NHK札幌放送局

畑作農家の1年 #十勝農業放送局

十勝チャンネル

2021年11月26日(金)午後7時00分 更新

日本の食を支える十勝の農業。その現場ではどんな作業が行われているのか、外からだけでは見えない農業の営みを、1年を通して伝えていきます。

収穫しないで畑にすき込む“緑肥”、同じ畑で年ごとに違う作物を順繰りに作付けする“輪作”、農業で大切な土づくりの現場を、ほんの一部ですが紹介します。

農家さんを取材していると「いかに土を良い状態にして作物を育てるか」を常に考えているのを感じます。土にすき込まれ天然の肥料となる緑肥は農家さんによって品種が違うようです。粟野さんは十勝で多く使われるエンバクでしたが、人によってはヒマワリだったりします。小麦が収穫された畑を観察してみると面白いかもしれません。

十勝では、じゃがいも、ビート、小麦、豆類が代表的な作物として栽培されています。粟野さんはこの4品に加え緑肥を順繰りに栽培しています。この輪作により土壌の栄養バランスが整い、収穫量や品質が向上します。長年の経験からもそれは確かなようです。

この輪作体系を守る場面に立ち会うことができました。ジャガイモの収穫が遅れたことで、次に作付けする小麦の種まきに適した時期が終わりかけていました。この日の深夜から数日にわたり雨が降り続く予報の9月29日、何としても小麦をまき終えたいと、早朝からジャガイモを掘り、収穫後の整地、プランター(植え付けの機械)に小麦の種を入れ、種をまき始めたのが深夜の0時すぎ! そして、小雨が降り始め、徐々に強まっていく… ここ一番の頑張りを撮影しました。

駄目だったら「潰して、春に豆をまき直す」と言っていた粟野さん、予定通りに作付けができ、冬を越せるまでに成長した小麦を見てほっとした表情でした。

(技術部 井上修)


2021年11月26日放送

今回は、10月から11月にかけて行われたビートの収穫を紹介します。スイーツに欠かせない砂糖の原料となるビート、どのように収穫され製糖工場へ運び出されるかを追いました。

秋も深まり十勝では畑作の収穫最終盤を迎えます。ビートのほか長芋も収穫されていました。時には雪も降ることもあり、雪がとけると畑がドロドロで入れないので、凍っているうちに、夜や早朝に掘るそうです。ご苦労がしのばれます。

前回のジャガイモと同じようなハーベスター(収穫の機械)を使ってビートを収穫しますが、近くで見ると様相が違います。掘ったビートをどんどんタンクに集め、2~3トンに溜まったビートを一気に堆積場へ! 迫力満点の光景です。また、ビートを取りこぼさないように掘り取り口の位置を慎重に合わせて掘っていくなど、大がかりかつ繊細な作業でした。
出荷の場面にも立ち会うことができました。大きなビートの山から大きなホイールローダーですくい、大きなトラックにあける。すさまじい量に圧倒されました。
この時期、ビート運搬の大型トラックが走り回っていますので、車の運転の際は気をつけていただければと思います。

スイーツを味わう時に、ビート収穫の様子を思い出してみると、よりありがたく、美味しく頂ける気がします。
(技術部 井上修)

2021年11月12日放送

今回は、9月に行われたジャガイモ収穫を紹介します。芽室町の粟野さんは29年愛用している収穫機械のハーベスターを大切に扱い、1か月にわたる収穫を続けていました。長年の相棒との収穫の様子をお伝えします。

同じ十勝でありながら、地域や営農の状況などにより農家それぞれのやり方があります。ジャガイモの収穫は、高性能なハーベスターに4~6人で作業して収穫する農家さんが多いですが、古い型のハーベスターで収穫する姿も見掛けます。
広大な農地の作業に欠かせない機械、新しい機械を使っている方も大切に扱っているのは同じですが、粟野さんが古いハーベスターを永く大切にして使い続けていることに感動しました。若い頃からずっと収穫を支え「どこに何が有るかよく分かる」と手に馴染んだ29年来の“相棒”に、粟野さんの農業人生を重ね合わせて見えた気がしました。そして、長年の相棒はもう一人…

収穫10日くらい前に茎や葉を刈り落とし、出荷用のコンテナを組み立て畑にセットその数200基以上! 関連する作業があって初めてできる収穫、7.6ヘクタールの作付けでまずまずの収量だったそうです。2回目で紹介した「培土」に始まり、今年の夏の猛暑・干ばつの時には水を撒くなど大切に育てたジャガイモは、苦労が実を結び無事収穫を終えることができました。
(技術部 井上修)

2021年10月11日放送

三回目は7月下旬に行われた小麦の収穫を紹介します。あれほど広大な十勝の小麦畑をどうやって刈り取っていくのか、ダイナミックな収穫の様子を撮影してきました。

今回は小麦の収穫にお邪魔しました。小麦の収穫では地区の農家が集合し協力して作業を行います。ふだん個人での作業が多いからか、みなさん楽しそうに収穫を行っていました。小麦の収穫でも最大の問題はやはり天気です。雨が降ると小麦の収穫に支障をきたします。今年は粟野さんの地区がちょうど収穫を始めようという時に雨が降り続いてしまいました。無事すべての小麦を刈り取れるかドキドキしながら2日間撮影をしました。初日は天気が悪く収穫することができなかったのですが、2日目は無事晴れ収穫を開始しました。十勝の広大な小麦畑を大きなコンバインで一気に刈り取っていく姿は圧巻で感動しました。結局、今年もすべての小麦畑の収穫を無事終えることができ、粟野さんのほっとした様子を見てこちらも安堵してしまいました。
今回は小麦の収穫に密着して撮影させていただきました。ご協力いただいた粟野さん、上美生小麦集団の皆様ありがとうございました。
(技術部 土井俊英)

2021年9月6日放送

2回目はジャガイモ畑の「培土」を紹介します。5月下旬、ジャガイモ畑では土がかまぼこ型にどんどん盛られていきます。なぜこの作業が必要なのか、その秘密に迫りました。

十勝の芽室町にある畑に毎月通い、カメラで撮影を行う私は埼玉出身です。今までは野菜は食べる専門でしたが、粟野さんの農作業を撮影しながら日々農業の面白さ、すごさを学ばせていただいています。今回のインタビューで“農家が毎日見ていても、あっ?えっ?って驚くくらい(作物が)大きくなることがある“というお話が飛び出しました。毎日畑の手入れをしているベテラン農家でも、このような言葉が出てしまうほど作物が成長するんだと驚きました。また、そう語る粟野さんの笑顔が印象的でした。

十勝の農業といえば大型トラクターが広大な畑を駆けるイメージが強いですが、その中には今回の培土のように自然や作物に対して謙虚に働きかける作業が多いです。そうしたひたむきな姿勢に農家のたくましさを強く感じました。

培土で育ったジャガイモは8月末にいよいよ収穫です。撮影を通して十勝の農家さんの思いを知ると今年はよりおいしくそしてありがたくいただけそうです。
(技術部 土井俊英)

2021年7月8日放送

1回目は4月下旬から5月の植え付けの時期に注目。天気を気にしながら広大な畑に一気に植え付けていく農作業の現場を撮影しました。

今回は植え付けという非常に重要な時期にお邪魔しました。広大な農地にいかに効率よく種を撒いていくのか、様々な工夫や機械を撮影してとても興味深く感じました。同時に農業の奥深さもうかがえました。植え付けは早くても遅くても作物の生育に影響が出てしまいます。天気に左右されながらもこの時期になんとか植え切ろうと忙しく作業する姿を見て、日頃、わたしたちが口にする食材の大切さを実感しました。
(技術部 土井俊英)

2021年6月3日放送




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