鷹栖町郊外にある嵐山で、アイヌの伝統的な家チセの建て替えが、5年ぶりに進められています。7月中の完成を目指しています。
嵐山はこの地域に住むアイヌ民族にとって聖地とされています。
嵐山にある「アイヌ文化の森」ではアイヌの伝統的な家「チセ」が5年ぶりに建て替えられることになりました。ボランティアを含むおよそ20人が参加して4月から作業を進めています。
建て替えられるのは3棟あるうちの1棟で、老朽化のため2021年の夏に解体されました。木を組み合わせて新たに骨組みを作り、3トンから4トンものクマザサの葉で覆って壁と屋根を作ります。

チセは7月中の完成を目指していて、17日も朝から山で刈り取ってきたクマザサを編む作業が行われていました。
これまで5棟のチセづくりに携わってきたという工藤さんは「出来上がるまで心が休まる暇はありません。『愛情を込めて作った』と自信を持って言えるようなチセに仕上げたい」と話していました。
新しいチセはアイヌの儀式に使われるほか一般にも公開されることになっています。