4月2日のおはよう北海道土曜プラスのぶらりみてある記は、白老町。
最近ではアイヌ文化の発信拠点「ウポポイ」が有名ですよね。
その白老では、以前から地域の暮らしに深く根付いているものがあります。
それは、温泉!
(札幌局 堀伸浩)
知る人ぞ知る温泉町!
北海道で旅モノのリポーターを担当するのは、「北海道中ひざくりげ」以来、実に15年ぶり。
そんな私が最初に訪ねたのは、太平洋を望める露天風呂。
天気も良くてとっても気持ちよかったです。番組の撮影で訪ねていることを忘れそうなりました。
すぐ隣が温泉で有名な登別なのですが、白老も実は、知る人ぞ知る温泉の町なんです。

白老は、室蘭や苫小牧といった大きな港の間にあって、
かつては長距離トラックのドライバーがひっきりなしに訪れる休憩の場だったんです。
そんなドライバーの疲れた体をいやすため、豊富な温泉を使って民宿が沢山作られたのだそうです。
今は地元の方が多く訪れる穴場の温泉地になっています。
次に訪ねた50年続く温泉宿は、地元や近隣の常連客に愛される大切な場所になっていました。
自宅でも温泉三昧!
白老では、地域のみなさんに温泉がとても愛されていますが、
地元の方が温泉をもっと身近に感じている場所があるんです。それが自宅!
白老では、町内で約2500軒の一般家庭に温泉が引かれているそうなんです。
お邪魔したのは、30年以上、自宅で温泉に入り続けているという
佐藤春光さん、美穂子さんご夫妻のお宅です。


ちょっとした民宿のような本格的なお風呂に思わずびっくり!
佐藤さんのお宅では、この温泉を床暖房にも利用しています。冬でもストーブいらずの暖かさです。
温泉が地域の芸術も育む!?
白老町内にある陶芸の工房でも、温泉が大活躍!
北海道では、暖かい場所でないと、冬は粘土が凍ってしまうことがあるとのこと。
冷え切った粘土を触り続けるのも、指がかじかんでしまい大変なんだそうです。
でも、訪ねた陶芸工房は温泉床暖房で、冬でも暖かく快適に作品作りに打ち込めるので、白老以外からも陶芸作家がやってきます。
その工房で腕を磨いてきた吉田南岳さん。

特殊な焼き方で器全体に縮れを出して北海道のしばれた大地を表現した作品など、北海道らしい作品を作り続けています。
温泉の暖かさが育んだ吉田さんの作品は、白老の温泉宿でも使われていて好評なんだそうです。
観光地とは違った、地元の人々に愛され続けている温泉の町・白老。
まさに“ふだん着の温泉”という言葉がピッタリの白老の湯に、
身も心もすっかりぬくだまったべさぁ~(*温まったよ~)
放送予定
4月2日(土)午前7時30分
おはよう北海道土曜プラス
ぶらりみてある記
2022年4月1日