自分の役目です。北見エリアの盛り上がりにつながればと楽しく取り組んでいますし、この経験も記者の仕事をする上でプラスになると感じています。


【新島 俊輝 プロフィール】
■局歴:2020年入局後、北見放送局メディア部で勤務
■出身地:山梨県生まれ、北海道札幌市育ち
■北見のここが好き:焼肉のまちと言われるだけあり、焼肉店の数が多く、おいしい店も多い。北見に来るまではホルモンが苦手でしたが、本場でおいしさに開眼しました!
■趣味:釣り、ドライブ、鉄道。乗り鉄で撮り鉄です。


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