NHK札幌放送局

防災教室「早い避難を」

札幌局広報スタッフ

2021年10月28日(木)午前10時00分 更新

津波や、台風・大雨の時、早い避難が大事です。

なぜ、早い避難が大事なのか。 NHKは公共メディアの使命として、日ごろから災害報道や減災報道に力をいれていますが、 放送だけでなく、特に小学生に対面でも伝えていこうと、いま、営業部の職員が中心となって体験型の防災教室に取り組んでいます。そのレポートをお届けします。 

10月22日(金)苫小牧市立若草小学校で、196人(3年生~6年生に向けて)の生徒たちに、
10月23日(土)には、白老町立白老中学校で、約100人(1年生~2年生)の生徒たちに対して、
自治体の方たちと一緒に防災教室を実施しました。

2020年に発表された北海道太平洋沿岸(羅臼町から福島町の沿岸及び内陸市町村)の津波浸水想定(最大クラスの津波を想定して、その津波があった場合に想定される浸水の区域及び水深を設定するもの)では、該当する38市町村の中でも、苫小牧市や白老町では、特に被害が大きいだろうと言われているため、今回は、主に津波からの避難についてお話しました。

なぜ、早い避難が大事なのかを理解してもらうために、浸水体験アプリのAR拡張現実を利用して、疑似体験をしてもらいました。

■浸水体験でアプリで疑似体験

若草小学校では代表の生徒さんに、

白老中学校ではグループごとで浸水体験アプリを試してみてもらいました。


(ここからは、苫小牧若草小学校でのリポートです。)

■避難する時の注意

「避難できなくなる水位はどのくらいか知っていますか??」

生徒:「膝くらい!」

「正解です!みんなの膝だと30~50cmくらいですかね。では、50㎝くらいの水ってどのくらいか見てみましょう」

「いま、みんな座っているけど、座っていると顔も見えないぐらいだね。」
「次、1mだと、どのくらいになるかな」

「大人が立ってると、腰くらいまでだね。」


■実際、災害のときの水はどうなっている?

「いま映っている水は透明だけど、実際、災害の時の水ってどうなっているかな?」

生徒:「茶色くなる?」

「そうそう。茶色くて濁っているよね。土とか泥とかも含まれているね。」
「あと、天気も雨が降っていたり、風が吹いているかもしれない」
と、話して、浸水体験アプリでは映像の水も濁らせたり、雨が降ってきたりさせることもできので、水位が増してからの避難がさらに難しいことを想像してもらいました。

「さらに、津波がきたときは、水の流れの勢いがすごいんですよ。」

「木や瓦礫、他にもたくさん流れてくるね。」

と、こちらも、足元も見えないぐらいの濁った水が勢いよく流れて、木や瓦礫も流れてくることを、映像を通して、疑似体験してもらうことができました。

「水が流れていて、足元も濁っている状態で逃げるのは難しいね」
「なので、危険を感じる前に逃げることが大切です」
「長靴だと、水が中に入ってきて、歩くのはさらに難しくなります。そのため、避難するときは、スニーカーで避難してください。」
など、具体的なポイントもお伝えしました。


■地震が起きてから、津波がくるまで…

「地震が起きてから、津波がくるまで、どのくらいの時間があるか知っていますか?」

生徒:「30分!」

「よく知っているね。2011年の東日本大震災の大きな地震の時には、体育館の屋根を超えるような津波が来たところもありました。その時も、地震が起きてから30分後ぐらいに東北の沿岸部に到着しました。
十分、逃げる時間がありそうですよね。それなのに、この津波による死者・行方不明者はおよそ1万9千人を超えたそうです。なぜだろう。」
(参考:NHKそなえる防災

生徒:「津波が来ても、車で逃げればいいと思ってたから。」
  「ここは大丈夫と思ってたから。」

「そうですね。大きな津波を経験していなかったこともあり、ここまでは津波来ないよ。大丈夫だろう。と思った人がたくさんいたようです。津波がくるのに、地震がきてから30分ほど時間がありますので、油断してしまう可能性もありますが、無駄な避難になってしまったとしても、すぐに逃げることが大事です。
 地震が来たら、逃げることを覚えて帰ってください。逃げる場所も、家族が集まる場所も確認しておくといいですね。」

参考:「大きな津波が来るとき、NHKはこのように伝えます」 


■これからも各地で防災を伝えていきたい

担当者コメント:

白老中学校では、この防災教室の後に津波を想定した避難訓練を実施する予定で、先生からは、生徒が今回の体験をうけてより津波をイメージしながら避難訓練に取り組んでくれると思うという言葉をいただきました。
まだ直接伝えられた数としては少ないので、さらに各自治体や学校とも連携しながら今後も防災教室など、もっと防災や減災に繋がることを伝えていきたいです。(菅原 美里)

ARの拡張現実を利用して、実体験のような経験をすることで、今回自分ごととして捉えてもらえたと思います。帰ってから、お母さん、お父さんに話して、「もしも」の時のことを話し合うきっかけになってくれたら嬉しいです。(瀬川 有希)
瀬川職員はこちらでもご紹介⇒ Do!#3

NEWS WEB:苫小牧の小学校で防災学ぶ授業 段ボールベッド作りなど体験



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