NHK札幌放送局

院内感染を防ぐために #ナットクとかち

十勝チャンネル

2020年6月17日(水)午後3時41分 更新

ナットク!とかちchは、「私困っています新型コロナウイルス」をテーマに、新型コロナウイルスをめぐる、十勝の皆さんの疑問やお悩みに答えるコンテンツを目指しています。
医療機関にとって差し迫った課題は他の患者や病院のスタッフへの感染を防ぐことです。前回、患者対応について取材した帯広徳洲会病院も例外ではありません。院内感染防止の取り組みに迫ります。

2月から対策始める

ことし4月、感染が疑われる80代の男性患者の診察を行った音更町にある帯広徳洲会病院。病院はこうした事態に備えて、院内感染を防ぐためのさまざまな対策を以前から行ってきました。はじまりはことし2月。十勝で1人目の感染者が出た時期に、感染防止のために入院患者への面会制限をはじめました。

4月には、感染が疑われる患者のためのスペースを3階の病棟に確保。その後、専用の発熱外来を訪れたのが80代の男性でした。
そのまま入院することが決まった男性は、発熱外来から専用のエレベーターで、病院の準備した3階の病室に運ばれました。

透明シートで『ゾーニング』

男性が入院した3階のフロアです。病院はこのフロアを感染のリスクに応じて3つのスペースにわけました。

緑色は感染リスクの無い「グリーンゾーン」、黄色は医療スタッフの消毒や予防衣の着替えを行う「イエローゾーン」、そして赤色は感染や感染の疑いのある患者が入院する病室の「レッドゾーン」です。
グリーンゾーンとイエローゾーンの境は透明なシートで区切り、他の入院患者や医療スタッフと動線をわけました。また、イエローゾーンより先に入れるスタッフの数を限定し、レッドゾーンの中に入るスタッフは4人のみとしました。

男性が3日間過ごしたのは特別な装置がある「陰圧室」です(下の画像左側がその装置)。この装置によって、ウイルスを含む空気が、病室の外に漏れ出さないようにしています。
※陰圧室=室内の空気が外部に漏れ出さないように気圧を低くした病室。

棟方 隆 院長
「他の入院患者やスタッフを守るために院内感染を起こさないというのは一番大事です。そのためにも、発熱者を別の動線で見ることと疑い患者さんはしっかりゾーニングするしかないと思います」

男性はその後、陽性と判明。男性が専門の治療を受けるため転院した後、濃厚接触者に該当するスタッフ2人がPCR検査を受けましたが結果は陰性。そのほかのスタッフも2週間の健康観察を受けましたが体調の悪化は確認されませんでした。
男性の転院からすでに1か月以上経ちますが、他の入院患者やあわせて176人のスタッフへの感染は確認されていません。
院内感染を防ぐことができた病院は今、新型コロナウイルスが再び流行する事態も想定し、夜間でも対応できるように専用の発熱外来を改築することを現在検討しているということです。十勝地方では新型コロナウイルスの感染確認は最近起きていませんがそんな中でも医療現場では万が一を想定し、備えが進められていることを感じ、病院をあとにしました。

取材した三藤記者は
今回の取材は、事前に過去2週間の十勝以外への移動の有無の確認や、体調の確認、そして撮影機材のアルコール消毒など、私たち取材する側も、病院と調整し、感染防止対策をとった上で取材に臨みました。このため、レッドゾーンの中にある陰圧室に入る瞬間も、病院が感染防止のためにどのくらい気をつけているのかを聞いていたため、不安な気持ちはありませんでした。
いま病院は、インフルエンザウイルスの感染者が増え、発熱外来への患者が増える冬への備えをすでに考えはじめています。一時期に比べると、新型コロナウイルスの感染者数も落ち着いたかのように見えますが、再び感染の波がいつくるのかは誰にもわかりません。
自分なりの「新しい生活様式」を探りながら、適度にストレスを発散しつつ、これからも過ごしていきたいと思います。

2020年6月16日の放送はこちら

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