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【ふるさと自慢】 深川市「りんごのお酒 シードル造り」

  • 2023年2月13日

北海道のほぼ中央に位置する深川市では古くからりんごの生産が盛んで、道内でも有数の生産量を誇ります。その美味しさをより多くの方に知ってもらおうと、りんごのお酒「シードル」造りを行っています。深川市のシードル造りを探ってみました。(2023年1月放送) 

 

ふかがわシードルの歴史

深川市では果樹栽培が盛んで、りんごのほかにさくらんぼや梅、ブルーベリー、プラム、プルーン、ぶどう、なしなどが栽培されています。市内には多くの果樹園があり、初夏から秋にかけて様々なフルーツ狩りを楽しむことができます。明治27年に5反のりんごの苗木を植栽したことが果樹栽培のはじまりだそうです。
深川市では特産のりんごの美味しさをより多くの人に知ってほしいと考え、気候が似ているフランス北部で製造が盛んな「シードル」に着目しました。シードルとは、りんごの果汁を発酵させた醸造酒。おもに欧州や北米で製造されてきました。アルコールの度数は2~9%と比較的低めで、発泡性のものが一般的です。
2014年から深川市のシードル造りが始まりました。「アップルランド山の駅おとえ」内に醸造施設が設置されました。お酒造りはすべて手探りで進めていったそうです。道内で有名な杜氏の方から技術指導を受け、何度も試行錯誤を繰り返す中で、ようやく安定した品質のお酒造りができるようになりました。そして2015年に深川市のシードル「ふかがわシードル」が販売されました。

ふかがわシードルの特徴

ふかがわシードルは深川市産のそのまま食べても美味しいりんごを100%使用。雑味の元となる芯や種を手作業で取り除き、美味しいところだけを使用することでフルーティーな味わいになっています。最大の特徴は日本酒の吟醸造りの手法を応用していること。すっきりとしたクリアーな味わいとなっています。国内外の銘柄のシードルが出品されたコンテストで最高位を受賞するなどの高評価を得ています。年間で約20トンのりんごを使用し、1万リットルのシードルが製造されています。その一方で、果樹園の後継者不足によって原料のりんごの確保が難しくなっているのが課題だそうです。

編集後記

お酒が大好きな私も早速購入しました。一口飲んで感動し今やヘビーリピーターです。深川市は果樹のほかお米の産地としても有名で、「ゆめぴりかコンテスト2021」にて最高金賞を受賞するなど味は抜群です。またふかがわシードル製造時に出る搾汁後のリンゴを食べて育った「ふかがわポーク」も美味間違いなし。蕎麦も、作付け面積、収穫量ともに全国2位で、これまた絶品です。
食以外でも通年で楽しめるキャンプ場があり、また夏の穏やかな気候を求めて多くのアスリートが合宿の地として深川市を訪れます。皆さん、ぜひ深川市へお越しください!

旭川放送局 高野陽平

 

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