全国各地の大学にあるアイヌの人たちの遺骨の返還を求める活動に取り組んできた小川隆吉さんが7月25日、札幌市内の病院で亡くなりました。86歳でした。
小川さんは浦河町出身で、いまの「札幌アイヌ協会」となった「北海道ウタリ協会石狩支部」を結成して初代支部長を務めたほか、「北海道アイヌ協会」の前身となった「北海道ウタリ協会」の理事も務めました。
また全国各地の大学に保管されているアイヌの人たちの遺骨を返すよう求める活動にも取り組み、北海道大学で保管されている自らの親族などの遺骨の返還を求めて、2012年に訴えを起こしました。
裁判は2016年に和解し、小川さんの親族たちの遺骨が85年ぶりに故郷に戻り、道内各地のアイヌの人たちが遺骨の返還を求めるきっかけとなりました。
2021年7月28日放送